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「リュウグウ」にまもなく到着! 「はやぶさ2」を親子で楽しもう

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相模原生まれの小惑星探査機「はやぶさ」の地球帰還から8年。いよいよ「はやぶさ2」が、6月27日(水)前後に小惑星「リュウグウ」に到着する予定です。
今回は、「宇宙って難しそう…」という親子も「はやぶさ2」を楽しく知る方法を紹介します。地元のみんなで応援しよう!

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ミッション:「リュウグウ」からサンプルを持ち帰れ!

小惑星「リュウグウ」のサンプル(砂)を調べることで、「太陽系はどうやって生まれたか」
「水はどこから来たのか」「生命の原材料はどこからきたか」などの謎に迫ります。

教えてくれたのは… 吉川真さん=JAXA准教授で「はやぶさ2」ミッションマネージャ
吉川

前回の「はやぶさ」は、機器の故障が重なり、長期間交信も途絶えて行方不明になりました。トラブルを乗り越えて地球帰還を果たしたことで映画にまでなりましたが、今回は大丈夫! 前回故障したエンジンや部品を改良し、現時点でトラブルなく順調に航行しています。

はやぶさ1「はやぶさ2」は「はやぶさ」より踏み込んだ探査を行います。地球帰還は2020年末頃

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知る

何が違う

はやぶさQ&A

Q1.たくさんの小惑星の中から、なぜ「リュウグウ」を選んだの?(70代・男)

A.小惑星の中でも「リュウグウ」には、太陽系が生まれた46億年前の水や有機物が今でも残されていると考えられています。そのような小惑星は小惑星帯の中の太陽から遠いところに多いのですが、「はやぶさ2」の能力で往復できる地球に近い軌道にあるのが「リュウグウ」なので、「リュウグウ」が選ばれました。
今回の「リュウグウ」も、「はやぶさ」初号機が行った「イトカワ」も地球軌道と火星軌道の間にあります。この領域の小惑星は多くがS型小惑星と呼ばれる有機物や水をあまり含まないものなのですが、C型小惑星の「リュウグウ」は有機物や水を含むと考えられており、絶好の探査対象天体です。

Q2.「リュウグウ」の土を調べると、なぜ「太陽系の起源」がわかるの?(50代・主婦)

A. 「リュウグウ」は地球のようにいったん溶けて固まった天体ではなくて、惑星が生まれる前の物質をほぼそのまま保存しているような天体だと考えらえています。だから、「リュウグウ」から持ち帰るサンプルには「太陽系惑星がどうやって生まれたか」「生命を作ることになった材料がどのようなものだったか」のヒントが詰まっているはずです。

Q3. はやぶさ2は、真っ暗な宇宙をどうやって飛んでいるの? 隕石とかにぶつからないの? (小6・男)

A. 「はやぶさ2」が宇宙空間を飛行しているときには、地上と電波で交信しています。地上からどのように飛行すればよいかコマンド(命令)を送っていますので、きちんと目的地まで行くことができます。流星のような砂粒のような小さな物質が機体にぶつかることはありますが、隕石が衝突する確率はとても低いので心配しなくて大丈夫です。

Q4 人工クレータはドリルみたいに掘れないの? なぜ衝突装置?(40代・主婦)

A. クレータを作るときは、ドリルのような装置でなく、2kgの銅製の物体を秒速2kmで衝突させる装置を使います。ドリルではない理由は、重力が小さい小惑星ではドリルを尽きだして小惑星の表面を削ろうとすると反動で探査機が浮いてしまいます。浮かないようにするためには、探査機の足を小惑星に固定させる必要がありますが、表面の状態が事前にはわからないので、どのように固定したらよいかがわかりません。また、もしかすると小惑星表面の温度が高いかもしれません。そのような場合、長時間小惑星表面に着陸していると探査機の温度が上がってしまって機器にとって好ましくありません。さらに、もし大きな穴を掘ろうとすると大型のドリルが必要になり、探査機に積めない可能性もあります。それで、ドリルは使わないことにしました。

Q5. 人工クレータはどれくらいの深さに掘るんですか? (高校1年・女)

A. 「リュウグウ」の表面物質がどうなっているかによるので正確にはわかりませんが、現段階では直径2~3m、深さ50cmくらいを想定しています。

Q6. 今回はトラブルなく帰って来られますか?(中2・女子)

A. 大丈夫! 前回、小惑星着陸前から故障していたリアクションホイールを今回は3つから4つに増やし、現段階で4つともきちんと動いています。また、前回燃料漏れの原因だった配管の系統を変えました。イオンエンジンの耐久性も大幅にアップしましたし、金星探査機「あかつき」のトラブルでも学んだことからも改良を加えました。現段階でトラブルはありません。ただ、全く知らないところへ行くので、まだまだ何があるかはわかりません。

<番外編>

Q. 「はやぶさ2」の次のプロジェクトはもう動いていますか?

A. 小惑星探査の計画は複数検討されていますが、「はやぶさ3」というミッションはありません。一つの計画は、宇宙ヨット(ソーラー電力セイル)である「イカロス」のより大型の探査機を作って、木星トロヤ群(木星軌道付近にある小惑星)を目指すものがあります。別の計画では、火星の衛星のフォボスかダイモスに行って、サンプルを地球に持ち帰ることを目指すことを考えています。これらは、2020年代の打ち上げを目指しています。

ミッションスケジュール

 

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「はやぶさ2」の裏ミッション=地球を天体衝突から守れ!

あまり知られていませんが、「はやぶさ2」の探査は、天体の地球衝突問題(スペースガードないしプラネタリー・ディフェンス)にも貢献します。スペースガードは、地球に衝突する天体を事前に察知し、衝突をどのように回避するかを検討する活動です。小惑星の素性を知っていれば、小惑星が地球に衝突するときに、どうすれば軌道をそらせるかを検討することができます。「はやぶさ」の探査では、小惑星イトカワががれきの寄せ集めのような構造をしていることが分かりましたが、これはスペースガードにとって非常に重要な情報となりました。

また、「はやぶさ2」の人工クレータを作る衝突装置は、地球に衝突する天体の軌道をそらす実験としても興味深いものです。欧米では、探査機を小惑星にぶつけるミッションも検討されています。

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