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カギはちょっとした思いやり なぜか好かれる人のコミュニケーション術

  • 2018/07/18 UP!

カギはちょっとした思いやり なぜか好かれる人のコミュニケーション術

カギはちょっとした思いやり
なぜか好かれる人のコミュニケーション術

 女性の平均寿命が90歳に近づいた今、人生もロングタームで考えなくてはなりません。いつまでも楽しく過ごすため、より多くの人とより良いお付き合いができるといいですよね。けれど「自分のコミュニケーションに自信がない」という人もいるのでは?
そこで今回、いつもたくさんの人に囲まれて楽しそうな「なぜか好かれる人」に注目。その理由を専門家に分析してもらいました。笑顔あふれる人間関係を築くためのヒントにしてください。

文・構成/五十嵐知里、イラスト/エトブン社

上前 拓也さん

お話を聞いたのは
上前 拓也さん

北海道を中心に、企業や一般向けのコーチングやコミュニケーション講座などを行う合同会社友歩代表。「幸せに生きる人の考え方・歩み方」「あなたの可能性を最大限に引き出す!心理テクニック」(共にゴマブックス)などの著書もあり

分析編

 「なぜか好かれる人」について考えるにあたり、「悪い人ではないけれど、なぜか苦手に感じる人」についても調べてみました。
オントナパートナーにアンケートを実施し、思い当たる人物や場面についてのコメントを集めました。多かった回答を紹介します。
※2018年6月19日~21日。有効回答数119

ポジティブな人は好かれます

好き

「物事を肯定的に捉えるママ友。一緒にいて嫌な思いをしたことがない」(W.C.さん)
「いつも明るく、褒め言葉や感謝の言葉を口にする友人」(T.C.さん)

苦手

「いつも不平不満を言う人」(O.R.さん)
「相手の話にネガティブなコメントを返すサークル仲間」(T.Y.さん)

「楽しく生きたい」と思っている人は、自分が楽しくなれる、ポジティブな言葉を発する人に引き寄せられます。何か言うとすぐネガティブな意見が返ってくる人を避けたくなるのは、理屈ではなく自然な感情。ポジティブな人の周りにはポジティブな人が集まり、互いに楽しく過ごせるやりとりを交わします。
人には考え方や言葉のクセがあります。そのクセによって、実際の物事がその方向に流れがちなことも知られていますね。「楽しい楽しい」と言っていると本当に楽しくなってくるし、「だるい」「疲れた」と言っていると本当にだるくて具合が悪くなる。脳の働きによるもので、精神論ではなく科学的にも証明されています。楽しく過ごしたいと思うのであれば、できるだけポジティブな考えグセ、言葉グセになるよう心がけましょう。

良い行いは“さりげなさ”がカギ

好き

「困った時に助けてくれる友人。押し付けがましさが全くない」(U.M.さん)
「みんながやりたがらない面倒ごとを、時折ひっそりやっている同僚」(C.S.さん)

自分にとって「良いこと」をしてくれる人に好感を持つのは、心理学でいう「好意の返報性」の1つ。良いことをしてくれた相手には良いことを返したくなるもので、「好き」と思うこと自体がお返しの1つです。
同様に人の自然な心理として、他人の押しつけに対する抵抗感があります。「さりげなさ」がカギになるのはこのため。良い行いも「見て見て」とアピールされると押しつけになり、打算的と見られかねません。
ただし、打算と感じるのは受け手次第ということも忘れずに。自分の利益にならなくても良いことをする人はいるものですが、それが理解できない人もいます。自分は打算なく同じことができないため、相手を疑ってしまうのです。

「常に自分が正論」は要注意

苦手

「自分の意見が常に正しいと思い込んでいる知人」(Y.M.さん)
「いつも上から目線でものを言う同僚」(S.M.さん)

コミュニケーションが苦手な人や敵を作ってしまう人に多いのが、自分の意見を正論として周りに押し付けるタイプ。自分の意見はあくまで一個人のものに過ぎず、正解とは限らないという認識が欠けています。これはコミュニケーションの根幹でもあるのでしっかり認識しておきたいところです。「自分だけの意見ではなく、社会的に見て正論なのでは?」と思うことがあるかもしれませんが、この場合も、かつて正しいとされてきたことが覆ることが少なくないことを思い出し、謙虚な気持ちで。他人には押し付けないよう注意しましょう。

相談されたら聞くに徹する

好き

「何かを相談した時、黙って聞いてくれた」(W.A.さん)

苦手

「相談したら、いろいろダメ出しをされた」(S.N.さん)

受け答えによって相手の印象が極端に分かれるのが、何かを相談されたとき。話をじっくり聞くと好感を持たれますが、アドバイスをすると相手をがっかりさせることがあります。良かれと思って「悩みの答え」を提示したつもりでも、相手はそれを求めていないと考えるべきでしょう。
まずは話をじっくり聞いて、「頑張ったんだね」「一生懸命なのがわかったよ」と相手を認めるコメントを。人は現状を認められて初めて変化できます。認めてもらえたと満足すれば、やがて本人が答えを見つけるものです。

公平さは人に好かれるポイント

好き

「誰に対してもフレンドリーな人」(T.F.さん)
「人によって接し方が変わらないタイプ」(K.S.さん)

苦手

「知り合いには優しいが、店員さんなどには偉そうな人」(B.S.さん)

人間関係には上司や部下、年上と年下などの立場があります。立場に応じて態度を変えるのは悪いことではありません。周りから見て「嫌だな」と思われるのは、人によって態度だけでなく自分の考え方を曲げたり、言うことが変わるケースです。
他人を見下す態度が周りを不快にするのは、コミュニケーションの取り方以前の問題。他人を尊重できない人は他人からも尊重されず、いつか逆に見下されることになります。

見た目の印象も大切

好き

「いつも清潔感がある格好で、爽やか」(S.T.さん)
「シャキッと姿勢がよく、見ていて気持ちがいい」(M.K.さん)

「なんとなく好き」な人に関するコメントで、行動についての記述にプラスする形で目立ったのが、ヘアスタイルや服装、姿勢など、見た目に関する内容でした。
コミュニケーションでは見た目の印象も大切な要素です。ヘアスタイルや化粧がきちんとしているか、服装に清潔感があるかどうかなどは、相手の印象に大きく影響し、その後のやりとりも左右します。人と会うときはTPOに合わせたいでたちで臨みましょう。特に、初対面では注意を。第一印象がマイナスだと、挽回するのに時間がかかります。

プライベートな話題はハイリスク

苦手

「他人の家の事情を知りたがる同じマンションの知人」(Y.A.さん)
「聞いていないのに、周りの人のプライベートを教えてくる近所の人」(O.S.さん)

人付き合いでは、相手との距離感を客観的に考えることが大切です。さほど親しくない人にプライベートを話すのは嫌という人は多いもの。聞きたくなったら、相手にとって自分はそこまで親しい関係かどうか、一度立ち止まって考えましょう。また、他人のプライベートにあまり立ち入りたくないと考えている人も多いものです。自分は抵抗を感じなくても、相手は話したくない可能性が。相手が嫌がることを話題にするのはやめましょう。
何気ない会話でも、不快感を起こさせる可能性が高いのがプライベートな話題。口にする時は慎重に。

人の話を聞けないのはNG

好き

「話すだけでなく聞くのも上手なサークル講師」(I.K.さん)
「どんな時も笑顔で聞いてくれる友人」(S.Y.さん)

苦手

「自分が話すばかりで私の話を聞かない友人」(O.R.さん)
「会話に割り込み、自分中心の話題にしてしまう知人」(Y.R.さん)

会話はキャッチボール。自分が話したら次は相手の話を聞くのが基本です。そして聞き方にもポイントがあります。人は、自分が何を聞いたかで満足しがちです。「この人はこういうことを言っているな、自分は理解したからちゃんと聞けたはず」と考えてしまうのです。より良いコミュニケーションをと思うなら、聞く態度や表情にも配慮を。話した人が「ちゃんと話を聞いてくれた」と満足できるよう努めましょう。左記にコミュニケーションの講座などで用いる聞き方のポイントを紹介するので、取り入れてみてください。
お互いが話したいことを話し、楽しいから聞く。それは素晴らしいことですが、誰とでも、いつでもそうできるものではありません。「この人とは会話が続かない」となると、そこで関係が終わってしまいます。「まずは全部話を聞こう」、そう思って会話をすればきっと、新たな発見があり、楽しい時間を過ごせるはずです。


まとめ編

 「分析編」の結果を総括して、より多くの人とより良い関係を築くためのポイントを整理します。

自分のスタンスは変えず、相手に思いやりを
価値観が違う人とも楽しく過ごす秘訣です

 コミュニケーションで大切なのは、相手を〝尊重〞する気持ち。相手の言葉に誠実に耳を傾け、相手が今どのように感じているのかに思いを巡らせることです。いくつかの分析から見えてきたのは、「なぜか好かれる人」は、自然にこれができていると言えそうです。
ただし、相手に遠慮したり迎合したりして、自分の意見を曲げたり、思いに反する言葉を口にしないよう注意を。相手だけでなく自分のことも尊重する。これが一番いい形です。自分の意見を言うべきときはちゃんと口にする、また、普段から自分の考えに基づいて堂々と行動するのです。
相手に好感を持つか持たないかは、受け手の性格や状態に左右されます。例えばあるコミュニティーに、従来の価値観とは異なる人が入ってきたとき。「あの人ちょっと違うよね」と敬遠するか、「そう考える人もいるんだ」と面白がれるか、2つの受け止め方があります。人によって、またその時の気分によっても変わるということ。相手がどう感じているかを考えるのは大切ですが、それにとらわれすぎるのはやはり考えものです。また、考え方の違う相手を遠ざけるのではなく違いを楽しめる方が、人間関係は広がるということも覚えておきましょう。
人の考え方や行動の背後には、その人が生まれてから今日まで過ごした時間があります。育ってきた環境、やってきた仕事、個人的な経験など全てが含まれ、そこから抽出されているのが言葉であり行動です。1人1人違って当然。これを前提にコミュニケーションを取ること。そうすれば、相手の言葉を安易に受け流したり、否定したりできなくなるはずです。
かつては、人の考え方や価値観が今よりも集約されていました。それがどんどん多様化し、毎日顔を合わせる相手や、一緒に何かをする相手であってもまったく異なるということが珍しくありません。そんな中でより多くの人と良好な関係を築き、毎日笑顔で過ごしたいなら、「なぜか好かれる人」のコミュニケーションに学ぶのもいいかもしれません。

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