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流山市の企業誘致

流山市の企業誘致

企業にとっても魅力的なまちに

昨年流山に拠点を新設したNSCAジャパンの木須久智さんを中心に大津さん(左)と坂本さん

 2005年のつくばエクスプレス開業によって交通アクセスが飛躍的に向上した流山市。人口も増え、企業の立地環境は大きく好転しました。市は早くから企業立地促進奨励金制度を設け、2010年には誘致推進課を設置するなど、積極的な企業誘致を進めてきています。流山といえば、子育て世代にフォーカスした政策や自然環境を生かしたまちづくりのイメージがありますが、企業誘致とそれらをどのように連動させ推進しているのか、同課の課長・大津真規さんと坂本和也さんにとことん聞いてきました。

「今後は、高齢者から子どもまで市民を対象とした健康増進講習会などで地元に貢献していきたい」と木須さん

トレーニングマシンが並ぶ室内は、柱のない構造で広々

トレーニング施設の進出に市が一役

 流山セントラルパーク駅西口からほど近くに昨年4月、トレーニング施設「Human Performance Center」が開業しました。同センターを運営する特定非営利活動法人NSCAジャパン(日本ストレングス&コンディショニング協会)は、一般の人々に対する健康の維持・増進やアスリートのためのトレーニング、指導者育成などを行う団体です。本格的なトレーニング施設を建設する候補地を探した結果、都心からのアクセスが良く利用者に便利な流山市にたどり着きました。

 この開業にあたっては、市誘致推進課が駅周辺の土地を貸したい地権者と進出希望者との橋渡しをしました。センター長の木須さんは「なにより市の担当の方が相談しやすくて助かりました」と振り返ります。同センターはノウハウを生かし、市職員の保育士を対象とした腰痛の予防研修を実施するなど、市との絆を深めています。誘致推進課の大津さんは「周辺にはキッコーマン アリーナ(市民総合体育館)や生涯学習センターがあり、スポーツ・文化交流拠点としてのまちづくりを考えています。イメージアップにもつながる企業が来てくれました」と歓迎しています。

「“都心から一番近い森のまち”という市のキャッチコピーにもぴったり」と大津さん

“森のまち流山”のイメージをそのままに

 昨年5月、流山おおたかの森駅近くにオープンした「BARN & FOREST148」(バーンアンドフォレスト148)。木々が茂る森(forest)のような敷地内にヨーロッパの田舎にあるような納屋(barn)風の建物が点在する施設です。建物は結婚式場やレストラン、カフェとなっていて、まるでテーマパークのよう。

 これも、事業所などを設けたい企業と地権者の賃貸ニーズをマッチングさせる誘致推進課の仕事から生まれました。地権者が元ある木を伐採せずに生かしてくれるところを探していて、これが進出企業のコンセプトと合致しました。

ドローン撮影の画像もある誘致推進課のFacebookページ「流山おおたかの森駅前市有地活用事業ただいま建設中」https://www.facebook.com/nagareyamasiyuutikatuyou/

「流山おおたかの森駅西口にバスターミナルができました。市では成田や羽田への空港連絡バスを事業者と協議中です」と坂本さん

物流拠点やホテル建設も

 江戸川堤防に沿った「新川(しんかわ)耕地」は企業の物流拠点の建設地として注目を集めています。この地区では長年農業が営まれてきましたが、常磐自動車道流山インターチェンジの開設により交通アクセスが良くなりました。これまでに3社の施設が竣工・稼働し、さらに1社の開発計画が進行しています。いずれも雇用効果が大きく、今夏には流山おおたかの森駅から同地区への路線バスが運行開始予定です。

 また、流山おおたかの森駅北口に市が所有する土地の有効活用も進展しています。音響に配慮した市の多目的ホールと民間のホテルが、ともに来春オープンする予定。多目的ホールは、企業の見本市などにも使える仕様になっています。市内で初めてとなるホテルは、市内企業に出張で来る人の宿泊先として便利。さらに市の企業誘致の観点からの働きかけにより、賀詞交歓会など商用宴会場として利用できるバンケットルームを備えることとなりました。

 流山には企業にとって魅力的な立地環境が整ってきています。「以前はガイドブックを持って都内の企業を相手に営業に回りましたが、今は交通の利便性や環境の良さが全国的に評価され、企業の方から相談にきてくださることも多くなりました」と坂本さん。

「流山企業進出ガイド2017」には流山の魅力や市内企業からのメッセージ、融資制度など情報満載

Human Performance Centerの向いにあるIT企業・株式会社エスペラントシステム。2009年ここに本社機能を移転し、奨励金が交付されました

手厚い奨励金制度

 市は2006年に企業立地促進奨励金の制度を設け、手厚い補助で誘致を図ってきました。市内に土地を購入または賃借して工場や研究所、事業所を設ける企業が、業種、資産額、従業員数などの条件を満たした場合、固定資産税・都市計画税に相当する額を5年間、本社機能を有する場合は7年間、奨励金として交付します。今までに4社が対象になりました。2015年10月、流山工業団地に本社・工場を移転、新築したマックスプル工業株式会社はその一つ。世界的にも珍しいウインチ専門メーカーで、平昌オリンピックのスキージャンプ台の防風ネットを支えるウインチを作りました。

 市はほかにも、5人以上の市民を1年以上雇用した場合に1人当たり20万円を交付する雇用奨励金(限度額600万円、1企業1回)、太陽光発電や雨水利用の設備を設置した場合の助成金などを用意しています。「奨励金制度は、企業の進出を促し、市民の雇用を創出するとともに、仕入れ・販売などのルートを通じて市内の既存企業の事業機会拡大につながることを狙っています」と大津さん。

「企業誘致も“母になるなら、流山市。”のイメージ合ったものを」と大津さん(右)、坂本さん

市民のための企業誘致

 「地元に働くところが生まれると、職住接近の働き方が可能になります。緑豊かな住環境とともに働く環境も整ったまちとしてアピールしていきたい」と坂本さん。今後については「“市民がほしいと思う施設”を誘致できるよう、制度を整えたい」と話します。

 働く世代、子育て世代の人口が増え続け、他市がうらやみ、全国から注目される流山市。しかしそんな同市でも、いつまでも人口が増え続けるとまでは言えません。長期的に展望し、人口減少に転じても安定した税収を確保していくことは、市民が暮らしやすいまちを持続するための基盤となります。大津さんは「今こそ企業誘致を進めていくことが重要」と力を込めます。


問い合わせ:流山市誘致推進課 TEL:04-7150-6319
流山市誘致推進課ホームページhttp://www.city.nagareyama.chiba.jp/section/1009951/1009959.html

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