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“佐藤ママ”が、小・中学生の親からの15の相談に答えます

うちの子大丈夫?佐藤ママに聞いてみた!
うちの子大丈夫?佐藤ママに聞いてみた!

 4人の子どもが東京大学理科三類に合格したことで注目の“佐藤ママ”こと佐藤亮子さん。小・中学生の親から寄せられた15の相談に対して、“佐藤ママ流”の学習方法や子どもへの接し方を答えてもらいました。

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佐藤亮子さん

3男1女の子ども全員が、私立の中高一貫校から東京大学理科三類に合格。子育てや勉強法について全国で講演会を行うほか、著書も多数。
今後の活動はオフィシャルブログをチェック。https://ameblo.jp/ryokosato-todai/

抽選で3人に8月発刊の新著をプレゼント

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「教えて!佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと」佐藤亮子著/祥伝社発行/ 1500円(税別)

応募は締め切りました

“わかっていない”ということに気付いて、
“何がわからないのか”を整理する

Q1:勉強を始めるまでが長く、始めてもすぐ気がそれてしまいます。短時間で集中して勉強するには、親はどうすればよいですか。(小学5年生の母)

A1:集中しないのは、集中力がないからじゃなくて、目の前のことがわからないだけ。いくら集中しなさいと言われても、目の前の問題がわからなかったら、集中どころかやる気も出ません。精神力から攻めるのではなく、この子は目の前の問題がわからないんだな、どうしてわからないのかな、と考えて。例えば少数の割り算を覚えそこなっていたとか、どこかに穴があってつまずいているので、小4や小3に戻ってみることです。
なぜできないのかを本当に細かく見ることができるのは親だけ。下の学年の教材に戻ることを、恥ずかしいと思わないで。


Q2:ほかのことを考えたりして、勉強がなかなかはかどりません。何時までに宿題が終わればおやつがあるよ、と楽しいことがあるように仕向けるのですが・・・(小学2年生の母)

A2:小学1・2年生が集中できないのは、学習習慣がついてないのも理由。宿題が終わるまで続けてやるのは無理なので、10分か15分、細かく区切ってタイマーで時間を測るのがコツです。10分たって終わっていなかったときに「あと2分がんばろう」と言うのは契約違反。「よくがんばったね、あとでまた10分やろうね」と声をかけて。ただ、はかどらないのは、やっぱりわからないところがあるからだと思うので、何がわからないのかはっきりさせましょう。この時期なら、お母さんも教えてあげられるはず。
お勧めしているのは、国語の教科書を絵本のように楽しく読んであげること。子どもはご飯を食べていたり寝転がったりして聞いていてよいので、3日で1冊くらいのペースでまとめて読んで先取り学習。教科書って難しそう、いやだな、と思っている子どもが、少し安心して授業に興味が持てるようになると思います。


Q3:わからない問題があると、考えずにイライラ。「教科書に載ってるはずだから見てごらん」と言っても、「載っていない、習っていない」と言うばかり。自分で考えさせるにはどうしたら?(小学4年生の母)

A3:子どもは、わからないので、自分で考えたり教科書から探したりできないですよね。載っているはずだと思うなら、お母さんがそこを探して「ここにこう出てるよね、こういうことだよね」とわかるまで説明してあげて。


近いところに具体的なゴールがあると
やる気になるもの

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Q4:勉強せず携帯ばかり触っています。取り上げても本人のやる気がないと意味がないし…。(中学1年生の母)

A4:これはね、携帯を取り上げたらいいだけです。「やる気が出たとき」「はっと気づいたとき」には、間に合わないことが多いのです。帰ってきたら、携帯は布袋にでも入れて、勉強が終わったらチェックするようにしては。


Q5:宿題と通信教育を、テレビはつけず、リビングで学習しています。根気よく集中して勉強する習慣をつけるには?(中学3年生の母)

A5:テレビをつけないのは当たり前。夕食が7時からなら、7時半から勉強と、スタートの時間を決めて絶対変えないことが大事です。「今日は疲れているから8時からでいい」と例外を作ると、次の日もだらだらしてしまいます。また、通信教育だけを長くすると気が散りがち。宿題を1時間やったら通信教育を30分、また宿題というふうに、30分~1時間単位で何をするか決めて。


Q6:親が言うと反発するのですが、自主的に勉強してもらうにはどうしたらよいでしょうか?(小学3年生の母)

A6:子どもを机に向かわせるのは確かに大変。わが家では、ご飯のあと、寝転がってやってもいいことにしていました。時間になると腹ばいになってノートを見はじめ、40分後くらいには机の前に。
そこまでに、2段階くらい心のハードルがあるみたい。子どもの仕事は問題を解いて正しい答えを出すことなので、どんな姿勢でもかまわないんです。
声かけは、「ちゃんとやりなさいよ」ではなく「この前、漢字がうまくいかなかったから、今から30分で漢字を10個書いてみようか」と、時間と数を決めてゴールが見えるように。具体的な指示を出せば、その間べったり付いている必要はありません。


Q7:息子は「試験勉強は音楽を聞きながらじゃないと勉強できない」と言います。親も、テレビをつけっぱなしの生活態度を見直すべきなのでしょうか(中学2年生の母)

A7:テレビは集中できないからだめですが、実は、うちの子も音楽を聞きながらやっていたんです。数学とかは、聞きながらの方がいいと言うので、えーって思ったんですが、様子をみていました。それで成績が下がったりしなければいいのかなと思います。大音量で聞くのは、耳のために注意しなければいけませんが。

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※データ・コメントは、7月8日~16日にリビングWebで実施のアンケート「佐藤ママに聞きたいこと」から。小・中学生の子どもを持つ保護者の回答のみを抽出。n=213


難しすぎる問題より、
できそうな問題に取り組む

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Q8:苦手な教科も頑張れるようにするには?

A8:小学校の内容は、中・高の土台となるので、苦手教科を作ってはだめ。
3割わかる・7割わからないような難しい問題集を買いがちですが、7割わかる・3割わからないもの、楽しい問題集を与えてください。


Q9:テストの間違い直しや、再度解くのを嫌がるので、つい怒ってしまいます。(中学2年生の母)

A9:やり直しって、子どもはみんな嫌いですよね。1つ2つなら簡単ですが、100点満点で60点しか取れていないと、40点分を見直すのは不可能です。5つ間違えていたら、これだったらできそうというのを2つだけ見直して、あとは捨てる。2つずつでも、ちゃんと見直していったら、だんだん点数は上がります。勉強は捨てるのもコツなんです。がんばらなくちゃと思うと、やることをいっぱい集めてしまうけれど、優先順位を付けて。完璧に覚えてからではなかなか次に進まないので、ほどよく覚えたら次に進む、これを繰り返すことが大事です。


Q10:小学生までは上の方の点数しかとったことがなかったのに、今は平均より下。勉強については子ども本人に考えさせてきましたが、どうしたらいいのかわかりません。(中学1年生の母)

A10:小6と中1のギャップってすごくあるんですよね。数学は急に抽象化したり、難しくなります。小学校できちんと身に付いていないことが少しでもあったら、中学校で行き詰まるので、少し易しい問題集をやってみて。中間・期末試験は、範囲が狭くて勉強しやすいので、そこにポイントを当てて。点数が取れれば達成感があるしやる気も出ます。


子どもへの関わり方は
変わっていくもの

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Q11:学習塾、スイミング、習字、将棋、ソフトボールをしています。習い事がないのは平日3日。セーブすべきでしょうか。(小学3年生の母)

A11:中学受験をするならたくさんの習い事は今年まで。受験しないならこのままでもよいと思います。もし、疲れてしまって勉強中に眠くなるようなら、運動系をやめて勉強を残しましょう。


Q12:個別や集団など、子どもに本当に合う塾を知りたいです(中学2年生の母)

A12:受験をするなら、集団で、自分が行きたい学校にたくさん合格させている塾でしょう。個別にもいろいろありますが、わからないところだけを教わる塾は、その子に合わせてしまうし、競争意識もないので、実力が伸びにくいもの。ただ、集団も雰囲気がさまざま。例えば、成績順に席を並べる塾もありますが、それが合わない子もいるので、子どもの性格を見て細かいところも気にして選んでください。


Q13:中学から勉強を教えるのが難しくなりました。親も勉強するべきでしょうか(中学2年生の母)

A13:する必要はありません。子どもに聞かれたら、「お母さんはわからなくていいの、あなたがわからないといけないの」ときっぱり言いましょう。内容は教えられなくても、点数が悪かった科目の問題集を買ってくるとか、塾の情報を集めるなどで、高校生になってもサポートはできます。子どもが「ここが苦手なんだ」と言いやすいお母さんでいて。


理想はいろいろあるけれど・・・

Q14:読書を勧めてもしません。読書のほかに、読解力をつける方法はないでしょうか(中学1年生の母)

A14:読書って、人に勧められてするものじゃないと思います。国語の成績が悪いからちょっと読書を、というくらいでは読解力はつきません。:実際に読解力をつけるのは、やっぱり問題集。問題にとられているよい文章を読んで、こういう問題が出るんだ、間違えたけれどこんな解答があったんだ、ということの繰り返しで力がつくと思います。
よい文章を活字で読むことに慣れるためには、新聞が一番。イメージがわかない政治の記事などではなく、料理の記事でも事故の記事でも、身近な内容の記事を毎日10分くらいでいいので読んでほしいです。今はテストに時事問題も出るので、その点でもおすすめ。わが家では、12歳まではテレビをほとんど見ていなくて、子どもたちは小3くらいから新聞を読んでいました。


Q15:学校の勉強以外にもいろいろなことに興味を持ってほしいと思い、さまざまな経験をさせようとがんばっていますが、あまり興味を示しません(中学2年生の母)

A15:そんなに努力しなくていいですよ。例えば手芸でも料理でも、お母さんがおもしろそうにしているものには子どもは興味を示すと思うけれど、持たなかったら持たなかったでいいと思います。いろいろなことに興味を持つのは理想的ですが、健康で、遊んで、中間・期末で点数を取れていたら、あとはもう全部よしとしましょう。趣味を持つのはもっとあとでもいいんですから。


“子育てを振り返って”

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子育ての最終目標は、自立ではなくて自活。自分が好きな仕事をして稼いで食べていける、その選択肢を広げるには、基礎学力をつけることが大事だと思います。上の子どもが生まれてから下の子どもが大学に入るまでの26年間、自分の時間は一切なかったけれど、子どもが巣立つときに楽しい18年だったよねって言ってほしい、そのためには自分も楽しもうと思っていました。
4人の子どもは、性格もそれぞれ。まんべんなく接することはできないので、その場その場でその子によいように寄り添って対応してきました。何かルールを決めてしまうと、柔軟に対応できないし、ゆるぎない信念があると、当てはまらないときにカーッとしてしまいますよね。また、親の立場からものを言って上からおさえようとするのは、子どもに対して失礼なこと。体は小さくても、1人の人間として尊重して、お互いに話をして歩んできたと思います。

抽選で3人に8月発刊の新著をプレゼント

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「教えて!佐藤ママ 18歳までに親がやるべきこと」佐藤亮子著/祥伝社発行/ 1500円(税別)

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