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「どうする?  “車社会・埼玉”の免許返納 高齢者ドライバーの実状を探る」

「どうする? “車社会・埼玉”の免許返納 高齢者ドライバーの実状を探る」

編集部/渡邊ゆり

交通死亡事故の半数は高齢者が犠牲に
過信が引き起こす盲点とは?

高齢者ドライバーによる重大な交通事故が、全国で相次いで発生しています。テレビや新聞などでも大きく報道され、「運転免許の自主返納」について議論が交わされています。首都圏の中で、車の保有率が高い埼玉県も他人事ではありません。高齢者ドライバーの実状と運転免許の自主返納について取材しました。

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鴻巣市の埼玉県警察運転免許センターです。初めて運転免許を取得する時や更新する時に訪れた人も多いはず。ここで近年増加しているのが、70歳以上のドライバーが対象の「高齢者講習」と、さらに75歳以上が対象の「認知機能検査」「臨時認知機能検査」です。

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取材した日は、75歳以上が受ける「高齢者講習」に参加しました。

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参加者は5人。最高齢は89歳の男性です。高齢者講習は1講習につき、定員は6人です。座学と実車、合わせて3時間の講習を少人数でしっかりと行うためだといいます。

県警の調べによりますと、交通死亡事故の件数は減っている一方、高齢者の死亡事故が増えています。去年、県内で起きた交通事故で175人が亡くなりました。このうち83人、率にして47.4%が高齢者でした。高齢者は被害者にも加害者にもなりうるといいます。

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座学の後は、実車の講習です。助手席に指導官、後部座席に他の参加者を乗せ、カーブ、S字クランク、車庫入れ、一時停止など、運転技術をチェックします。

見学していて驚いたのが、「乗り上げ」が非常に多かったこと。実際の道路では、縁石に乗り上げたり、脱輪したり、事故につながる可能性があります。「乗り上げ」で精神的にパニックになり、アクセルとブレーキを踏み間違うという重大な事故にもつながってしまいます。中には、赤信号なのに交差点に進入してしまう参加者も。

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高齢者ドライバーの1番の欠点は、「まだ大丈夫」という過信だといいます。運転技術は、ひとえに年齢では判断できません。非常に個人差が大きいといいます。不安に思う場合は、家族や周囲の人たちに、客観的に見てもらうことが大切です。

「運転免許の自主返納」でデパートの配送料無料など特典&サービスが受けられる!

県では、「運転免許の自主返納」をサポートする「シルバー・サポーター制度」を実施しています。運転免許経歴を証明する「運転経歴証明書」を、運転免許センターや各警察署(鴻巣警察署を除く)などで申請、取得することができます。「運転経歴証明書」は通常の運転免許証と同様に、身分証明書として利用できるほか、協賛店舗や施設で掲示するとさまざまな特典を受けることができます。

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例えば、「伊勢丹浦和店」や「髙島屋大宮店」では、自宅への配送料が無料(一部除外あり)に。さいたま市、戸田市、川口市などのタクシー会社の代金が10%割り引きになったり、クリーニング代や自転車のパンク修理代などが割り引きになったりします。

県内で2019年1月~5月末までに免許返納した人は、約1万1300人です。郊外や山間部など、“車が生活の一部”となり、免許返納に踏み出せない現状も理解できます。悲しい事故をなくすためにも、免許返納を選択肢のひとつとして考えてみること。そして、何より自分の運転技術と身体能力を過信せず、ハンドルを握るように心がけてほしいですね。

■「シルバー・サポーター制度」に関する問い合わせ
埼玉県警察本部 交通総務課
☎048-832-0110

■「運転経歴証明書」に関する問い合わせ
埼玉県運転免許センター 運転免許課
☎048-543-2001(代表)

※受け付け時間はいずれも平日の8:30~17:15

 

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