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「子年」に、幸あれ!

  • 2019/12/27 UP!

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平成から令和へ元号が移った今年、晴れて「さりお」が誕生。今、年神様を迎える大掃除も進み、お飾りの準備や年賀状のあて名書きなどに追われていることでしょう。来る2020年の干支(えと)は、十二支で最初の「子年」。〝幸福〟〝繁栄〟〝財運〟などが訪れる予感。「ねずみ」にまつわる縁起の良い情報を集めました。

なぜ十二支は「子」(ネズミ)から始まるのかは、諸説ありますが、ここでは昔から語り継がれてきた民話の一つを紹介します。

昔々、ある年の暮れ。神様が動物たちに御触れを出しました。
「元日の朝、私の所へ出掛けてきなさい。最初に到着したものから12番目のものまでを、1年交代でその年の大将にしてあげよう」

動物たちは、われこそが1番に! と張り切っていました。ところが、ネコは話を聞き漏らしてしまい、ネズミに尋ねます。ネズミはわざと1日遅れの日付を教え、ネコはそれを真に受けて帰っていきました。

元日、足の遅いウシが誰よりも早く夜明け前に出発。すると、牛小屋の天井でこれを見ていたネズミが、こっそりウシの背中に飛び乗りました。

そんなこととは知らないウシが神様の家に行ってみると、まだ誰も来ておらず門も閉まったまま。ウシはわれこそが1番と喜び、門が開くのを待ちました。

やがて朝、門が開いたとたん、ウシの背中からネズミが飛び降り、ネズミが1番になりました。残念ながらウシは2番、続いてトラ、ウサギ、タツ、ヘビ、ウマ、ヒツジ、サル、トリ、イヌ、イノシシの順で到着。1日遅れで出掛けたネコは番外でした。以来、ネコはネズミを恨んで追いまわすようになったそうです。

こうしてネズミが最初となり、動物をあてはめた十二支が広く浸透していったのです。

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1年を通して飾れる「えと縄」で〝ネズミの力〟を授かって

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「えと縄」は、干支人形を中心に、減農薬による稲を使用し、水引は〝水引の里〟長野県飯田市から、和紙は日本全国から極力国産を集めて制作しているそうで、倉敷美観地区内にある郷土玩具の館・日本郷土玩具館(倉敷市中央)の大賀美紀子館長は「地元倉敷を代表する大手企業の社長さんは毎年、会社用にとお求めになられます。干支の力を授かって1年を心豊かに過ごせるよう願い、お正月の後も年間を通して飾ることをお勧めしています」と話します。

全国各地のねずみたちが倉敷に大集合 えとづくし展「子」

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日本郷土玩具館の敷地内には、全国の郷土玩具を展示する「博物館」や玩具・雑貨を扱うショップ、そして全国の作家によるクラフトやアートの展覧会を催す「プラスワンギャラリー」を併設。このギャラリーで、えとづくし展「子」を開催中。会期は1月5日(日)まで。開館時間は10:00~18:00。問い合わせは☎086-422-8058同玩具館 ※写真はイメージ

ネズミのゆるキャラアイドル チュッピーでおなじみ・総社市に注目

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総社市内を散策中に見つけたネズミたち(写真3枚)。どこにあるかお分かりですか。上からJR伯備線総社駅前、総社市井尻野「宝福寺」山門脇。そして雪舟少年が小僧時代、修業中に柱に縛られながらも涙でネズミの絵を描いたという逸話が残る境内の建物「方丈」前。いずれも少年雪舟のひざの上や肩で遊んでいます。市内を歩けば、総社の誇るゆるキャラ・チュッピーにも会えるかも。

備前焼でできた縁起物の「ネズミ」

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備前焼で焼いた「雪舟の涙御守り」(800円)。座布団は近所の奥さんが展示用にと寄付されたもので、売り物ではありません。総社市の「宝福寺」住職は「小回りが利く、よく働く、何でも巣にため込むネズミは、財運の縁起のよい動物。勤勉さで学業、多産で子宝、商売繁盛にも御利益があるといわれています」と話します。

和文化研究家・三浦 康子さんに聞いた
話したくなる豆知識

●「鼠(ねずみ)」は大黒天の使者だった!

大国主命が鼠に助けられたという話が神話にあります。神仏習合の後、大国主命が大黒天と習合されると、鼠は大黒天の使いであるといわれるようになり、五穀豊穣や実り、財力の意味を持つようになりました。

●【子だくさん】なのは知られてますが…

鼠は多くの子を産むため、子孫繁栄を意味するようになりました。急激に数が増えていくことのたとえで「鼠算/鼠の子算用」というのがあります。「正月に1組の鼠が子を12匹生む。その親と合わせて14匹。毎月それぞれがまた12匹ずつ子を生むと12月には何匹に?」という問題があり、276億8257万4402匹に。このように急激に数が増えることを「鼠算式に増える」と表現します。

●【四十八茶百鼠】とは? 日本の伝統色

日本の伝統色は微妙な色の差を区別し、それぞれに名前があります。特に茶系統、鼠系統の色のバリエーションが多く、「四十八茶百鼠」といわれています。四十八や百は色の数ではなく多色の意味。実際にはもっとあるのです。

今も生きていることわざ

◆「鼠は沈む船を去る/火事の前には鼠がいなくなる」…災害に対して予知能力があるとされ、災害や災いの前にいなくなるという。

◆「窮鼠猫を噛(か)む」…追い詰められた鼠が逃げ場を失ったら猫に噛みつくことがある。「絶体絶命の窮地に追い詰められれば、弱者でも強者に逆襲することがある」との意味。

◆「大山鳴動して鼠一匹」…大騒ぎした割には、実際の成果が小さいことのたとえ。

◆「鳴く猫は鼠を捕らぬ」…よく鳴く猫は鼠を捕らず、鼠を捕る猫は鳴かない。おしゃべりな人は、口先だけで実行が伴わないことのたとえ。

◆「鼠捕る猫は爪かくす」…本当に優れた才能がある人は、それをむやみにひけらかしたりしないということ。

 

さりお12月27日号掲載

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