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丸岡いずみさんも苦しんだ「不育症」、血は繋がっているのに養子となる「代理母出産」とは

先日、フリーアナウンサーの丸岡いずみさんと有村昆さん夫妻が、第1子を授かったという嬉しいニュースが飛び込んできました。これをきっかけに、検索する人が多かったという2つのキーワード、「不育症」と「代理母出産」について調べてみました。

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妊娠はするけど、出産ができない「不育症」

「不育症」とは、妊娠は可能なものの妊娠の継続ができず、流産や死産、新生児死亡などを繰り返してしまい、結果的に子どもを持てない状態を言います。「何回流産したら不育症」という具体的な定義は学会でも定まっていませんが、2回以上続けて流産してしまった場合に不育症の疑いがあるとされるケースが多いようです。

そもそも流産自体は珍しいものではなく、全妊娠のうち約10~15%と言われています。多くは12週未満の妊娠初期に起こり、胎児の染色体異常によるものがほとんどです。

丸岡さんの場合は2012年の結婚後すぐに自然妊娠しましたが、10週で流産。その後、体外受精による不妊治療で再び妊娠したものの、同じく10週で流産してしまったのだそう。

「不育症」の原因、検査、治療は?

厚生労働省の研究班が発表している不育症の原因(リスク因子)としては、65%以上が「偶発的因子・リスク因子不明」。全身の血液が固まりやすい「抗リン脂質抗体症候群」が10%、「子宮形態異常」「甲状腺異常」など母体側に起因するものが以下数%ずつ続きます。

丸岡さんの場合は、子宮内膜に十分な厚みがないため、着床しても妊娠継続が難しい状態である可能性が高かったと公表されています。しかし、上記のデータのようにたまたま流産を繰り返してしまった、流産を繰り返す原因が特定できないという人が半分以上を占めていることも事実。年齢が上がるにつれて流産率が上昇するとは考えられていますが、流産を繰り返すことが必ずしも母体のせいだと結論づけることはできないのです。

不育症の検査には子宮卵管造影検査、経腟超音波検査、子宮鏡検査、また血液検査で血液の固まりやすさや甲状腺の状態を調べます。夫婦ともに調べる染色体異常の検査も。検査でリスク因子が見つかれば、それぞれの治療が行われていくことになります。

基本的な検査には保険が適応されますが、自己負担となるものもあります。自治体から補助金が出る場合もあるので、厚生労働省のホームページで相談窓口を調べてみるとよいでしょう。

代理母出産の渡航先はアメリカから、ロシアやマレーシアへ変化

「代理母出産(代理懐胎)」については、聞いたことはあっても、実情はよくわからないという人が多いのではないでしょうか。

代理母出産には2種類あります。夫の精子を第三者の子宮に人工授精で注入し、第三者が妊娠・出産するサロゲートマザー(子は妻と血縁なし)と、妻の卵子と夫の精子を体外受精させた受精卵を第三者の子宮に注入し、第三者が妊娠・出産するホストマザー(子は夫・妻ともに血縁あり)です。丸岡さんは後者のホストマザーを選びました。

日本では、代理母出産が法律で禁止されているわけではなく、日本産科婦人科学会や政府などが主に倫理的な観点から原則禁止の見解を示している状態。そのため日本で代理母出産が行われるケースはほとんどなく、希望する場合は海外で行うことになります。

以前はアメリカでの代理母出産が一般的でしたが、最近では費用の面で比較的、安価なマレーシアやインド、タイなどのアジア圏、丸岡さん夫妻が選んだロシアなどに渡る夫婦が増えているようです。

メリットもあれば、デメリットも

代理母出産は、生殖機能などの事情で子どもを持てない夫婦でも、自分たちの遺伝子を継ぐ子どもを持てるというのが何よりのメリットですが、デメリットや難しい問題も数多くあります。

丸岡さんの場合も1000万円以上かかったという高額な費用に加え、悪質な仲介業者に金銭だけだまし取られるという代理出産ビジネスのリスク。さらには代理母が子どもを引き渡さなかったり、障害のある子どもが産まれた場合に依頼者夫婦が引き取りを拒否したりというトラブルや、生まれた子どもに出自をどう説明するか…。

また日本では、卵子提供者ではなく代理母が法律上の母となるため、依頼した夫婦は、血縁関係があっても、子どもと法律上の家族になるためには養子縁組をする必要が出てきます。

今回の丸岡さんのニュースで、関心を集めた不育症と代理母出産。さまざまな情報や知識を取り入れ、夫婦で十分な話し合いを重ねることが大事になってきますが、子どもを諦めていた夫婦にとっては、大きな希望になります。今後も日本では倫理観や諸問題などあらゆる側面を考慮しながら、多くの議論がなされていくと思われます。

<参考>
厚生労働省 http://www.mhlw.go.jp/
Fuiku-Labo(国立研究開発法人 日本医療研究開発気候委託事業) http://fuiku.jp/fuiku/
公益社団法人 日本産科婦人科学会 http://www.jsog.or.jp/
日本学術学会 http://www.scj.go.jp/
法務省 http://www.moj.go.jp/

(秋山悠紀)


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