1. 大阪トップ
  2. Re Re Life 賢くリフォーム&リノベーション
  3. コラム, マンション, リフォーム, 一戸建て
  4. 一戸建てとマンションのリフォーム、どう違う?【Re Re Life リリライフ 特集】

Re Re Life 賢くリフォーム&リノベーション

一戸建てとマンションのリフォーム、どう違う?【Re Re Life リリライフ 特集】

ココが違う!リフォーム改修のポイント 時期は? 要点は? 一戸建てとマンション

ココが違う!リフォーム改修のポイント 時期は? 要点は? 一戸建てとマンション

 一戸建てとマンションで違う、リフォームのタイミングやポイント。「できると思っていたらできなかった…」なんていうこともありそうですね。そこで、リフォームやリノベーションの前に知っておきたいことを、ホームインスペクション(住宅診断)などを手掛ける「さくら事務所 関西」の大森敞彦さんに聞きました。

リフォームの時期は?

一戸建ての場合

目安は築15年。屋根や外壁、基礎など外回りの状態で見極めて

 一戸建てのリフォーム時期は築15年が目安と言われています。リフォームというと家の中に目が行きがちですが、一戸建ての場合は屋根、外壁、基礎部分など、まずは外まわり部分の確認から始めましょう。壁にひび割れがあったり、目地や隙間などを合成ゴム製のペーストなどで埋めるシーリングが劣化していたり、ベランダの防水塗装がはがれていたりしませんか?また、基礎部分の劣化など目に見えない部分は、専門家に相談するのもよいでしょう。

photo

サッシまわりの劣化事例。隙間を埋めるシーリングが劣化しています

photo

同じくサッシまわりのシーリング劣化事例

photo

バルコニー手すり部分のヒビにも注意

photo

外壁をさわったときに白い粉が付くのは劣化現象の一つ。チョーキング現象といいます

photo

外壁モルタルのひび割れ事例

photo

配管まわりのシーリングが劣化している事例

 屋内部分のリフォーム時期については、家族構成が変化したときや、設備の取り換えや建材の補修が必要なときが最適です。段階的にリフォームを行うことで、長く同じ家に住むことができます。設備機器のメーカー保証は約10年といわれていますが、使い方や細やかなメンテナンスにより変化するので、状況を見て判断しましょう。

 一戸建てのリフォームでは、大規模な増改築から小規模な改修まで、工事範囲が幅広く考えられます。リフォームの目的や規模、工事予算を決めて進めると、工事内容は決まってきます。外まわりのリフォームは一度に済ませたほうが予算を抑えられるので、外まわりと屋内で別々に予算を立てて、おおよその時期を決めて段階的にリフォームするのが望ましいでしょう。

マンションの場合

住宅設備の老朽化が気になった時がリフォームどき

 マンションのリフォームは、内装の汚れや設備の老朽化が気になり、快適さを向上させたいと思ったときが、リフォームをする最適な時期です。購入時とはライフスタイルも変化しているはずなので、リフォーム箇所の優先順位を整理しておくといいでしょう。また、長期間工事が必要な場合は、家族だけではなく、近隣住民への配慮も大切です。さらに、マンション全体で行う配管の交換や大規模修繕工事もありますので、それぞれの時期を確認しておくとよいでしょう。

リフォーム前の確認事項は?

一戸建ての場合

増築の場合の確認申請や地域の条件なども確認

 一戸建ては建築基準法のほか、地域で定められた条例や建築協定など、リフォームをするうえでさまざまな規制があります。

 特に面積が増える増築など大規模なリフォームなら、10m²以上の増築の場合、また防火地域・準防火地域の場合、確認申請が必要になります。

 早い段階でリフォーム会社に確認し、希望するリフォームができるのか確認しましょう。

マンションの場合

リフォームは専有部分のみ、窓のサッシもNG

 マンションでリフォームできるのは個人が所有している専有部分だけの工事となり、窓のサッシや、床・壁・天井・柱・梁などの構造躯体は変更できません。

 やむを得ない場合は、マンション理事会の承認が必要となります。

 また、マンションの管理規約には、工事の進め方や、性能などに制約があるところも。特に床の防音性能に関しては、階下への音の配慮から規定していることが多いようです。

 事前に確認して管理組合の許可が必要なものは準備をしておきましょう。

リフォーム希望が多い部分での注意点は?

 間取りや水まわりなど、リフォームで変更希望の多い部分について、注意しておきたいポイントを聞きました。

「間取り変更」をしたい場合
工法により自由度に違い

 一戸建ての間取り変更は、工法により、制限が出てくる場合があります。

 例えば、木造の場合、柱、梁と筋交いで支える木造軸組工法では構造上重要な壁の撤去が困難だったり、壁全体で支える2×4(ツーバイフォー)工法は壁を取りにくいため、間取り変更はしづらいでしょう。

 逆に、柱と梁で支える、ラーメン構造、例えば鉄骨造、鉄筋コンクリート(RC)造は、比較的自由に間取り変更ができます。

 最近では、住宅メーカーが、独自の工法で建てたものもあるので、いずれの工法の場合も、大きな間取り変更がある場合は、リフォーム前に間取り変更の可・不可について確認を。

壁全体で支える2×4(ツーバイフォー)工法

壁全体で支える
2×4(ツーバイフォー)工法

柱・梁で支える木造軸組工法

柱・梁で支える木造軸組工法

 マンションは鉄筋コンクリート(RC)造がほとんどで、構造は「ラーメン構造」と「壁式構造」に分けられます。

 ラーメン構造は、柱と梁で支えているため、部屋の仕切りを取り外すことができます。そのため、比較的自由に間取り変更ができる構造といえます。

 壁式構造は、柱・梁などはなく、工場で生産される壁や床、天井など、「面」で構成されるため、壁を取り払えば耐震性に問題が出てくることも。そのため、間取り変更に制約がでてくる場合があります。

 ちなみに、最近のマンションの間取り変更では、古いタイプの4DKを2LDKなどに変更し、一部屋を広く使うプランや、壁面キッチンを対面キッチンに変更するなどのタイプが人気です。

柱・梁で支える「ラーメン構造」

柱・梁で支える「ラーメン構造」

壁や床、天井など「面」で構成する「壁式構造」

壁や床、天井など「面」で構成する
「壁式構造」

マンションの間取り変更事例

photo

Before

リビングと和室の間には壁があります

↓

photo

After

リビングと和室の間の壁を取り払い広々

photo

After

違う角度から見たアフター

photo

Before

壁側にあるキッチン

→

↓

photo

After

対面キッチンに変更されました

ニーズが多い「水まわり」の変更
場所変更は一戸建ては比較的自由、マンションは制限あり

 一戸建てなら、水まわりのリフォームは、マンションに比べ比較的自由にできます。場所の変更はもちろん、2階への設置も可能ですが、バスルームを2階へ設置する場合は補強が必要になることも。

 マンションの場合、水まわりの場所変更は要注意。床下の配管をどこまで動かせるかがポイントです。

 排水管は勾配をつける必要があるので、水まわりは二重床、その他は直床になっていることも。その場合は、床をあげて段差をつけるなどすれば、場所の変更も可能です。

 どこまで変更できるかは、リフォーム会社に現場を見てもらってから判断しましょう。

「耐震」「断熱」「バリアフリー」はどこまでできる?
一戸建ては耐震補強に注意、マンションは断熱などに制限

 一戸建てでは、現在の耐震基準を確認し、部分的な耐震補強でよいのか、家全体の補強をしなければいけないのかを、リフォーム会社に聞きましょう。

 断熱やバリアフリーリフォームはマンションでは制限がありますが、一戸建てではほぼ自由にできます。

 マンションの場合、断熱リフォームをしたいと思っても、外から見える部分の玄関ドアや窓サッシは共有部分になるため、リフォームできません。但し、室内に内窓を付けることは可能です。ちなみに内装の壁については、古いマンションの場合、外壁に面したところは結露で悪くなっていることも多いので、必ず石膏ボードを取り払って内部を確認しましょう。

 また、バリアフリー化も構造体を確認する必要があります。

 耐震補強も共有部分となるため、個人ではリフォームできません。

まとめ

資産価値を高めるリフォームを

 新築の一戸建てやマンションは、年ごとに性能が高くなってきていますが、既存住宅でもリフォームすることで新築時になかった快適性を入手することができます。一戸建ての場合は安全性(耐震)・断熱性(省エネルギー)・防犯性等は住まいの安心につながり、資産価値も高まります。また、マンションについても時代とともに人気の間取りや設備は変化しており、より多くの人が住みたいと望む部屋にリフォームすることで、住み替え時に売却しやすくなるといった利点もあります。

 リフォームすることで、住まいの機能性や安全性が高まり、家族がますます快適に暮らせる家をつくることができます。しっかりとした設計計画と資金計画を立てて、リフォームを成功させましょう。

取材協力:大森敞彦氏
個人向け不動産コンサルティング企業「さくら事務所」
さくら事務所ホームインスペクション関西代表

一級建築士、JHIS公認ホームインスペクター、宅地建物取引士など。

2012年10月のさくら事務所関西支部の開業以来300件超の調査を担当する。専門家ながら、わかりやすく親しみやすい調査・報告には定評がある。また、建築士としての経験と知識を最大限に生かし、最近では関西エリアでのホームインスペクション関連セミナーの開催や、メディアへの取材協力と積極的に情報発信を行う。

大森敞彦さん

同じジャンルの記事を読む

この記事が気に入ったら公式アカウントをぜひフォローしてね。おすすめ記事をダイジェストでお届けします。

人気記事ランキング

  1. 大阪トップ
  2. Re Re Life 賢くリフォーム&リノベーション
  3. コラム, マンション, リフォーム, 一戸建て
  4. 一戸建てとマンションのリフォーム、どう違う?【Re Re Life リリライフ 特集】
Re Re 特集 リリ特集
Re Re ルポ リリルポ
Re Re 図鑑 リリ図鑑
Re Re マネー リリマネー
Re Re 快適のヒミツ リリ快適のヒミツ
Re Re みんなの住データ リリみんなの住データ