1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 初めて経験する断水で知った!水のない生活【熊本地震リポートVol.3】

初めて経験する断水で知った!水のない生活【熊本地震リポートVol.3】

シリーズ一覧 Vol.1 Vol.2 Vol.3 Vol.4 Vol.5 Vol.6 Vol.7 


元リビング熊本編集長・ノグチミトによる熊本地震リポートの第3回をお届けします。

水のない生活がこんなに不自由だったなんて…

家に住めなくなり、避難所生活を余儀なくされた人々。
家には住めるけれど、余震の恐怖で車中泊を続ける家族。

本震から2カ月経ったいまも、元の暮らしに戻れずにいる人たちがいます。

私が住むマンションは築28年と古いものの、幸い、外壁のタイルがはがれ落ち、壁や駐車場の地面に少し亀裂が入った程度で、家の中を片づけさえすれば住める状態でした。
それで車の中で朝を迎えたのは1日だけ、それ以降はずっと自宅マンションにいます。

160616_kumamotojishin03_01 160616_kumamotojishin03_02
本震後の自宅マンションの様子

ライフラインに関しては、電気はすぐに復旧しましたが、都市ガスと水が供給されるのに時間を要しました。

水のない生活がこんなに不自由なものだったなんて…今回の断水で初めて知りました。

・トイレの水が流せない
・お風呂に入れない
・顔を洗えない、化粧を落とせない
・歯を磨くことができない
・トイレや片づけ後に手を洗えない
・洗濯ができない
・料理ができない

飲み水は、家族がストックしていたペットボトルの水をもらって大事に大事にちびちびと。

コンビニやスーパーのほとんどは閉まったままだし、開いているお店も、水はもちろん、弁当・パン類、ジュース、お菓子類まで棚はすっからかん。自動販売機もどこも売り切れマークです。

近くの小学校に給水車が来ているよ!と聞いて行ってみても、大行列ができていて途中で給水ストップとなってしまいました。

途方に暮れていたら、知人らより「湧水をくみにいくけれど、いる?」「うちは井戸水の出よるけん、届けるばい」との連絡が。

また数日後には、後輩や知人の家で「濁ってはいるけれど水が出はじめた」とのことで連日、誰かしらに水を分けてもらうことができました。このときの恩は一生忘れないと思います。

今回の断水で知ったことがほかにも。

私が住むマンションのエレベーターは2週間ほど動かず、毎晩、18Lタンクの水をヨロヨロよろけながら非常階段で運びました。

160616_kumamotojishin03_03

トイレのタンクにはその半分くらいの水が入り、それが1回流すとなくなってしまうのです!
日ごろ、何も考えずに流していたトイレの水…、反省しました。

それから、SNSの書き込みで、上下水道局にいくと水がもらえることを知りました。北九州市の給水車だったり、鹿屋市の給水車だったり。水は全国から運ばれてきており、給水車を見るたびに感謝の気持ちでいっぱいになりました。

ほかにもSNSには“暮らしの知恵” 情報が。
「バケツにおむつ(ペット、赤ちゃん、お年寄り用なんでもOK)を敷けばトイレ代わりになりますよ。済んだらくるんで捨てるだけ」

水のない生活については、まだまだ次回へと続きます。

ノグチミト
元リビング熊本編集長。36歳で大学院に進学、社会情報学修士取得。
現在は、「食」に特化したコミュニケーション・プランナーとして活動中。
早稲田大学メディア文化研究所 招聘研究員、ほか大学講師など。
共著書に『メディアの地域貢献――「公共性」実現に向けて』(一藝社)

「熊本地震リポート」シリーズ一覧
【Vol.1】ワインボトルが降ってきた日
【Vol.2】ノグチ、無事です。消防署に避難しました。
【Vol.3】初めて経験する断水で知った!水のない生活
【Vol.4】温泉待ちに2時間半、凍える深夜の大行列
【Vol.5】食べても満たされない…震災後の食事事情
【Vol.6】ミシュランシェフによる炊き出しで起きた奇跡
【Vol.7】熊本地震後、あってよかったもの、意外に使えたもの

この記事が気に入ったら「リビングWeb」をフォローしてね。新着記事やおすすめ記事のおしらせを好きな方法で受け取れます。

人気記事ランキング

  1. トップ
  2. ライフスタイル
  3. 初めて経験する断水で知った!水のない生活【熊本地震リポートVol.3】

会員登録・変更