【編集部の本棚】謎めいた登場人物が魅力的 感性が研ぎ澄まされる恋愛小説「沈むフランシス」

【編集部の本棚】謎めいた登場人物が魅力的 感性が研ぎ澄まされる恋愛小説「沈むフランシス」

謎めいた登場人物が魅力的
感性が研ぎ澄まされる恋愛小説

編集部 Y・T select

疑似体験度   ★★★★☆

ミステリアス度 ★★★★★

沈むフランシス

著者/松家 仁之
(新潮社、定価1,400円+税)

 東京の商社を退職して北海道の寒村へ移住し、郵便配達員の職を得た“ワケあり”の30代独身女性・桂子。村人たちの奇異の視線を受けながらも淡々と仕事をこなします。
そんな中、川のほとりに「フランシス」と暮らすミステリアスな男性・和彦と配達先で出会い、逢瀬を重ねます。
色とりどりの秋からモノクロームの冬へと移りゆく北海道の大自然を舞台に繰り広げられる物語は、息をのむほど美しく、今の季節にピッタリ。
温暖な瀬戸内育ちの私にとって厳冬の北海道は未知の世界。著者の卓越した「音」の表現から、あたかも北海道の日常を疑似体験できます。
配達先で出会った盲目の老女の謎めいた言葉の意味とは? そして、「フランシス」とはいったい何者なのか。結末はあなたの目で確かめてください。

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