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産後の違和感、それって「子宮脱」かも?

dr_shimizu
ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ 院長 清水なほみ先生

妊娠・出産は想像以上に女性の体に負担がかかるもの。産後、トラブルを抱える人も少なくありませんが、「最近、膣のあたりが何かヘン…」という人は、もしかしたら子宮脱かも!?

“子宮脱”とは、どんな病気?

子宮脱とは、子宮を支えている骨盤底筋群が弱くなることで、子宮が下垂して膣から出てくる病気。子宮だけでなく、膀胱や直腸が一緒に下がってきてしまうこともあります。

子宮脱

子宮や膀胱、直腸をネット状に骨盤底筋群が支えている  (c)フリーメディカルイラスト図鑑

産婦人科医で「ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ」院長の清水なほみ先生によると、

「子宮が下がってきていても自覚症状はほとんどなく、『歩いているときに何かがあたる』とか『できものがある感じ』というように、膣から出てきてはじめてわかる病気です。出てきた子宮が下着にすれて出血することもあります」

とのこと。

違和感を我慢したまま放置していると、下垂が進んで尿が出にくくなることもあるのだとか。

“いきみ”が子宮脱を助長する!?

骨盤底筋群は出産や加齢によって緩んでくると言われています。妊娠や出産のピークを迎える30、40代の女性には、ひとごとじゃない!?

「経膣分娩だと骨盤底筋群が傷つきやすいので、3人以上の多産経験者や3500グラム以上の赤ちゃんを産んだ人、また難産を経験した人は、よりリスクが高いといえますね。そのほかにも、便秘や立ちっぱなしの仕事、重いものを持ち上げるなど、“いきむ”という動作が多い人も気をつける必要があります」(清水先生)

ここで素朴な疑問。痛みがないとはいえ、子宮が飛び出ている状態でセックスは可能なのでしょうか?

「自分で子宮の位置を戻せたり、横になった状態で子宮が出てこなければ、セックスも可能です。いつも出ているという状態では、できないとはいえませんが、難しいですね」(清水先生)

まずは子宮の下垂をくい止めよう!

ところで、1度飛び出てしまった子宮って、元に戻るの?

「外に出てしまったら、元の状態に戻すのは難しいです。押さえるためのリングを膣に挿入したり、手術をすることもあります。(清水先生)

では、子宮脱にならないためには、どんなことに気をつければよいのでしょうか?

「特に産後3カ月間は、医師や助産師の指導のもと、骨盤底筋群を鍛える体操をしっかり行いましょう。また、膣や肛門をキュッと締める動作を日常的に行うのも効果があると言われています」(清水先生)

最近ではさまざまな手術方法も確立されているそうですが、まずは出てくる前に予防!を心がけたいですね。

■取材協力/産婦人科医・清水なほみさん
ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ 院長。日本産科婦人科学会専門医、日本不妊カウンセリング学会認定カウンセラー。著書に「今なら間に合う!妊活生のススメ~卵子の劣化が心配なあなたへ~」(日本文学館)がある。

■ポートサイド女性総合クリニック ビバリータ http://www.vivalita.com/

<文:照井みき>

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