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"子どもが欲しい!"をサポートする埼玉県「ウェルカムベイビープロジェクト」

"子どもが欲しい!"をサポートする埼玉県「ウェルカムベイビープロジェクト」

治療や検査費の助成、出張講座、スマホアプリ…
多彩な取り組みで少子化対策

編集部 相野智佐

少子化は日本の未来にとって深刻な課題。一貫して増加してきた埼玉県の人口もまもなく減少に転じると見込まれています。県では、不妊に関する総合的支援「ウェルカムベイビープロジェクト」事業を展開しています。

支援の1つは経済的なサポート。特定不妊治療や不妊検査などの費用を助成をしています。平成30年4月1日からは新たに不育症検査費助成事業を開始(対象は妻年齢43歳未満)。また、こうのとり健診推進事業(早期不妊検査費助成事業)の助成対象となる医療機関を27医療機関から94医療機関に拡大しました(平成30年5月31日現在)。
埼玉県健康長寿課の並木さんは「ウェルカムベイビープロジェクトは平成29年からスタートしました。今年度から不妊だけでなく、不育症についてもサポートしてほしいという県民の声に応えて不育症検査費の助成をスタートしました。また、不妊検査の助成対象の医療機関も2倍以上に拡大しました。今後順次拡大を検討していく予定です。また、早期不妊治療費の助成(妻年齢35歳未満の夫婦の初回特定不妊治療費助成に上乗せ)など埼玉県独自に行っている事業もあり、経済的な負担をできるだけ減らしていきたいと考えています」。平成28年度は埼玉県内で不妊治療費助成に約8000件の申請があったそうです。

埼玉県の不妊治療費助成について
https://www.pref.saitama.lg.jp/a0704/kenko/iryo/shien/boshikenko/funinchiryo/index.html

そのほかの取り組みとして注目したいのは、若い世代への正しい知識の普及啓発。不妊の問題は晩婚化による影響が大きく、早期の治療につなげることが有効だと言われています。そこで、中高生・大学生も対象に含めた、小冊子「願うときにこうのとりは来ますか?」の配布や、小・中学校、高校、大学での出前講座を行っています。中高生に不妊の問題は少し早いのではという気がしますが、並木さんは「それぞれの成長段階にあった妊娠・避妊・不妊の知識が大切です。加齢により妊娠率は低下します。女性の社会進出により結婚年齢が上がっている今、正しい知識を早めに知って、幅広い選択ができるようにしていくことが大切だと考えています」と話します。

s-book埼玉県医療保険部健康長寿課が発行する小冊子「願うときにこうのとりは来ますか?」は漫画形式で分かりやすく妊娠・不妊を解説。健康長寿課、最寄りの保健所、市町村(戸籍担当課、保健センターなど)などで配布。電子版のダウンロードもできます→https://www.pref.saitama.lg.jp/a0704/boshi/funin.html

s-tokubetukouza平成29年12月に「ウェスタ川越」で開催された出張講座。川越工業高校の全校生徒対象に埼玉県こうのとり大使のダイアモンド✡ユカイさんが自身の男性不妊治療経験について語ってくれました

また、平成29年10月にはモバイル向け健康情報サービス「ルナルナ」を運営する株式会社エムティーアイと連携協定により妊活支援プロジェクトがスタートしました。生理日管理アプリ「ルナルナ」内に「埼玉妊活支援特設ページ」を設け、妊娠・不妊の基礎知識や不妊治療の助成金検索、申請手続きの情報、助成対象の医療機関の一覧などのメニューを用意しています。

s-runaruna

生理日管理アプリ「ルナルナ」内に開設された「埼玉妊活支援特設ページ」

s-semina平成29年11月18日、さいたま新都心・コクーンシティ内のカフェ「BUSHWICK GRILL コクーンシティ店」で埼玉県×ルナルナ・将来子どもを望む人のための基礎セミナーが開催されました。参加者の1/3は男性。夫婦、カップルでの参加が目立ち、男性の積極的な姿勢に驚かされる結果になりました。参加者には簡易男性不妊検査キット「Seem]も配布

若い女性に人気のアプリとの連携や「埼玉県こうのとり大使」ダイアモンド✡ユカイさんの協力を得るなど、不妊をより身近な問題としてとらえてもらえる効果が期待できそうです。平成29年の埼玉県の出生率は1.36(全国1.43)。平成19年からの10年間で1.26〜1.39の間でアップダウンを繰り返し、一進一退の状況。そんな中、将来子どもを望んだ時に迷うことなく納得のいく選択ができる環境づくりへの努力が徐々に進んでいます。

そのほかの「ウェルカムベイビープロジェクト」
<不妊に関する県の相談窓口>
埼玉県不妊専門相談センター
不妊や不育症に関する医学的・専門的な相談に医師が面談形式で応えてくれます。予約制。無料
場所/埼玉医科大学総合医療センター内(川越市)
予約電話番号/049-228-3674
面談日時/毎週火曜・金曜 16:00〜17:30
予約受付/毎週月曜〜金曜 14:00〜16:30

不妊・不育症・妊娠に関する電話相談
埼玉県助産師会に所属する助産師が話を聞いてくれます
電話番号/TEL048-799-3613
相談日時/毎週月曜・金曜 10:00〜15:00
第1・3土曜    11:00〜15:00、 16:00〜19:00

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