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客家(ハッカ)の伝統、豆と雑穀のスムージー「擂茶」の栄養パワー

  • 2018/11/27 UP!

他の漢民族とは異なる文化をもつ「客家(ハッカ)」
伝統の健康茶「擂茶(レイチャ)」を体験

客家(ハッカ)」人は古代から続く漢民族のひとつ。中国大陸の中央から南へ移動を続けた人たちで、現在は中国南部、台湾、東南アジアなどに住んでいます。台湾の客家人は全人口の約19%で、独自の文化や言語(客家語)を大事に守っています。

台湾では、北部の桃園市・新竹県・苗栗県、南部の高雄市・屏東県などに客家の街が多くあります。最近、客家の名物として人気なのが「擂茶(レイチャ)」という健康茶です。

台湾・苗栗県南庄郷の擂茶DIY
▲擂茶(レイチャ)

「擂」は「ごまをする」の「擂る」の字。すり鉢で材料をすって粉にし、お湯を注いで飲むもので、台湾各地の客家の街には擂茶(レイチャ)の手作り体験ができるお店もあります。

台湾・苗栗県南庄郷の擂茶DIY
▲苗栗・南庄郷での擂茶手作り体験中。けっこう力がいる

 

擂茶(レイチャ)は「雑穀と豆のスムージー」
食べるお茶だから、栄養は丸ごとたっぷり

基本的な擂茶(レイチャ)の材料は、緑茶の茶葉、黒ゴマ、白ゴマ、ピーナッツ、カボチャの種など。すりつぶして粉にしてそのまま飲んでしまう、いわば「食べるお茶」です。

台湾・客家の擂茶の材料

お湯で成分を抽出するのではないので、食材の栄養素を100%いただくことができ、ビタミン、ミネラル、食物繊維などがバランスよく含まれています

客家の伝統では毎日朝10時と午後3時ごろに擂茶(レイチャ)を飲むそうで、
「一日3回飲めば夜まで疲れ知らず」
「毎日飲めば98歳まで長生き」
と言われる、スーパー栄養飲料なんですよ。

台湾・新竹県北埔郷の璞玉擂茶
▲すりつぶした粉をお湯で溶き、ポン菓子のようなサクサクのお米を浮かべて飲む

 

台湾の現代擂茶(レイチャ)発祥の地、新竹・北埔
2002年のSARSの流行が注目されるきっかけに

その起源は1800年前の三国時代とも言われる擂茶(レイチャ)ですが、今のように広く知られるようになったのは割と最近のことなんだそう。

客家人の台湾移民が始まった当初(約300年前)は、移民者が妻子を連れていくことが許されていませんでした。その後時を経て、客家女性が台湾に入ってきてから、客家の家庭で擂茶(レイチャ)が再びよく飲まれるようになりました。

そんな中、2002年から2003年に中国南部でSARS(重症急性呼吸器症候群)の大流行が起こります。この時、客家の人たちが健康維持のために飲んでいる擂茶(レイチャ)が一躍注目され、台湾各地の客家の街で名物として観光客に提供されるムーブメントが起こったのです。

台湾で最初に、客家の街の名物として擂茶(レイチャ)を打ち出したのは、新竹県・北埔(ベイプー)郷。客家の古い街並みが残る、人気の観光地です。

新竹県北埔の古い街並み

 

伝統の理念から生まれた多彩な味わい
擂茶(レイチャ)が教えてくれる養生の大切さ

北埔の街の中心部にある「璞玉擂茶(プーユーレイチャ)」。このお店にはなんと13種類もの擂茶(レイチャ)があるんです。手作り体験では自分で材料をすりますが、お店で販売されているのは粉末になっているものです。

新竹県北埔・璞玉擂茶▲ずらりと並んださまざまな擂茶。すり鉢での手作り体験もできる

基本の擂茶(レイチャ)は、緑茶の茶葉に各種穀物・豆などを加えたもので、素材のうまみを引き立てるひかえめな甘さがあり、香ばしく濃厚でありながら、緑茶の爽やかな味も感じられます。口あたりは薄めのポタージュスープといった感じ。

例えば、お店で一番人気だという「ナツメ風味擂茶(元氣紅棗擂茶)」は、これにナツメの自然な甘さが加わります。全原料は以下の通り。添加物や保存料は入っていません。

ナツメ風味擂茶の原料…非遺伝子組み換え大豆、コーン、緑茶、黒豆、小豆、黒ゴマ、大麦、インゲン豆、ナツメ、米、クコの実、キビ、コウリャン、グリーンピース、オーツ麦、白豆、ソバ、米豆、ひよこ豆、山芋、イチョウ実、豆乳粉、きび砂糖

すごい数の原料が絶妙にブレンドされてるんですね!これはビタミンも食物繊維もたっぷりとれるはずですよ。その他12種類のラインナップは以下の通りです。

漢方風味(センキュウ、シャクヤク、ジオウ、オウギなどの生薬入り)/杏仁風味/緑茶風味(基本的な味わい)/無糖・緑茶風味/栄養ミックス/無糖・栄養ミックス/塩味/コーヒー&杏仁風味/山芋&大麦風味/ゴボウ風味/ショウガ風味/松の実擂茶

新竹県北埔・璞玉擂茶の試飲セット
▲お店では各フレーバーが試飲できる嬉しいサービス

また、大きい袋入り、個包装タイプ、ギフト用缶などいろいろなタイプがあり、客家伝統の花布を使ったとてもかわいいパッケージになっています。

reicha1

私、全13種類全部を試飲させていただきました。「漢方風味」にはいくつもの漢方薬材(生薬)が入っていますが、まったく薬臭くありません。おそるおそる飲んだ「コーヒー風味」も意外にもとてもおいしいですし、「ショウガ風味」は飲んでいると体がぽかぽかしてきました。「塩味」は、小腹がすいた時にスープのように飲めちゃいます。

こんなにたくさんの種類がある理由を尋ねると、この20年の間、近所の人やお客さまの要望に応じてアレンジをしている中で、ひとつずつ増えていったからなんだそうです。

新竹県北埔・璞玉擂茶の擂茶ラインナップ

糖尿病だというお客さまのご家族のために無糖のものを作り、子供が飲めるものが欲しいとのリクエストを受けて茶葉抜き・カフェインフリーのものを作り、冷えに悩む人にはショウガをプラス…という具合に、ひとつひとつの商品の背景に「誰かのためのストーリー」があったんです。

擂茶(レイチャ)は毎日飲むもので、その日の体調に合わせて材料を足したり引いたりして健康管理をしていたんだそう。
ああ、これぞ養生!と私は思いました。日々の生活の中で常に体調を意識し、その変化に合わせて食材を変え、体を整える。自分の体と丁寧に付き合うことを続けてきた客家の人たちの伝統の知恵が、擂茶(レイチャ)には詰まっているんですね。

[SHOP INFO]
璞玉擂茶(PUYU HAKKA TEA)
住所:新竹縣北埔鄉廟前街8號
電話番号:03-5802250
営業時間:9:00-18:00(年中無休)
公式サイト(中国語):https://www.letea.com.tw/


プレゼント

台湾・新竹県北埔郷「璞玉擂茶(PUYU HAKKA TEA)」の個包装タイプ擂茶(レイチャ)1箱を、1人にプレゼント!

全13種類のフレーバーから人気の4種を組み合わせ、当プレゼント企画のためだけのスペシャルアソートを作っていただきました。色々な味の擂茶(レイチャ)を試せる貴重なチャンスです! 30g×10個入り。
応募締切は12月10日(月)です。ふるって応募を!

台湾・新竹県北埔郷の「璞玉擂茶」個包装パック

応募はコチラ

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松浦優子/台湾情報ライター/漢方養生指導士・漢方上級スタイリスト/東京都港区出身の40代。元Web広告ディレクター。現在は外国人向け日本語教師のほか、台湾経済ニュースの翻訳、ライターとして活動。一年のうち1カ月以上は台湾に滞在し、台湾の文化や歴史、中医学(漢方)の養生法など、気になるテーマを探求中。インドア派、愛猫家。台湾で得た一番の宝物は、あたたかい台湾の人たちとの友情とご縁。

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