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流山市 ブランド戦略

流山市 ブランド戦略

「都心から一番近い森のまち」をPR

 流山市が都市イメージとして掲げる「都心から一番近い森のまち」。これを全国にPRしようと、市は新たにブランドマークを制定し、昨年12月から使用を開始しました。流山の特色が散りばめられたデザインからは、豊かな自然と人々の日常が溶け合った都市生活が伝わってきます。このマークはすでに市職員の名刺などに使われていますが、他にもさまざまな活用方法が検討されています。市マーケティング課を訪ね、課長・河尻和佳子さんと係長・枝松久雄さんにブランドマークの生い立ちから今後の展開までとことん聞いてきました。

デザインコンセプトは“洗練”“センスがいい”“上質”…流山の目指すまちのイメージ

「住み続けたいまち」「住んでみたいまち」を目指すために

 流山市は「母になるなら、流山市。」というプロモーションコピーのもと、子育て・教育環境の充実に力を注いできました。それが功を奏し、市の人口は若い子育て世代を中心に増加を続けています。しかし、将来を見通せば、少子高齢化による人口減少の流れはここ流山だけが例外だとは言えないでしょう。定住者を求める都市間競争がより先鋭化していくことも予想されます。

そんな状況下でも流山が「人口が減りにくいまち」であるためにはどうしたらよいか。市は従来から流山を「都心から一番近い森のまち」と表現してきました。都心という経済活動の場の近くにありながら、自然に恵まれた生活の場を持てる流山。市はあらためてそこに注目しました。流山と聞けば、「緑視率(※)の高い良質な住環境」が思い浮かぶようにすること。これが流山という都市名のブランド化で、それを実現するためのツールがブランドマークというわけです。
(※)緑視率:日常生活の実感として捉えられる緑の量

「たくさんの人に使ってもらいたいマークを作りました」と河尻さん(左)、枝松さん

緑と深緑の配色で良質な住環境を表現

縦書きのロゴを取り巻くたくさんのイラスト。これをよく見ると、実に多くの素材が利用されていることがわかります。オオタカ(市の鳥)、つげ(市の木)、つつじ(市の花)など自然のものから、市内から眺望できる都内の建物まで。どれも流山の魅力につながる素材です。

小さなイラストはそれぞれ意味を持っています

 「緑」と「深緑」だけの配色は、「森のまち」というイメージにマッチしています。緑は幸福・成長、深緑は上質・叡智を表すとされ、全体として「緑視率の高い良質な住環境」を象徴。ロゴ部分にも葉や切り株の形を織り込むなど、細部にまでその狙いがうかがえます。

「デザインで一番の仕掛けはどこだかわかりますか」。枝松さんが特に説明してくれたのが、3列あるロゴの一番上の文字でした。横に見ると、左から「森」、「一」、「都」と並んでいます。「森」側には流山のまちを示すイラストが、反対の「都」側には都心を想起させるイラストがあり、双方が「一」で結ばれています。「つくばエクスプレスで南流山から秋葉原まで最短20分という都心へのアクセスの良さを表しているんです」。

制作したのは「ランドーアソシエイツ インターナショナル リミテッド」。世界的なブランディング・デザイン会社の東京オフィスで、国内大手企業のロゴマークなどを多数手がけています。

個々のイラストを抜き出して使用したデザイン例。「一歩足を伸ばせばそこは都心」のイメージ

「デザイン制作会社から4つの案が示され、一部職員へのアンケートも実施して決めました」と河尻さん、枝松さん

だれでも使えて、バリエーションもOK

 このマークは、営利目的でないなど一定条件を満たせば、市に申請のうえ誰でも無料で使用することができます。基本のデザインの他、アレンジされた5つのデザインパターンがあらかじめ用意されていて、申請時に選択します。また、円形のイラスト部分は横の直線(ライン状)にしたり、木や鉄道、建物など一つ一つのパーツを抜き出したりできるよう作られています。もし、希望があれば市に相談してほしいとのこと。自由度が高いので、用途に応じていろいろなアイデアが生まれそうです。

「すでにブログのカバー写真や名刺に使ってくださっている方もいらっしゃいます」と枝松さん。みんながマークを使えば、流山の魅力が広がるルートがそれだけ増えます。

イラストを抜き出して組み合わせてみました

ライン状に並んだイラスト。マスキングテープにいいかも

名刺からイベントまでさまざまに活用

 できあがりを待ちかねていたかのように、市長、副市長は率先して名刺にブランドマークを取り入れてトップセールス。河尻さんは「名刺交換をした時、イラストの一つ一つを説明して初対面の相手と流山の特徴を話題にできます」とその効用を話します。マーケティング課は、市職員自らがブランドマークを活用し、積極的に発信してもらいたいと、庁内説明会を開催しました。

昨年12月に開催のイベント「マルシェ・ド・ノエル」では、ブランドマークの屋外掲示を行いました。流山おおたかの森駅南口の階段や同会場近くに設営されたアイススケートリンクでの巨大なマークは人々の目を引きました。「市主催の行事でポスターやのぼりに印刷して掲示したり、印刷物の表紙デザインに用いたりと、活用方法を提案していきたい」と枝松さん。来年度には市の封筒にも採用される予定です。

名刺の表はスペースが小さいのでロゴ部分のみを使用。和紙調の用紙(上)にもマッチ

裏面にはイラスト部分を。それぞれが伝えたいメッセージを入れるなど工夫できます

流山おおたかの森駅。南口の大階段に巨大シールが登場(1月初旬に撤去)

アイススケートリンクでは氷下に埋め込まれたマークがスケーターの目に入る趣向(リンクは1月6日で終了)

いつまでも生きて発信するブランドマークに

ブランド戦略で市が採用したのは、単に文字を抽象的にデザインするようなロゴマークではなく、ブランドマークでした。ロゴマークの方がより一般的ですが、一過性の印象しか与えず、長期間もたないかもしれません。目指す都市イメージの定着には、強いメッセージ性とともに、ある程度長期のスパンが必要で、そこにブランドマークが選ばれた理由がありそうです。

「10年、いや50年と使えるものを目指しました」と河尻さん。年月を経て使う人が変わっても、デザインは同じものと認識されることが大切。「そのため統一感が保たれるようにきちんと設計してあります」。ブランドマークを使用する際の、色や書体の指定や使用バリエーションのルールは、「流山市ビジュアルアイデンティティガイドライン」に詳細かつ専門的に説明されています。

一方で、河尻さんはこのデザインが持つ柔軟性にも着目。「流山はこれからも変化します。市を象徴する新たなアイテムが生まれたらデザインに加えていくことも楽しいですね」と話しています。

「これからは普及にがんばりたい」と枝松さん。どんなアイデアがあるのでしょうか

「フレキシブルに使えるマークは今までにない魅力」と河尻さん


流山市マーケティング課 TEL:04-7150-6308
流山市ビジュアルアイデンティティガイドラインの制定について
https://www.city.nagareyama.chiba.jp/section/1009951/1009954/1020249.html

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