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【阪神ニスタ流暮らし術】3人のマダムに聞く、涼感の演出

  • 2018/07/05 UP!

風礼賛
阪神ニスタ流 暮らし術

 住まいの片隅に、その季節ならではの表情を感じるささやかな飾りつけを―。
芦屋・西宮・宝塚で暮らす3人の“阪神ニスタ”をお手本に涼感あふれる空間に仕立てましょう。

Interior

宝塚の特産品・つりしのぶが
七夕や古伊万里と響き合う

 涼感や風情を楽しむものとして江戸時代から親しまれてきた“つりしのぶ”でコーディネートに奥行きをプラス。

星に願い事をしたくなるストーリーを伝えるしつらえ

 月型のつりしのぶを使ったコーディネートのテーマは、七夕。金色の屏風と紺色の麻布で、星空と天の川をイメージしています。和の空間をより強く印象付けるために床(とこ)の代わりにローテーブルを使い、五色の紙や筆、すずりなど、七夕の由来につながるアイテムをコーディネート。
 上からつり下げるアイテムを使う場合に気を付けたいのが、空間のバランス。床やテーブルとの間のスペースを埋めるために、高さのあるものを置くようにしましょう。

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osk_180705_nisutaryuu_no01七夕の風習にある、芸事の上達を願う中国の行事「乞巧奠(きこうでん)」をテーマにした室礼(しつらい)。ローテーブルの上には、高さのあるものを置き、平面的にならないように。さらに、空間を埋めるために、糸枠にセットしたガラスの器に、“星映し”の水をたっぷりと張り、ハス形のキャンドルを浮かべて涼やかに。

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osk_180705_nisutaryuu_no02“芸事をなしえる→なす”という願いを込めて、なすびの箸置きに筆を置いたり、目線を上にするポイントとして「香道」で使う“源氏香図”を使ったり。「七夕」のストーリーを伝えるしつらえが随所に。お香を包む「香包み」の折形は、織り姫と彦星をイメージした色使いで。

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osk_180705_nisutaryuu_no03七夕の室礼に欠かせないカジの葉を1枚、水に浮かべるだけで涼感が生まれます。


小さなグリーンが生み出す
さわやかな空気

 置き型のしのぶは、コンソールテーブルの上などに飾れば、部屋の中がさわやかに。小さなものは、見栄えがするように、高さを出したディスプレイを心がけましょう。
ピッタリのアイテムがなくても、コンポートなどを活用してオリジナルの“台”を作り、その上にしのぶを置けばOK。
 さらに、寒色系のガラス食器やシルバーのアイテムも一緒にコーディネートすると、スペースに一体感が生まれます。このとき、高低差を意識して。高さのあるもの、低いものをバランスよく取り交ぜることがコツです。

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osk_180705_nisutaryuu_no01“青”を点在させたコーディネート。ただ食器が並んだような、単調な印象にならないように、ワイングラスにフローティングキャンドルを浮かべるなどの工夫も。

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osk_180705_nisutaryuu_no02古伊万里の器の中に、空き容器などを入れ、ガラスのお皿をのせます。お皿は器の口径よりも小さめにして、染め付けの柄が見えるように。しのぶを安定させるために、スプーンレストなどを活用。

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osk_180705_nisutaryuu_no03ガラスのお皿に水を張ると、見た目の涼しさが増します。

\手持ちの器でできる/
組み合わせを考えることも楽しんで

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 コンポートなど、高さがある器を持っていない場合でも、手持ちのものを組み合わせればOK。例えば、花瓶を逆さまに置いた上に、器をのせて代用できます。何を組み合わせようかと考えるのも、コーディネートする際の楽しみのひとつです。

Profile

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戸口明美さん
芦屋市在住。食空間プロデューサー。芦屋と東京をベースに、食空間コーディネートをトータルで学ぶスクールを主宰。和の文化と洋のテイストで彩るコーディネート、季節感を大切にした独自のカラーセンスに定評あり。百貨店などでセミナーの実施も。
Salon /芦屋サロン ドゥ ラヴィアンローズ
カラー、インテリア、フラワー、歳時記など、食空間コーディネートに必要な要素をトータルに学ぶ独自のカリキュラムを展開。カリグラフィーや折形(水引)を取り入れた単発のレッスンも実施。受講申し込みはWeb(http://www.ashiya-lavieenrose.com/)内の「お問い合わせフォーム」から。

西日本で唯一の“つりしのぶ専門農園”

 宝塚ブランド「モノ・コト・バ」に選定されている「つりしのぶ」は、球状にした土に、シダの仲間“シノブグサ”を植え込んだもの。国内に2軒しかない農園のひとつが、宝塚市の西谷地区にあります。園内には、形状・サイズともにバリエーション豊かな約1万個が。育て方は簡単で、直射日光が当たらない明るい日陰や家の中の明るいところに飾り、根元が乾いてきたら、逆さまにして水に10秒~15秒つければOK。店頭販売のほか、Webサイトでの販売も。

つりしのぶ園
宝塚市境野字鳶ヶ巣30
TEL:0797-91-0223▽午前8時~午後5時、無休
http://www5e.biglobe.ne.jp/~sinobuen/
※つりしのぶを作れる講習会を実施(1人2300円、20人以上で申し込み要)。
詳細は直接問い合わせを。

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玉型、三日月型などのほか、卓上型も。1つ3000円~


Table

異素材ミックスで引き立つ
透明感あふれるテーブル

真夏の光を涼しげに見せてくれる、
ガラスのアイテムを取り入れたセッティングでおもてなしを。

 コーディネートを考える際に大切なのが、テーマ・色・質感。今回は、“涼感”をテーマに、寒色系、ガラスでコーディネート。色は「3色まで」がうまくまとまるコツです。
 食器は、ガラスのみにせず、セラミックなど違う素材を合わせることで、ガラスの透明感がより引き立ちます。テーブル全体に立体感を出すために、ティーカップやワイングラスなど、高低差のあるアイテムを盛り込むのもポイントです。広い面積を占めるテーブルクロスは、色や柄で全体の印象が変わるアイテム。夏のテーブルリネンは麻素材を使うことが多いけれど、なければ家にあるものでOK。単にテーブルにかぶせるだけではなく、ちょっとした装飾を加えるなど一工夫をすることで“格上げ”を。

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osk_180705_nisutaryuu_no01白とグリーンを基調としたコーディネート。センターにはアナベルとユーカリを飾り付けて、視線を集める“フォーカルポイント”を作っています。

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osk_180705_nisutaryuu_no02コンポートなど、高さがある器がない場合は、逆さにしたグラスにプレートをのせるなどの工夫をすればOK。

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osk_180705_nisutaryuu_no03今回は手頃なウオッシャブルタイプのテーブルクロスを使用。ドレープを寄せてニュアンスをつけ、さらに、ペーパーナプキンで作った“お花”を飾り付けて華やかに。

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osk_180705_nisutaryuu_no04プレートの上に置いたナプキンはお手製。レースのマットと、リボンを付けたカメオ風の小物、タッセルを組み合わせて、高級感のあるセットに。

\和のコーディネートも!/
藍色をテーマに、カゴなどで夏らしく

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 染め付けのお皿をメインに、切子のグラス、おしぼりにした手ぬぐいなど、“藍色”をテーマカラーにしてコーディネート。夏のコーディネートの“テッパン”であるガラスのほか、カゴもこの季節に使えるアイテム。おしぼりを入れたり、花器にしたりと自由な発想で取り入れてみましょう。“葉っぱ”は、手軽に涼感を演出するツール。庭の葉っぱなどを摘み取って添えて。

\プチプライスでできる!/
海を連想させる色と小物で上品に

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 ガラス食器や、ディスプレイ用の小物などは、100円均一のショップで手に入れたもの。このコーディネートでは“海”を連想させるよう、ブルーを基調に。上品にまとめやすいので、貝殻やパールの小物は、小ぶりなものを。ガラスタイルをつなげたカトラリーレストや、カードは手作り。ハンドメイドのものを盛り込むことで、ゲストへのおもてなしの気持ちがより伝わりそう。

Profile

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登坂郁子さん
宝塚市在住。テーブルコーディネートと英国式紅茶教室を主宰。イギリスをはじめ、フランス、トルコ、インド、中国など、世界各国のお茶の“おいしい入れ方〟をレクチャー。
Salon /マノワール・フレール
東洋・西洋問わず、さまざまなアンティークの家具や食器などが配置された自宅サロン。
詳細はWeb(https://manoirfleur.amebaownd.com/)で。


Balcony&Terrace

揺れと抜け感が呼び寄せる
木々を吹き抜ける風

 バルコニーやテラスに涼感を生むコーナーを作れば、外に出たときはもちろん、室内から見たときにもホッとできそうです。ポイントは、“揺れ”で、視覚的に風を感じるようにすること。

 手軽にできる、小さなグリーンを集めたコーナー作り。“涼感”のポイントとなるのは、植物の種類と配置。木々が揺れる、“さわさわ”とした感じを演出するために、下にたれていたり、横に伸びている植物を交ぜて流れを作ります。さらに、ギュッと寄せずに抜け感のある置き方を意識して。葉の色は明るめのグリーンを、花を交ぜるときは寒色系を選びましょう。数点を平面に広げて置くよりも、高さを出すように置いた方が、奥行きが生まれます。また、壁面も利用すると、コーナーにより立体感が。
 プランターなどのアイテムは、インテリアとテイストを揃えておくと、室内から見たときに違和感がありません。物干しなど生活感がある“見せたくないもの”は、目隠しなどを利用して隠すのが一番ですが、そういったものから離れたところにコーナーを作ることで、目線をそらす効果もあります。

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osk_180705_nisutaryuu_no01プランターを重ねて高さを出し、さらに壁面にもグリーンを飾ることで、空間に一体感が生まれます。全体のバランスを見ながら、どの場所にどのグリーンを配置するかを決めて。

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osk_180705_nisutaryuu_no02おもてなしのデコレーションなら、ポットのままでプランターに入れるとお手軽。長期的には個々を鉢植えにして、見栄えの悪くなったグリーンは後ろに置き替えるなど、フレキシブルに。

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osk_180705_nisutaryuu_no03伸びすぎた枝を切る、土をいじるなど、ちょっとした作業をすぐにできるよう、スコップなどをディスプレイに組み込むのもアリ。

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osk_180705_nisutaryuu_no04カラミンサ(写真手前左)やカレックス(同右)など、風に揺れる草花をチョイス。

\メリハリを大切に/
植物の高低差とアクセントカラー

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 冨田さんの住まいの庭は、隣地境界まで3mほどと、コンパクトサイズ。そこに高低差の異なる植物が植えられています。ポイントは手のかからない植物であること。緑ばかりでなく、写真左奥のベニバナトキワマンサクのように、葉色の違う植物を混ぜるとアクセントとなり、空間にメリハリが生れます。果樹やハーブなども植えられていて、収穫や、植物の料理への活用など、ガーデンライフを楽しめる庭でもあります。
 庭の中心にかけられたシェードは「日除けと目隠し」の役割が。素材やデザインなどさまざまなものがありますが、インテリアとのコーディネートも意識して、全体の雰囲気を壊さないものを選ぶのがベターだそう。

Profile

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冨田ちなみさん
西宮市在住。植物を効果的に使って、庭やエントランスなど外空間を心地よい空間にデザインする「Gokansha(ゴカンシャ)」代表。著書に「毎日を自然と暮らす ~都会でも庭と緑を活かすライフスタイルへ~」。事業内容など詳細はWeb(https://www.gokansha.com/)で。
Salon / Garden Life Labo
自宅兼事務所の庭で「暮らしに役立つ庭」をテーマにセミナー&茶話会を開催。ガーデンライフに役立つヒントを得る機会となりそう。開催日などは、Webで確認を。

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