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道外出身者や外国人から見た札幌市の姿とは?札幌の魅力を探る

  • 2018/06/27 UP!

新たな視点で見つけよう!
札幌の魅力を探る

 オントナはおかげさまで創刊27周年。この記念号では、北海道の中心であり“住みよいまち”などのランキングで上位になることが多い札幌市の魅力について考えてみました。身近にあると気づきにくい新たな魅力を探してみませんか。

構成・文/村本香子、斎藤美保、撮影/久保ヒデキ

新たな視点で見つけよう! 札幌の魅力を探る

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札幌市民が考える札幌の魅力って?

札幌市に住む読者はどんな点を魅力だと感じているのでしょう? 札幌市在住のオントナパートナーにアンケートで聞いてみました。

最大の魅力は食と自然!
公共マナーや治安、賃金では意見が分かれる結果に

 多くの人が魅力として挙げたのが、豊かな自然と食。「四季がはっきりしている」「湿度が低い」「山・川・海すべて近い」といった自然環境、そして食については「海のもの、山のもの、加工品もおいしい」「スープカレーやシメパフェなど食の発信地」など9割以上が魅力だと考えていました。
 また、約7割が住環境を魅力と回答。「広い家でも家賃が安い」と考える人が多いようです。一方、物価や賃金などのお金事情、子育てなどの制度を魅力と感じる人はいずれも3割以下にとどまりました。お金事情では賃金の低さを指摘する人が多数。
 意見が割れたのは治安、コミュニケーション、公共マナーです。治安は「すすきのは女性一人で歩けて安全」という声の一方、「物騒な事件が増えた」とも。コミュニケーションでは「あいさつ程度で隣家の名前もわからない」という声の一方、「町内会が活発」など地域差があるよう。公共マナーでは「専用席や優先席に座る若い人が少ない」「車の運転マナーは少し恥ずかしい」など長短の意見が見られました。
 ファッションやセンスについては「おしゃれな人が多い」などの声が多く、7割が魅力に感じていました。

札幌の魅力と感じる点は?

札幌市民が考える札幌の魅力って?

道外出身で現在札幌に住む3人に、札幌の魅力について聞きました。

公園に“山”があるのにびっくり!
子育てのしやすさを実感します

大沼 千里さん

大沼 千里さん

プロフィル
小学2年まで山形県で過ごし、以降東京に転居。結婚、出産を経て2016年に夫の転勤で札幌へ。小学生の娘2人を子育て中の専業主婦。39歳。

 「子育て期間は札幌で暮らしたいのが本音」と話すのは、夫の転勤で札幌に住み、東京に持ち家がある大沼千里さん。「向こうでは夏に子供が熱中症気味になることも。札幌は過ごしやすいです」。また公共物がきれいで、特に公園に驚いたそう。「東京は遊具が撤去された公園が多く、良い公園は混んでいます。札幌はどこも遊具が多彩だし、〝山〞があるのにもビックリ。初めて見たときは子供ととりあえず登りました(笑)」。食やレジャーも満喫する毎日で、「東京でママ友から聞いていた〝転勤族人気ナンバーワン都市〞との声に偽りはありません」と太鼓判を押してくれました。

子供のスキー授業のため、毎週スキーを特訓しました子供のスキー授業のため、毎週スキーを特訓しました

札幌のココが魅力!

●地下通路や二重窓など、寒くても暮らせるように街がつくられています
●乳製品や小麦がおいしいからか、パンやケーキのレベルが高く、しかも安いです!
●道路の区画が直角で、道を間違えてもリカバリーしやすいので安心して車で外出できます
●スープカレーは野菜たっぷりなので子供と外食しても罪悪感がありません

ココが気になる

●冬装備を一式そろえるのは大出費でした
●通販の送料が地味に痛いです
●春先は気温の割に薄着でオシャレする女性が多いので大通には出かけられません(笑)

レジャーにかかる費用がとにかく安い!
恵まれた自然環境です

竹内 康さん

竹内 康さん

プロフィル
栃木県出身。大学卒業後茨城県で就職。2012年、札幌に移住し、北円山エリアに「コインランドリーと洗濯代行のお店ジャバリン」(http://www.jabbaring.com)をオープン。48歳。

 アウトドアが好きで、旅行で度々訪れていた北海道に移住して6年。
 竹内さんが一番魅力を感じているのは自然との距離感です。「大きな公園が多い上に、だいたい入場無料。レジャーにかかる料金がとにかく安いですね」。趣味の釣りでも「支笏湖は世界的に見てもなかなか釣れない魚が釣れる。そんな場所に1時間で行けるのだから恵まれています」。
 移住以来、多くの札幌の人に助けられたと話し「今後は仕事の〝洗濯〞を通して恩返ししたい」と語ってくれました。

釣りをはじめ、バーベキューなどアウトドアライフを近郊で満喫!釣りをはじめ、バーベキューなどアウトドアライフを近郊で満喫!

札幌のココが魅力!

●野菜がおいしい! 納豆も、関東で十勝大豆を使ったものは少ないし、あっても高級品です
●栃木でテレビの情報番組を見ても東京の話題ばかり。こちらでは札幌の情報中心で楽しいですね
●役所や病院、何をするにも並ばないで済みます
●お世話になった人にお礼をしようとしても「なんもなんも」。助け合い精神がありがたいです

ココが気になる

●たまに道でタバコを吸っている人がいます。関東では、まず見かけません

美しい街並みや、
人々の自然体の気風が素敵

長沖 涼花さん

長沖 涼花さん

プロフィル
広島県出身。家族旅行で訪れた北海道に憧れ、高知県の大学卒業後、札幌で就職。HBCテレビの営業職。26歳。

 就職を機に札幌で暮らす長沖さん。多忙な毎日の中、「仕事の途中、あえて大通公園の中を通ると心が清らかになります」と美しい街並みでリフレッシュ。というのも「広島や高知は街がごった返している感じですが、札幌はビルや道路もきれい。女性が一人では歩けない場所も札幌にはほとんどありません」。
 大らかな土地柄は人の気風にも感じるそう。「世間体をあまり気にせず自然体。ありのままなのが素敵だと思います。友人もお世辞を言わないので信頼できます(笑)」。

札幌に来てからゴルフにはまっています。昨年は40回コースに出るほど札幌に来てからゴルフにはまっています。昨年は40回コースに出るほど

札幌のココが魅力!

●ゴルフが大好きなので、30分程でゴルフ場に行けるのはうれしいですね
●台風が少ないので夏が過ごしやすいです
●レジャースポットが近いからか女性がアクティブです

ココが気になる

●髪の色、車の色が明るい人が少ないと思いました。ファッションは無難な印象です
●都市の規模の割に低賃金なように思います

海外から見た札幌の魅力って?

札幌に住む外国人3人に、札幌の魅力について聞きました。

札幌の自然は、ときに
自分の田舎のようだと感じます

ピオ・オリヴィエさん

ピオ・オリヴィエさん

プロフィル
フランスで生まれ大学まで過ごす。5年前に初めて京極町を訪れ、2015年に日本人との結婚を機に札幌へ。現在、日本語を学びながら札幌で勤務。昨年長女が誕生。39歳。

 出身地はパリの北にある小さな村というピオさん。札幌では少し移動しただけで自然が広がることに驚いたそう。「南区は自分の田舎に似ていると思うことも。定山渓が札幌市内ということにもびっくりしました」。
 また、街の美観もフランスと異なる点。「パリでは犬の飼い主がフンを片付けないため、警察が罰金を取るほど。札幌ではありませんね」。
 大通公園で数多く行われるイベントもフランスでは見られないのだそう。「年中ワイン祭りのようなものですが(笑)、イベントはありません。『よさこいソーラン祭り』の衣装には、特に日本文化を感じて好きです」。

札幌で子育て中。お宮参りも神社で札幌で子育て中。お宮参りも神社で

札幌のココが魅力!

●出身地は寒いけれど雪が降りませんでした。きれいなので好きです
●食材はフランスより高いけれど、レストランの代金は安いと思います
●住宅が狭い分、100円ショップの収納などが充実。工夫して住んでいるように感じます

ココが気になる

●フルーツの値段が高くて、最初見た時1㎏の値段かと思いました
●帰宅時、同じ集合住宅の住人が逃げるように去って行きショックを受けたことも。フランスならあいさつや天気の話をします

札幌の景色と食べ物が大好き。
これからも住み続けたいです!

楊 素莉(ヨウ・スーリ)さん

楊 素莉(ヨウ・スーリ)さん

プロフィル
台湾で生まれ学生時代を大阪で過ごし、現在は金型関係の会社を経営。札幌市内の大学に通う娘と共に2016年から札幌で暮らす。59歳。

 札幌に来て3年目の楊さん。札幌の気候は台湾に似ていて、春夏秋冬それぞれを楽しんでいるといいます。「春は、長い冬が終わったあとでワクワクした気持ちになります。夏は自然が気持ちよくて、秋は紅葉だけでなく食べ物もおいしいですね。冬は雪道がちょっと大変ですが、雪がきれいです」。食べ物は何を食べてもおいしく、「行列ができていないお店に入っても、おいしくなかったことがありません」。娘さんが大学を卒業しても、楊さんは札幌に住み続けたいそうです。

毎冬、大学生の娘さんと一緒に札幌のイルミネーションを楽しんでいます毎冬、大学生の娘さんと一緒に札幌のイルミネーションを楽しんでいます

札幌のココが魅力!

●近所の人と顔を合わせると必ずあいさつをする
のはいい文化ですね
●台湾も治安がいいけれど、それよりも札幌は安全な街です
●札幌は日本語を勉強できる環境が整っていてありがたいです
●札幌駅にはボランティアがいて、困っている外国人観光客に優しいですね

ココが気になる

●札幌の人はもっと明るいファッションにするともっと素敵です
●街はきれいですが、ゴミ箱が少なくて困ることも

夏は登山、冬はスキーで札幌の自然を満喫しています

リア・クラースさん

リア・クラースさん

プロフィル
アメリカ・オレゴン州生まれ。高校時代に日本に興味を持ち、静岡県と愛知県に留学。2016年9月より、国際交流員として札幌市民の異文化理解のための交流活動などを行っている。24歳。

 自然が大好きなリアさんは、札幌でも自然を満喫。夏は藻岩山や八剣山に登ったり、冬はスキーを習ったりしたそうです。自転車に乗って、身近な自然を楽しむことも。気候は故ふるさと郷と似ており、「静岡と愛知の夏は蒸し暑かったですが、札幌はとても過ごしやすいです」といいます。
 札幌の人のファッションやメイクが好きで「皆さんどこへ行くにもきれいな格好で素敵ですね。ナチュラルメイクやロングスカートに憧れます」と、女性らしい目線で話してくれました。

モエレ沼芸術花火大会には浴衣で出かけましたモエレ沼芸術花火大会には浴衣で出かけました

札幌のココが魅力!

●ゴミの分別があるのはいいこと。環境について考えるのは素晴らしいです
●近所の飲食店では顔を覚えてくれて、会うたびにあいさつしてくれます
●ビジネスのお茶出しでは手順の細かさに感動。おもてなしの心が素敵!

ココが気になる

●バスや地下鉄に自転車をそのまま載せられたら助かります

〝札幌の魅力〞をこれからどうする?

札幌の魅力について、札幌市はどのように考えているのでしょう? 総務局広報部広報課 シティプロモート担当係長の大木貴敏さんに聞きました。

札幌の魅力をまずは市民が再発見。
それをどんな形でも発信してもらえたら

 札幌が持つ多くの魅力を世界に伝えるため、札幌市では2012年から「シティプロモート戦略」に取り組んでいます。そのキーワードが〝笑顔〞。シンボルとなる「サッポロスマイル」のロゴマーク(下)を見たことがあるのではないでしょうか。
 おいしいものを食べたり自然の中で過ごすと笑顔になれますよね。この戦略ではまず市民が笑顔になり、さらに札幌に愛着を持ってもらうことが目的。そしてそれを〝発信〞してほしいのだそう。なぜならそれが〝おもてなし〞につながるから。おもてなしは観光客に直接声をかけることだけではありません。「行ってみたい」と思っている人に地元ならではの情報を提供することもおもてなし。SNSでの発信はもちろん、知人にメールや口コミでおすすめの場所を教えるだけでもいいのです。でも、住んでいると意外と良さに気づけないもの。
今後は市民が魅力を再発見できるような事業も行う予定です。
 そうして〝札幌愛〞を育み、発信することで街に多くの人が訪れ、街が活性化し、笑顔があふれる、より魅力的な街になるでしょう。あなたも自分が考える札幌の魅力を〝発信〞してみませんか。

サッポロスマイルのロゴマークサッポロスマイルのロゴマーク

あなたにとって、札幌の魅力とは?

 札幌市民が魅力だと感じる「食」や「自然」は、外からの目線を持つ人から見ても大きな魅力のようです。でも取材を進めると意外な点を魅力に感じていたり、逆に「ちょっと気になる…」と感じている点がいくつも。出身地によって感じるポイントが違うこともわかってきました。
 あなたは「あっ、新しい」と思える点がありましたか。これを機会に札幌の魅力を見つめ直してみませんか?

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