祖父の代から、日本全国に中国野菜を広めています!
- 2019/01/24 UP!
- 東葛5市の仕掛け人が登場「かしわのまど」
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★柏、我孫子、松戸、流山、野田の東葛5市で、街を盛り上げ、支えている、“街の仕掛け人”を紹介します
西川ファーム
西川裕幸さん
チンゲンサイやターサイなど、今ではすっかり食卓でおなじみの中国野菜(中国原産の野菜)。実は生産者として全国的な知名度を誇るのが、柏にある西川ファームです。中国野菜専門ファームの3代目・西川裕幸さんに、いろいろと話を聞いてきました。
「中国野菜との出合いは、40年以上前、祖父が中華料理店で働く中国人シェフから『日本には中国野菜がない』と聞いたことから。それなら自分が育ててみようと、種苗会社を通じて中国から野菜の種を取り寄せました。最初に祖父が栽培したのは、チンゲンサイ。とはいえ、初めて見る野菜なので、栽培の仕方が分からず…。秋に種をまいて春まで置いておき、生殖成長が始まったサインである“とう立ち”のタイミングを見て、栽培時期の感覚をつかんでいったそうです。収穫した野菜は、知り合いの中華料理店へ。その後は築地市場の仲買人だった祖父の叔父を通じて、食べ方を説明しながら販売先を開拓しました。今ではクウシンサイやターサイなど、約20種類を栽培。チンゲンサイ、ミニチンゲンサイ、広東白菜(パクチョイ)は、1年を通じて出荷しています。
父は常々『中国で食べるよりもおいしい野菜を作る』と話しています。味の決め手は、品種と肥料。品種については、種苗会社と協力して、中国野菜を日本向けに改良。肥料では海藻を原料にしたものに加え、『みかひ』をすべての畑に入れています。『みかひ』というのは、愛媛ミカンで作られた肥料のこと。野菜と特有の苦みを減らすといわれ、約5年前から採用しました。うちで栽培した中国野菜は、名だたる中華料理店『聘珍樓(へいちんろう)』全店で取り扱ってもらうなど、高い評価をいただいています。
中国野菜以外にも、カブや紫大根といった日本の野菜もあり、年間で50種類以上は育てています。3年前からは、父の代ではやっていなかったトマトの栽培にチャレンジ。父に教わったことと、大学卒業後に働いていた種苗会社での経験、その両方を生かし、おいしいトマトを作っています。実は、私はトマトが嫌いなので、育てる専門(笑)。家族や友人の力も借りて、理想の味を求めています。スーパーでは、ヨークマートやイトーヨーカドー、京北スーパーで販売しています。ミカンのイラストが入った『みかひ』のシールが目印。冬の寒い時期は特に、葉物が甘みを増しておいしくなります。見つけたらぜひ、食べてみてください」
PROFILE
日本大学生物資源科学部を卒業後、祖父の代から付き合いのある大手種苗会社で1年間研修。2017年より父から経営を受け継ぐ。手に持っているのは、中国野菜の一つ「ターサイ」。「冬が旬のターサイは、炒め物におすすめ」。趣味はお酒
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