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この秋の読書にいかが?
北海道にゆかりのある小説・絵本・マンガ

  • 2019/10/17 UP!

この秋の読書にいかが?
北海道にゆかりのある小説・絵本・マンガ

読書の秋。物語の舞台が北海道だったり、作者が北海道出身・在住だったりする本を見つけると身近に感じて手に取ってみたくなりませんか? 今回は、普段紙面作りに協力いただいている書店に北海道にゆかりのある小説・絵本・マンガの紹介を依頼。おすすめのポイントを教えてもらいました。

構成/達紗智子

セレクトしてくれたのは
●コーチャンフォー ミュンヘン大橋店(札幌市豊平区中の島1-13 TEL 011-817-4000)
●札幌弘栄堂書店 アピア店(札幌市中央区北5西3 アピアカルチャーウォーク内 TEL 011-209-1310)
●三省堂書店 札幌店(札幌市中央区北5西2 JRタワー札幌ステラプレイス5階 TEL 011-209-5600)
●東京堂書店(札幌市北区北24西5 TEL 011-756-2570)
●ヒシガタ文庫(札幌市東区北25東8 ダイヤ書房内 TEL 011-712-2541)
●MARUZEN & ジュンク堂書店 札幌店(札幌市中央区南1西1 高桑ビル地下2~4階 TEL 011-223-1911)
●宮脇書店 東札幌店(札幌市白石区東札幌3-1 ラソラ札幌Aタウン1階 TEL011-816-1188)

小説

北の大地の自然と青春を感じられます
緑のなかで
椰月美智子/光文社 1,650円

しまなみ海道の壮大な「橋」に心惹かれた青木啓太は、土木工学を学ぶため、家から遠く離れた北の大地にあるH大に入学する。自然豊かな美しいキャンパスで大学生活を送る青年の成長と苦悩を描いた作品。

おすすめポイント
寮生活をする主人公を通して青春を思い返したり、北の大地の自然を感じたりできる1冊。少年から大人へ向かう過渡期ならではの苦悩が詰まっていますが、読後は爽やかで優しい気持ちにさせてくれます。(東京堂書店 由利はるかさん)

絵本

北海道生まれの作家が描く色彩豊かな1冊
みつけてくれる?
松田奈那子/あかね書房 1,540円

赤ちゃんが初めて家に来る日、まだお姉ちゃんになれない「はなちゃん」は、ネコのクロと一緒に隠れることに。隠れる場所を探しながら、出合う動物たちや自分の心に問いかけて、姉になることを受け入れていくストーリー。

おすすめポイント
はなちゃんの気持ちの変化が表情や背景から感じられます。かわいらしいキャラクターや、大胆で躍動感のある絵、鮮やかな色彩が魅力的な1冊です。(ヒシガタ文庫 谷尾苑香さん)

マンガ

北見在住の漫画家。待望の2巻も先日発売
ひとりぼっちで恋をしてみた 1巻
田川とまた/講談社 680円

“超天然”で何をしても不器用でさえない女子高生・有紗は、教師の豊崎に片思い中。バレンタインデーに起きたとある出来事から失恋した有紗は家出をするのだが、ホステスに助けられる。

おすすめポイント
自己評価が極端に低い有紗の生きづらさと、しんしんと降る雪。主人公の心情が読者に伝わってきて、北見のどこか見覚えのある街並みにも親近感を覚えます。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 菊地貴子さん)

小説

函館生まれで札幌の大学に通う女性が主人公
分身
東野圭吾/集英社文庫 765円

札幌に住む18歳の氏家鞠子は、函館出身。ある日、自分にそっくりな東京の女子大生で、アマチュアバンドのボーカルとして活動する小林双葉をテレビで見て驚く。鞠子と双葉、この2人を結ぶものとは何か? 迫真のサスペンス長編。

おすすめポイント
著者は、多数の作品が映像化されていることでも知られる大人気作家・東野圭吾。生命の倫理、クローン技術、親子の愛情…。さまざまな問題を珠玉のミステリーとして見事に描いています。(宮脇書店 東札幌店 髙橋正敏さん)

北海道大学・恵迪寮出身の坪田譲治文学賞受賞作家が描く短編集
駒音高く
佐川光晴/実業之日本社 1,836円

将棋会館の女性清掃員がひょんなきっかけで将棋を指すことになる「大阪のわたし」や、プロを念頭に奨励会入りを目指す中学生が登場する「それでも、将棋が好きだ」、自身の引き際を決めるプロ棋士の話「最後の一手」など、7話からなる短編集。

おすすめポイント
登場人物は将棋を通して人生の厳しさを知り、悩んで成長していきます。人生は楽しい出来事ばかりが起きるわけではなく、夢はかなわないことも多い…。ピシリという駒音の後に訪れる間を想起させる静謐(せいひつ)な作品です。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 菊地貴子さん)

著者は帯広出身。北海道に住む家族の物語
母のあしおと
神田 茜/集英社 1,650円

「道子」という1人の女性の人生を、平成から昭和へとさかのぼっていく。夫や息子、長男の嫁、親からの異なる視点から見る道子は、しっかり者で甘えんぼうでちょっぴり意地悪。そのどれもがまぎれもなく道子である。

おすすめポイント
当たり前だけれど、一人一人に過去があります。父も母も元は子どもで、時を経て夫や妻になり、そして親になったということを改めて認識でき、感謝と感動で胸がいっぱいになります。(ヒシガタ文庫 大西さやかさん)

戦後まもない北海道を生きる女性の姿が胸を打つ
ラブレス
桜木紫乃/新潮文庫 737円

北海道の開拓村で生まれた百合江は、故郷を飛び出して旅芸人一座と旅をする。一方、妹の里実は地元で理容師を目指す。対極な性格、対極な生き方をする姉妹を軸に、彼女らの母や娘、三代に渡る人生を描く長編小説。

おすすめポイント
戦後間もない北海道で、故郷を飛び出し旅芸人の一座と旅をする百合江。男尊女卑が当たり前の当時の日本で、飄々(ひょうひょう)と、でも力強く生きる百合江の生きざまに胸を打たれます。(札幌弘栄堂書店 アピア店佐賀井統さん)

別海町出身の羊飼い兼作家による全7編
土に贖(あがな)う
河﨑秋子/集英社 1,815円

明治時代の札幌で蚕が桑を食べる音を子守唄に育った少女が見つめる父の姿など、夢を追う男たちを峻烈に描破。札幌、根室、北見など北海道を舞台に繰り広げられる全7編。

おすすめポイント
別海町出身の著者は、羊飼い兼業作家としてテレビでも紹介され、話題に。養蚕、ミンクの養殖、ハッカの栽培など一度は栄えつつも衰退した産業に携わった人々が北の地で身を削り、可能性にかけて挑む姿に美しさを感じます。(コーチャンフォー ミュンヘン大橋店 岡田行弘さん)

絵本

釧路市動物園のキリンがモデル
キリンのあかちゃんがうまれた日
文 志茂田景樹、絵 木島誠悟/ポプラ社 1,650円

実話を元にした「きたのどうぶつえん」にいるキリンのつがい「スカイ」と「コハネ」の赤ちゃんが生まれるまでの物語。日本絵本賞読者賞受賞の「キリンがくる日」の続編。

おすすめポイント
生まれる瞬間が描かれているのは、縦の見開きページ。折り込まれたページを上に開くとわらの上にうずくまるキリンの赤ちゃんが現れます。迫力のある仕掛け絵本です。赤ちゃんキリンが、4本足で立ち上がる様子が力強くて印象的。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 菊地貴子さん)

円山動物園の仲間たちが登場。読み聞かせにおすすめ
おばけのマ~ルとまるやまどうぶつえん
え・なかい れい ぶん・けーたろう/中西出版 1,320円

札幌の実在の場所を舞台にした絵本シリーズの1作目。いつもひとりで遊んでいたおばけのマ~ル。夜の動物園に忍び込んで、出合ったのはたくさんの動物たちだった。

おすすめポイント
けーたろうさんは札幌出身、なかいれいさんは札幌在住。簡単で短い言葉でつづられているので、小さな子でも集中力が途切れず、読み聞かせにおすすめ。本を開くと、札幌の街並みが広がっているのも魅力です。(三省堂書店 札幌店 小笠原光さん)

季節ごとの北海道の風景を楽しんで
こぐまのクークの12か月
かさい まり/KADOKAWA 1,320円

角川つばさ文庫の人気シリーズ「こぐまのクークシリーズ」の絵本。北海道が誇る美しい大自然の中で生き生きと遊ぶクークと、その仲間たちの様子が1月から12月まで見開きページで楽しめる。

おすすめポイント
四季折々の花や緑が、見開きページいっぱいにあふれています。北海道の春夏秋冬を目いっぱい楽しむクークと仲間たちを見ていると、新しい季節の訪れが待ち遠しくなること間違いなしです。(東京堂書店 由利はるかさん)

“北海道の名付け親”松浦武四郎の生涯とは?
北加伊道 松浦武四郎のエゾ地探検
関屋敏隆/ポプラ社 1,760円

北の大地をくまなく歩いて、そこで生活する人の暮らしや環境を詳細に記録。多くの著書を残した幕末の探検家・松浦武四郎。「北海道の名付け親」とも呼ばれる彼の生涯をたどる。

おすすめポイント
本書のきれいな絵は、染織の専門家でもある著者の染織による版画です。徒歩で北海道を探検した松浦武四郎の生涯や旅を、子どもにも分かりやすいように紹介・解説しています。(三省堂書店 札幌店 小笠原光さん)

札幌出身・在住の作家が紡ぐラブストーリー
赤い糸
そら/パルプ出版 1,540円

現実世界とスノードームの中で繰り広げられる、ラブストーリー。「この小指の赤い糸は誰とつながっているのかな…」。恋をしたことのある全ての人の心に切なく、温かく響く絵本。

おすすめポイント
誰かを好きになったときのドキドキや喜び、不安。いろんな想いを赤い糸が紡いでくれます。初めて恋をした子どもから、恋をしたばかりのあの感覚を忘れてしまいがちな大人まで、幅広い世代におすすめの作品です。(東京堂書店 渡邉美沙希さん)

マンガ

主に円山&藻岩山が舞台
波よ聞いてくれ
沙村広明/講談社1巻~5巻各649円、6巻693円

スープカレー屋で働く鼓田ミナレは偶然出会った男に失恋の愚痴をぶちまける。すると、数日後ラジオからその音声が流れてきた。密録していた男は地元ラジオ局ディレクター麻藤。放送を止めてもらうべくミナレはラジオ局へ向かうが…。

おすすめポイント
ラジオは「聞く」ものですが、このマンガはまるで「見るラジオ」です。仕事や恋愛などの悩みを抱えた主人公の女性に、共感せずにはいられません。(ヒシガタ文庫 西中めぐみさん)

遠軽町出身の偉大なアニメーターの作品
機動戦士ガンダム THE ORIGIN(全23巻)
安彦良和、原案 矢立肇・富野由悠季、メカニックデザイン 大河原邦男/KADOKAWA 各638円 ©創通・サンライズ

増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになった地球に、宇宙都市「ジオン公国」が独立戦争を挑んできた。地球連邦軍の技術将校を父に持つアムロ・レイは、父の開発したガンダムで応戦するが、次第に戦争に巻き込まれていく。

おすすめポイント
「機動戦士ガンダム」の作画監督・安彦良和さんが、新解釈を加え現代に伝説のアニメをよみがえらせました。ファンならずとも、北海道が誇る偉大なアニメーターの作品を読んでほしいです。シャアの過去編もあり。(宮脇書店 東札幌店 髙橋正敏さん)

十勝に農園を作るために移住した漫画家の奮闘記
十勝ひとりぼっち農園
横山裕二/小学館 1~3巻各778円

野菜を一から作り、「日本一のカレーライスを作って皆をもてなせ」という某雑誌編集長の無茶ぶりで、十勝の農園へ単身移住してきた漫画家のドタバタ奮闘記。果たして、野菜は育つのか? カレーは作れるのか?

おすすめポイント
冬の描写では、「冬にアイスを食べる」「雪が降ると暖かい」など、「北海道あるある」にいちいち驚愕(きょうがく)する主人公のリアクションに爆笑。ほっこりした気持ちになります。(MARUZEN&ジュンク堂書店 札幌店 菊地貴子さん)

札幌在住・いがらしゆみこの衝撃作
エレクトラ!~罪深き聖女たち~ vol.1
漫画 いがらしゆみこ、原作 佐藤博之/光文社 825円

天才子役として一世を風靡(ふうび)した遠山エレナが、突然の失踪から10年、センセーショナルな復帰宣言をする。華やかな世界を生きるエレナだが、復帰の目的は謎の死をとげた父の死の真相を追求することと、復讐(ふくしゅう)だった。

おすすめポイント
「キャンディ・キャンディ」でおなじみの少女漫画界の巨匠・いがらしゆみこさんが、デビュー50周年を記念して連載中の衝撃作。先の読めないスピーディーな展開にページをめくる手が止まりません。(コーチャンフォー ミュンヘン大橋店 岡田行弘さん)

北海道の食べ物を紹介するコミックエッセー
北海道民のオキテ なるほど! グルメの謎編
原作 さとうまさ&もえ、漫画 たいらさおり/KADOKAWA 1,155円

妻が北海道出身の作者が、東京から札幌に転勤してきて知った北海道の謎グルメをレポートするコミックエッセー。「ソフトカツゲン」や、「わかさいも」など道民におなじみの食品に、こんな由来があったとは!

おすすめポイント
「ソフトカツゲン」や「わかさいも」、おいしいですよね。でも、どうして「ソフト」カツゲンなの? わかさ「いも」なの? 道民がよく知っている食品の意外な由来をまとめた面白エッセーです。(札幌弘栄堂書店 アピア店 佐賀井統さん)

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