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介護ノート その2 今も後悔していること。

2017/12/19

4年前、祖母の在宅介護を終え今何を思うのか。1年毎に、後悔の念(あの時もっと○○すれば良かったetc)はなくなっていったけど。今も、変わらず後悔していること。

それは、最期を迎える場所をきちんと話しあえなかったことです。

話はさかのぼるのですが、祖母の胃癌が再発し「あとは自宅療養で」と医師に告げられました。それは次回、病院まで行ける体力が残っていないことを意味します。

ぽか~んとする祖母を見て、医師は「○○さん、最期はどこで迎えたい?」と尋ねました。笑ってごまかす祖母。最後には「私、まだ生きますもん!!」と。

医師は、諭すような目で「そうじゃなくて!!○○さん、ほんまに最期はどこで迎えたいかきちんと考えておいた方がいい」と告げました。気が強く、天真爛漫な祖母は「考えておきます」とも言わない。

帰宅してからも「あ~あ、先生あんなん言うから私はショックやわ~!!」と言いながら、バラエティー番組を観てツッコミを入れたり。笑ったり。変わらない日常に忙しい。なんだか、余命宣告を受けた人に思えない。

もらった緩和ケアを目的とした病院の一覧表。長年、定位置であるベッドに腰をかけテレビを観る祖母。緩和ケアが受けれる場所がいいのか、在宅がいいのか。私は本人に聞けずじまいだった。

聞けなかったのは、祖母がすねて、答えてくれないと思ったから。
祖母も、面と向かって言いたくなかったんだろうと思う。
変な遠慮のかたまりとプライドで、家族として最期を迎える場所をお互い「言葉」にして決めれなかったのを今も悔やんでいる。

悔やんでいるのは、これで(在宅介護)よかったのかな?と思っているから。本人が「在宅介護の方がよい」とはっきり言ってくれたら、今もこんなに気持ちを引きずっていなかったと思う。

在宅介護中、寂しいのか夜中に何度も呼び出し音を鳴らす。「これが、病院だったらすぐに看護師さんが来てくれるのに!遅い」と怒る。プイと、横を向いて「こんなんだったら病院がいいわ!」と。

本心なのか。ただ、すねているだけかは分からないけど。そういう事があったから、本人の意向に沿った最期の場所はどこだったのだろう。という疑問詞が今もある。

はじめから我が家は、在宅介護ありきで進んだ訳ではなく、決めれないまま在宅介護がはじまった。というのが正しいかもしれない。縁あって、このブログを御覧いただいてこれから、そういう状況になりそうな方。

きちんと、家族として向き合い最期を迎える場所を決めて欲しいなと願っています。

人間生まれてくる場所は決めれないから、せめて最期は自分の意思で最期を決めれる権利があってもいいんじゃないかなあ。現実問題、周囲の状況で難しい部分がたくさんありますが。

自宅での最期。病院での最期。
他のご家族の方はどうされているのかな!?どう考えているのかな!?と思って、当時に情報を集めたことがあります。

<2012年国内データー>
全国で12%にあたる人が自宅で最期を迎え残りは全部病院で最期を迎える。10人に1人の割合で自宅で最期を迎える。
<1950年国内データー>
自宅で亡くなった割合は80%。病院ではおよそ10%以上。

昔は、ほとんどの人が自宅で家族に見守られて亡くなるパターンが多かった。

<海外データー>
オランダという国では、病院で最期を迎える割合は35% ケア付き住宅(老人ホーム)32% 自宅31%。北欧でもほぼ同じ割合。非常にバランスが良くて、突出して高い数値もない。これは最期を迎える場所を本人や家族が安心して選択できる社会や環境がその国に整っているからだと思う。本当はこれが理想の形だと感じる。安心して「ここで最期を迎えたい」と決めれる場所が選択できる。

日本では、まだ安心して選択できる。というものがないような気がする。そう選択せざるをえない選択をするという感じで最期を迎える場所が決まってしまうパターンが多い。介護、家族間の人手、在宅においては病状が悪化した場合の医師との連携や、医療設備の導入などまだまだクリアになっていない問題が多い。このへんが少しでも解決されると「自宅で最期を迎えたい」「ケア付き住宅で最期を迎えたい」「病院で最期を迎えたい」最期の残された時間を本人が周りに遠慮せずに選択できる場所が増えていくと思う。

長文でしたが、ご覧下さりありがとうございます。
平成26年度の厚生労働白書
最期を迎える場所~希望と現実のデーターがリアルでしたので、こちらもご紹介させて下さい。

平成26年版厚生労働白書
図表2-4-3  最期を迎える場所~希望と現実
www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14/backdata/1-2-4-03.html



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