一昨日、幕張メッセで開催された国際化粧品展に行ってきました。当日、楽しみにしていた一つは「資生堂 Optune」のセミナー。
以前、こちらのブログでご紹介したことがあったのですが初回のリリースが発表されて以降、ほとんど情報が出回っていないんですね。その全貌を知りたくて会場へ。
写真はNGだった為、文章オンリーの記事になりますが参加者は300名ほど。男性がほとんどでした。皆さん、化粧品関連のお仕事をされている方ではないかな。ほぼ満席で、この商品に注目が集まっているのが分かりました。
まずこの商品が開発された背景は時代が「パーソナライズ化」していること。大量生産されている商品、提供されている商品では満足できないと感じている人が増えてきたこと。最近はスキンケア化粧品を手作りしたり、手持ちの化粧水などに少しヒアルロン酸を足したりとカスタマイズした使い方をする人が多くなってきました。
私も時々、自分で化粧水を作ったりしています。
資生堂の調査では、肌は日々変化していると感じる人が95%。自分にぴったりと合うスキンケアを求めている人が98%。だけど、75%の人がスキンケア選択に自信がない。
化粧品カウンターにある肌測定器。体験したことがある人はたった5%。体重計に毎日乗る人は多いのに、肌測定は10%にも満たない。知りたいと思ったときに測れない。
これらを踏まえて、自宅で肌が測定でき、日々のゆらいでいる肌にピッタリ合うスキンケアを提供するのにはどうしたらよいか?との考えでOptuneの開発に至ったようです。
Optuneは、スマホアプリで肌を測定し問診に答えて「肌タイプ、肌状態、ストレス、外部環境」が分かるようになっているようです。加えて気象情報「気温、湿度、紫外線量」とを合わせ、その人にあった乳液と美容液が機械から抽出されます。この配合パターンは1000を超えるとか。
1000以上の抽出パターンがあると、自分にぴったりと合ったものが見つかりそうな気がしますよね。
●美容液は3種類(乾燥、ストレス、酸化対策)
●乳液は朝、晩の2種(朝用はSPF20 PA++と紫外線カット効果あり)
合計5種のカートリッジを機械にセットするだけとか。
最終的に、この商品を使用されるのは「こだわりがある人」か「ずぼらな人」になるかは分からないと資生堂の担当者はおっしゃってました。確かに、どちらかになりそうな気がするなあ。
ただ、この商品が登場することで化粧品業界が大きく変わりそうな気がします。Optuneの売れ行きが好調ならば、他の化粧品メーカーも追随せざるを得ない状況になるのでは?と思います。
今は地域産資源を生かした国産のスキンケア化粧品も出回ってきていますし、大量生産から少しづつ個人に重きを置いた時代へと移行してきているようにも思えます。
この他には「肌パシャ」という肌測定アプリ、肌の上で第二の肌が形成される「Second skin」の話も出てきました。またこの2つ、機会があったら記事で取り上げてみたいと思います。