セルフメディケーション税制スタート!薬のレシートは捨てないで
- 2017/02/21 UP!
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確定申告や医療費控除の手続きをするシーズンがやってきました。私には関係ない…と思っていた人、ちょっと待って! 今年スタートした「セルフメディケーション税制」により、ドラッグストアで薬を買ったときのレシートで、あなたも医療費控除を受けられるかもしれません。
「セルフメディケーション税制」って?
「病院へ行くほどひどくはないけど、ちょっと調子が悪いな」という時、市販の薬を買う人は多いですよね。そのように、ドラッグストアや薬局で購入した薬のうち、2017年1月1日から2021年12月31日の間に特定の成分が含まれるOTC医薬品(処方箋がなくても買える医薬品)を年間1万2000円以上購入すると、所得控除を受けることができるようになりました。
これを「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)」といいます。軽い体調不良なら、病院へ行かずに市販薬で治してもらうことで、国の医療費を適正化する狙いがあります。
現在、医療費が年間10万円以上かかった場合に税金が還付されたり減額されたりする「医療費控除」という制度がありますが、対象額が大きいため、あまり病院へ行く機会がない人には縁のない制度でした。それに比べて今回のセルフメディケーション税制は、比較的、身近な制度といえます。医療費控除と同様に、同居している家族などの薬代も合算できます。
制度を利用するための3つの条件
セルフメディケーション税制を利用するには、次の3つの条件が必要です。
1.所得税・住民税を納めていること
この制度は納税する金額が減るということなので、非課税世帯は制度の対象となりません。すでにほかの制度で減税されていたり、納税するほど所得がない人は対象外です。
2.指定の健康診断や予防接種を受けていること
“セルフメディケーション”という名のとおり、「私はちゃんと健康に気をつかっています」ということを示すため、申告する年に勤務先での定期健康診断やインフルエンザの予防接種などを受けていることが必要です。まずは制度の対象となる検診などを受けているか確認し、受けていれば健康診断結果表のコピーや、予防接種の領収書をとっておきましょう。
3.対象となるOTC医薬品を購入したレシートを保管していること
対象のOTC医薬品を1万2000円以上購入していることを証明するレシートが必要です。セルフメディケーション税制の対象医薬品を買った場合、レシートには以下のような記載があるので、捨てないようにしましょう。なお、控除の上限は8万8000円です。
医療費控除との併用はできない
「これからは医療費控除とセルフメディケーション税制の両方を使えるの?」と思うかもしれませんが、この2つの制度は併用できません。どちらの制度を使うと得か、きちんと計算する必要があります。
例えば、通院で医療機関へ支払ったお金が年間8万円、ドラッグストアで購入した薬代が年間7万円だとします。合計15万円の医療費を支払ったことになるので、医療費控除で申請するなら、10万円を超えた金額である5万円が控除の対象になります。
セルフメディケーション税制で申請するなら、1万2000円を超えた金額が控除対象なので、もし購入した薬がすべて対象となるOTC医薬品なら、対象額は5万8000円。つまり、セルフメディケーション税制を利用したほうが得ということになります。しかし、7万円の薬代のうち、対象となるOTC医薬品の購入額が6万2000円未満なら、控除額は5万円未満となるので医療費控除のほうが大きくなります。
どちらが良いかは、1年が終わってみないとわかりません。今年から、ドラッグストアで薬を買った時は、レシートをポイっと捨てずに大切に保管しておきましょう。
厚生労働省「セルフメディケーション税制(医療費控除の特例)について」
<文:毛井真紀>
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