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とりで de カレーパン

2019/6/12

福地寧子
福地寧子

6月中旬になり、湿度と気温の上昇と共に夏を意識するようになりました。

この時期になると必ずスポットが当たるのがカレーパン、スパイシーで
食欲をかきたててくれることから夏場はパン屋さんでフェアが行われる
ことも少なくありません。

元祖は、現在も東京都森下で営業している「カトレア」の前身である
「名花堂」で、関東大震災が起きた大正12年に、店の復興のため当時
巷で流行していた「カツカレー」の要素を取り入れたパンを開発した
ことがカレーパン誕生のきっかけという説が有力です。

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最近まで美容院と勘違いしていた、という人もいるオシャレな外観。

昭和2年に実用新案登録もされますが、内容は「パンに衣を付けて揚げる」
ことが主で、中身は惣菜風のものであることだけでカレーと明記されては
いないため、誕生説は”諸説あり”状態になっています。

いずれにせよ、21世紀の現在でカレーパンはパンの1ジャンルとして
確立し、揚げたものだけでなく焼いたものも登場して幅を広げ、日本に
数ある惣菜パンの中でも高い人気をを誇っています。

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迫中央の平台には菓子系、惣菜系、食事系と様々な種類のパンが並びます。

少し遠出して見つけたのが、取手のパン屋さん「TROIS FLECHES」の「チーズ入り
カレーパン」。

誕生当初と同じカツに似せた草履状の成形ですが、上部にチーズを散らして揚げずに
焼き上げたところはイマドキ。中にはカレーと共にとろとろチーズが包まれ、食べると
最初はカレー以上にチーズの印象が強いのですが、後味にスパイシーなカレーの
風味が残ります。

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カレー層より厚いチーズ層!焼きたてはとろりとチーズがこぼれてきます。

日本でのパンの黎明期に、当時のパン屋さん達が知恵を絞って考え出したパンが
こうして姿を変えて今でも愛され続けていると思うと、感慨深いものがあります。
令和を迎え、これからカレーパンがどう進化していくのか楽しみですね。

TROIS FLECHES」では、昭和の知恵の結晶であるコロッケパンやクリームパンも
現代風にアレンジされて店頭に並んでいます。

店名は日本語で「3本の矢」、その由来はパン屋・ケーキ屋・レストランでそれぞれ
技術を磨いた3兄弟が共同経営していることにあります。だからこそ、惣菜パンや
菓子パンのフィリング、調理パンの具材はお手のもの。シンプルな食事パンも美味
ですが、この店の真価は兄弟がタッグを組んで作られたパンに表れているのかも
しれません。

店内にはイートインスペースもあるので出来立てをすぐに頬張ることも可能です。
たまには少し足を伸ばしてみませんか?

 

TROIS FLECHES
住  所 茨城県取手市白山7-4-11
電話番号 0297-77-7028
営業時間 平日 7:00~18:00、土日祝 8:00~17:00
定 休 日  月曜日

福地寧子
福地寧子

1日3食、年間1095食以上食べ続けて四半世紀。年間延べ200軒のパン屋を訪れて、毎週「命の糧」を入手しています。そのパン屋巡り&食べ歩きの備忘録です。



プロフィール

  • 福地寧子

    福地寧子

    1日3食、年間1095食以上食べ続けて四半世紀。年間延べ200軒のパン屋を訪れて、毎週「命の糧」を入手しています。そのパン屋巡り&食べ歩きの備忘録です。

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