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貯金も年金もない! 50代からでもできる老後資金のつくり方

“人生100年時代”といわれる現代の日本。しかし「長生きできてうれしい!」というより、「老後が不安…」と感じている人は少なくないでしょう。とくに心配なのが、お金のこと。

そこで今回は、いま注目のファイナンシャルプランナー田中佑輝さんの新著『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』のなかから、ポイントを紹介します。

*記事の最後に書籍プレゼントがあります

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“老後資金”は、いくら必要?

そもそも、老後資金はいくらあればいいのでしょう。

夫が会社員で妻が専業主婦の場合、65歳以降の年金収入は月額約22万円(※1)。一方、年金生活の夫婦世帯1カ月の平均支出額は、約26万円(※2)となっています。

差額の約4万円を貯金で賄うとすると、年48万円かかります。75歳まで生きるなら480万円、85歳なら960万円、95歳なら1440万円に。

しかし、これはあくまでごく単純化した平均値。人によって支給される年金額は異なりますし、住居や生活水準、老後にやりたいこと、突発的な支出など、さまざまな要素で大きく変わります。

※1:厚生労働省・報道発表資料「2018年度の年金額改定について」※2:総務省「家計調査報告」

まずは「ねんきん定期便」をチェック!

そこで、まずやるべきなのが、自分に必要な老後資金を正しく把握すること。そのうえで、老後の家計を見直します。

(1)老後の収支を正確に認識する

現役時代の所得が多かった人ほど、収入が減ったときの生活に困難を覚える傾向があります。家計の現状を正確に把握し、今後のお金の流れを知って、収入が減ることをしっかり認識しましょう。正しい現状認識が、お金の不安をなくす第一歩です。

(2)何歳から、いくら年金を受給できる?

年金の額を知って初めて、60歳からのライフプランが立てられます。まずは「ねんきん定期便」で、受給できる年金の見込み額をチェックしましょう。

また、「老齢基礎年金」は、支給年齢に達する3カ月前に、日本年金機構から送付される「年金請求書」と通帳、印鑑を年金事務所に持参し、受給手続きをする必要があります。受給開始年齢になれば自動的に受け取ることができるわけではないので気をつけましょう。

(3)何歳から受け取ると、いちばん得?

年金の受給開始年齢を65歳より早めた場合、1カ月繰り上げるごとに0.5%ずつ年金が減額されます。逆に、1カ月繰り下げるごとに0.7%ずつ増額されます。

どのタイミングで受給するのが得になるかは、人によって異なります。

(4)年金を多くもらいたいなら、60歳以降は“社員以外”の働き方を選ぶ

60歳以降、“会社員”として働き続けると、老齢厚生年金の支給額が減ったり、場合によっては、厚生年金全額緒支給が停止されたりする可能性があります。

申請するだけでもらえる!“お得な年金”って?

(1)妻が年下か、子どもが18歳未満なら「加給年金」

65歳になって老齢厚生年金を受給しはじめたとき、扶養している65歳未満の配偶者や、18歳未満の子どもがいる場合は、「加給年金」が支給されます。受給の条件を満たしている場合は、忘れずに手続きをしましょう。

(2)所得税が半分になる「扶養親族等申告書」

一定額以上の老齢年金は課税の対象となりますが、「扶養親族等申告書」を提出すると、さまざまな控除を受け、税金の負担を軽くすることが可能です。独身で、配偶者や扶養家族がいない人も、本人分の控除があり、所得税の税率が変わるため必ず提出しましょう。

(3)配偶者に先立たれたときの「遺族年金」

遺族年金は、残された家族が困らないようにするために支給されるもの。被保険者が亡くなった場合は、受給要件を満たしているか確認しましょう。

生活費は、現役時代の7割が目安

一般的に、老後の生活費は現役時代の7割くらいを目安に考えます。

まずは固定費の削減。大幅にカットしやすいのは、保険です。家族構成や健康状態に合わせて見直しを。自動車関連費も大きくなりがちな項目です。老後の生活に必要か、改めて考えてみましょう。

収入の増加や支出カットに限界を感じたら、地方や海外への移住を視野に入れてみて。住み替えや移住で、家計が劇的に改善する場合があります。

幸せな老後のためには、資産運用もはずせない項目です。ただし、60歳から始める投資は、手堅く、安全に資産が増やせることが絶対条件。金融機関に勧められるまま買うのは避けたいところ。不動産投資の「完全家賃保証」といった営業トークにも要注意です。

最後に、老後の生命線となるのが退職金! 金額が大きいだけに、判断を誤ってしまうことも…。信頼できる専門家に相談し、一番有効な使い道をじっくり考えてください。

また、社会には、生活に困った人のためのさまざまなセーフティネットが用意されています。本当に困ったときには、公的な窓口に相談し、積極的に制度を利用して。

50代後半からでも、できることはあります。安心して老後を迎えられるように、いまから少しずつ準備していきましょう。

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田中 佑輝(たなか ゆうき)
株式会社アルファ・ファイナンシャルプランナーズ代表取締役。
1982年、東京生まれ。小学校から10年間シンガポールで過ごす。大学卒業後、東京スター銀行に入社。専属ファイナンシャルプランナーとして活躍。2011年より現職。
これまで2000人以上の個人、法人相談者のお金に関する問題を解決。とくに金融商品、現物不動産投資、ローンを含むバランスの良いポートフォリオ構築を得意とする。

書籍プレゼント

今回紹介した田中佑輝さんの著書『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』(アスコム、2018年刊)を3人にプレゼントします。

田中佑輝『58歳で貯金がないと思った人のためのお金の教科書』(アスコム、2018年刊)

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