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みんなはどうしているの? お墓・仏壇最新事情

  • 2019/03/06 UP!

みんなはどうしているの?
お墓・仏壇最新事情

「終活」の中でも、お墓や仏壇に関することは金額や親戚との関わりもあり、簡単に決められないことの一つです。そこで今回、最近のお墓や仏壇の事情について終活の専門家とそれぞれの企業に教えてもらいました。ぜひ参考にしてくださいね。

構成・文/村本香子 イラスト/阿久津実恵(ファーム)

お墓・納骨堂 最新事情

“終活”全般に関する相談を受け付けている「一般社団法人終活ジャパン協会」代表理事の池田智裕さんに、現場から見た最新事情を教えてもらいました。

選択肢は多数。考えを決めたら伝えておくことも重要です
〝終活〞とは自分の最期をどうしたいか周囲に伝えておくこと。昔は死後のことは遺された人がしましたが、いまは本人が決める時代です。
お墓については、樹木葬や散骨なども注目され多様化が進んでいます。樹木葬は、海外では天然の樹木や森林で行う方法が多く、道内では霊園内も樹木葬エリアが設定され、プレートを設置する形式が多いようです。
また、多くの人が「子供に面倒をかけたくない」という思いを持ち、特に管理や継承が難しい場合は〝墓じまい〞を考える人も。合葬墓への関心も高まっています。
墓じまいの費用は一概にはいえませんが、お布施以外に墓石を壊して更地にする解体費も意外と高額になります。お墓の引っ越しである「改葬」も同様で、地方にお墓があるけれど高齢になり行けないという人の中には、墓参りの代行を頼むケースも。
また、せっかくお墓や納骨堂を購入しているのに、本人の死後、家族に伝わっていなかったというケースも見受けられます。元気なうちに話をしておくことが肝心です。

お墓のプロに聞きました!

教えてくれたのは

細川 慎さん

藤野聖山園 事務局長
細川 慎さん

暮石のデザインは近年自由に
合同葬や樹木葬も増加

近年は、従来のお墓に加えて、樹木葬や合葬墓といった新しい形のお墓への問い合わせも増えています。
樹木葬は「木の下で眠りたい」という思いや、後継者の必要がない永代管理の形式を取っていることが多いのも人気の理由かもしれません。霊園によって収容できる人数が異なるので、判断基準の一つにするとよいでしょう。
お墓の形状は、縦長の和型に加え、横型の洋型が多くなっています。お墓を建てる場合、こうした形状やデザインの自由度が増し、個性が出せることも魅力になっているのかもしれません。
「安らかに」「ありがとう」などのメッセージを刻む人も多く、生前の趣味や、自分の似顔絵のイラストを描くケースもあります。

Q お墓を生前に用意しない方が良いと聞きますが、実際どうなのでしょう? (40代・Y)

A 縁起の良いこととされています
生きているうちに死ぬ準備をしているようで縁起が悪く感じるかもしれませんが、古くから「寿陵(じゅりょう)」と呼ばれ、縁起の良いこととされています。

Q ペットを火葬した後、お墓に入れても大丈夫でしょうか? (50代・H)

A ペット可能エリアのある霊園へ
可能なエリアを選べば大丈夫です。当園の場合、ペットと一緒に入ることができるエリアやペット専用の合葬墓があります。

Q 地震でたくさんのお墓が倒れていました。お墓の耐震工事ってあるんですか? (50代・A)

A 耐震用の施工も可能、石材店に相談を
まず、これからお墓を購入する場合は、地盤の強さや、過去の地震の被害状況を考慮に入れましょう。また、最近では竿石と台座部分のつなぎ目にゲル状のプレートを入れ、振動を抑える耐震用商品も登場しています。石材店に問い合わせてみてください。

納骨堂のプロに聞きました!

教えてくれたのは

中村 淑さん

札幌霊堂
中村 淑さん

お参りのしやすい納骨堂。
少人数タイプのニーズが増加

納骨堂は、納骨壇の使用権を購入した上でお骨を安置するもので、仏壇式やロッカータイプなどさまざまな形式があります。
納骨堂を選ぶ人は、屋内であることや立地から、高齢になってもお参りがしやすいことを理由にしている人が多いようです。地方のお墓から改葬する人も増えています。
最近の傾向としては先祖代々というより夫婦や親子、家族単位での利用が増えています。札幌霊堂の場合、2人用の少人数タイプや2〜6人の家族用が人気です。家族に負担をかけたくないと、永代管理付き、有期限管理への問い合わせも多くなっています。

Q 納骨堂で下の段を選んでいいの?なんとなく抵抗があります (50代・O)

A 選んでも構いません
特に下段(上段)だから良いということはありません。ただ、身長によってお参りのしやすさはあるかもしれません。また、上下で価格が異なる場合があります。実際に手を合わせてみた上で、予算に合わせて選んではいかがでしょう。もちろん、抵抗があるのなら選ばないのも一つの選択肢です。

Q 納骨堂のお骨はずっとそこで安置されるのですか? (60代・K)

A 施設によりますが、いずれ合葬されます
納骨壇は名義人が使用権を持っているため、その人が亡くなった場合は承継の手続きが必要です。承継者がいない場合は合葬墓に移動して管理されます。期間などは施設によっても異なるので、契約時に確認しておきましょう。

Q 戒名がないと納骨堂には入れないのですか? (50代・H)

A 戒名の有無は問いません
民間・公営の納骨堂であれば戒名の有無は問いません。火葬埋葬許可証などの書類と契約名義人の届け出があれば納骨できます。宗派や宗教も問わないという施設でも、納骨後は一定の宗派の僧侶しか出入りできない場合もあるのであらかじめ確認を。

仏壇 最新事情

住環境に合わせて仏壇の住み替えをする人も
シニア世代の〝住み替え〞は一般的ですが、仏壇を住み替える人も増えています。例えば実家の親が亡くなり仏間にあった仏壇は現在の家に入らない…。そんな場合に位牌は引き継ぎ、現在の住まいに合う大きさの仏壇に住み替えるというわけです。古いものの処分は仏壇仏具店や遺品整理業者に依頼できます。

教えてくれたのは

池田 智裕 さん

一般社団法人終活ジャパン協会 代表理事
池田 智裕 さん

シニアの住み替えや遺品整理、葬儀や相続など“終活”をワンステップで相談できる窓口として活動。セミナー講師としての活動も多数。
TEL 011-631-3110

仏壇のプロに聞きました!

教えてくれたのは

本田 慶一さん

お仏壇のよねはら
本田 慶一さん

仏壇は、お寺を縮小した仏様の家。
家具調仏壇も増えています

仏壇を新たに購入する人は、夫婦の一方や親など身近な人が亡くなったというケースが大半です。引っ越しや、実家から引き継ぐのを機に…という人もいます。
現在は仏壇を置ける仏間や和室の無い家が多いため、従来の「金仏壇」「唐木仏壇」とは異なり、リビングなどに置きやすい「家具調仏壇」「モダン仏壇」のニーズも高まっています(下記参照)。
ただ、もともと金仏壇や唐木仏壇を持っていた人は次も伝統的なタイプを選ぶことが多いようです。仏壇は仏様や故人をまつる〝お寺を縮小したもの〞で、形や道具に意味があります。長年使うとなると、伝統的なものの方が飽きがこないと考える人もいるのでしょう。金仏壇、唐木仏壇にも仏間がなくても置ける直置きタイプや家具調寄りのデザインがあります。状況に応じて選んでみてください。

金仏壇
浄土真宗など、いくつかの宗派で使われる、金箔の飾りを施した仏壇

唐木仏壇
紫檀や黒檀などの木を使用

モダン仏壇・家具調仏壇
洋室にも置けるシンプルなデザインのもの

Q 間取りに余裕がないのですが、仏壇は必要? (50代・H)

A 身近な人が亡くなった後「手を合わせたい」と考える人が多い
決まりはありませんが、身近な人が亡くなってしばらく時間が経ってから「何かに手を合わせたい」と考え、小さくても仏壇を用意する人は多いように感じます。またお子さんがいる場合、先祖とのつながりを感じるシンボルになるかもしれません。

Q 仏壇に写真を置くのはいい、悪い? (50代・N)

A 仏壇の中に入れず、近くに飾っては
仏壇は仏様の家であり、ご先祖様(位牌)がいる仏教の世界です。現世の姿である写真は中に入れず、近くに飾ってはいかがでしょう。仏壇の上に写真を飾るのも避け、なるべく横などに。ただし無宗教の場合はその限りではありません。

Q 宗派が同じなら自分の夫の両家の仏壇をまとめてもいい?宗派が違う場合は? (40代・K)

A まとめてOK。2台並べる人もいます
夫婦が両家の仏壇を引き継ぐ際などは片方を処分し1台にする場合が多いようです。道具などが違う場合はいずれかに合わせます。仏教はもともと一つなので、宗派が違ってもかまいません。余裕があればもちろん2 台並べてもOK。

Q 将来、仏壇を置いて両親を弔いたいが、無宗教でもよい? (50代・K)

A 無宗教でも問題ありません
無宗教の場合、家具調仏壇や手元供養できるアイテムを求める人が多いようです。もちろん伝統的な仏壇を置いてもかまいません。

[手元供養の例]
写真とお骨、花台がコンパクトにまとまっています
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