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アドベント・クリスマス

  • 2019/11/21 UP!

アドベント・クリスマス

街にイルミネーションが点灯し、心躍る季節になりました。クリスマスはキリスト教の祝典ですが、実はその前に「アドベント」と呼ばれる大切な期間があります。今年のクリスマスは、アドベントも楽しみながら過ごしませんか?

構成・文/駒形麻弓 表紙写真/亀谷 光

【商品提供】アドベントクランツ3,080円/La Verna、ローソク:2×3ピラーキャンドル レッド440円(1本)/カメヤマキャンドルハウス、オーナメント:ボール30個セット シルバー 999円 ※写真は商品の一部。季節品のため数量限定/ニトリ、クリスマスカード グリーン462円、レッド418円/大丸藤井セントラル

アドベントとは?

教えてくれたのは
藤女子大学 文学部
文化総合学科 教授 渡邉浩さん

アドベントとは、イエス・キリストの降誕祭(クリスマス)を待ち望む準備期間のことで、12月25日の4つ前の日曜日から始まります。カトリックでは、この期間を「待降節」と呼んでいます。始まりの日は、使徒聖アンデレの祝日(11月30日)に最も近い主日(日曜日)と決まっていて年ごとに異なり、今年は12月1日です。この日を待降節第1主日とし、下記のように4回の日曜日を経た後に25日のクリスマス(正確には前夜から始まる)を迎えることになります。

この時期にクリスマスの飾り付けも始まります。おなじみのツリーやリースの他に、欠かせないのが「アドベント・クランツ」です。4本のローソクに、クリスマスへの期待をもって日曜ごとに火をともします。ともすローソクの数は、最初の日曜は1本、次の日曜は2本、と毎週1本ずつ増やしていき、4本全てに火がともると、いよいよクリスマス間近。カトリック教会などでは、キリスト生誕シーンを人形で再現した装飾「プレゼピオ」が飾られます。聖母マリアと聖ヨセフ、牛やロバ、東方の三博士などが飼い葉桶を囲み、クリスマス当日に幼子イエスが置かれます。

ドイツ、オーストリア、ドイツ国境に近いフランスのアルザス地方などでは、待降節に合わせてクリスマス市が開かれます。中世以来の伝統を誇るミュンヘン・クリスマス市は、姉妹都市の札幌でも大通公園を会場に毎年開催されます。

待降節にはもう一つ、大切な意味があります。それは審判者であるイエス・キリストの再臨(最後の審判)に備えること。神の国に招いてもらえるように、しっかり準備をしてその時を待たなければならない、待降節はそのことを思い出す時でもあります。ですから、祈りをささげたり、よい行いをしたり、誰かのためになることをする期間でもあるのです。

藤女子大学北16条校舎に飾られるプレゼピオ

アドベントの過ごし方
~伝統からトレンドまで~

アドベントクランツ
常緑樹で作ったリースに、4本のローソクを立てたもの。常緑樹は生命の象徴です。ドイツや北欧では手作りする家庭もあるほど、欠かせないアイテム。最近は形にこだわらず、キャンドルスタンドを用いることもあります。ローソクの色は赤や白を用いるほか、カトリック教会の中には、第1日曜は濃い紫(悔い改めと償い)、第2日曜は薄紫(希望)、第3日曜はピンク(喜び)、最後の第4日曜は白(イエス・キリストを象徴)という意味を込めてローソクをともすところもあります。

3×6 ベルトップピラーキャンドル 各1,210円/カメヤマキャンドルハウス
https://www.kameyama-candle.jp/ec/shop/

アドベント菓子
ヨーロッパ諸国では、アドベントの期間に用意する伝統の菓子があります。今やすっかり日本でもおなじみとなった、ドイツの「シュトーレン」が有名です。ドイツではスパイスを使った焼き菓子「レープクーヘン」も欠かせません。イタリアの伝統菓子は、特別なパネットーネ種の酵母で発酵させて作るブリオッシュ風の「パネットーネ」と、卵黄とバターをたっぷり使う「パンドーロ」。イギリスではクリスマスの約1カ月前から「クリスマスプディング」を用意します。

日本でもこの時期の定番
ドイツのシュトーレン

ドライフルーツ、マジパン、ナッツ類などをふんだんに入れ、表面に粉糖をまぶしたクリスマス菓子。どっしりと重く、少しずつスライスして食べます。

きのとや シュトーレン
発酵パン生地にラムレーズン、いちじく赤ワイン漬け、オレンジピール、きざみアーモンドをたっぷり練り込んで焼き、北海道産バターで仕上げています。4,212円/きのとや TEL 0120-24-6161

ミラノの伝統的な発酵菓子パン
パネットーネ

ブリオッシュ風の生地の中にオレンジピールやレーズンなどのドライフルーツを入れた、ふんわりとした菓子パン。イタリアの家庭でクリスマスの前に焼かれます。

パオロ ラッザローニ パネトーネ
天然酵母のパネトーネ種を使い、バター、卵、ドライフルーツをたっぷり練りこんでいます。100g 429円/カルディコーヒーファーム※11月中旬発売予定 TEL 0120-415-023

アドベントカレンダー
カレンダーの小窓を毎日ひとつずつ開けながら、クリスマスまでの日数をカウントする「アドベント・カレンダー」。小窓の中に隠されたお菓子やおもちゃを楽しみに、ワクワクしながらクリスマスを待ちます。欧米の子どもたちにとって、クリスマスシーズンにはなくてはならないアイテムで、日本でも近年、定着しつつあります。お菓子が入ったオーソドックスなものから、自分でアレンジできるボックスタイプ、最近はコスメのアドベントカレンダーなども注目を集めています。

子どもへのプレゼントに
お菓子の入ったかわいいカレンダー

ロイズ アドベントカレンダー
サンタクロースを待ちながらホームパーティーを開く、北国の動物たちが描かれたアドベントカレンダー。中にはチョコレートやフィギュアが入っています。2,376円※売り切れの場合あり/ロイズ札幌丸井今井店 TEL 050-3786-3746

クリスマスまでに、もっと美しく!
コスメのアドベントカレンダーも

アドベントカレンダー
24 デイズ オブ クリニーク

日本のクリニーク初となるアドベントカレンダー型コフレ。ミニサイズのメイク・スキンケアアイテム、メイク小物など合計3万円以上のアイテムが入っています。16,500円/クリニーク TEL 0570-003-770

心を整え、良い行いにつとめる
ミッション系の幼稚園や中学・高校などでは、家族や身近な人のために、あるいは困っている人のために、何か良いことをするという精神があります。困っている人の手助けや手伝いをしたり、節約して募金をしたり。皆さんも普段の生活の中で心がけてみませんか?

藤女子中学校・高等学校の待降節
中学1・2年生は毎年、北海道盲導犬協会への募金を行っています。昼食をおかずなしの弁当や具のないおにぎりにして、おかず代を募金する「ハッピーランチ」という取り組みを20年前から実施。盲導犬について学ぶ機会も設けています。このほか、昨年は中学3年・高校1年生はロヒンギャ難民へ、高校2・3年生はフィリピンのストリートチルドレンのための施設への募金を行いました。

札幌でドイツのアドベントを楽しめる
第18回 ミュンヘンクリスマス市 in Sapporo

ドイツ・ミュンヘン市と姉妹都市提携30周年を記念して、2002年から開催しているクリスマスマーケット。約1カ月間、クリスマス雑貨、ホットワイン、ドイツ料理などの屋台が並びます。会場内に設置される「ヴァイナハツパビリオン」ではドイツ文化が体験できる屋内イベントを開催。小学生以下の子ども向けに、オーナメントを作るワークショップなども行われます。

会場/大通公園2丁目
期間/11月22日(金)~12月25日(水)
問い合わせ/℡011-281-6400(さっぽろホワイトイルミネーション実行委員会)
https://white-illumination.jp/munich/

おすすめブースをピックアップ

SHOP1 デンメアティーハウス&レイラ

クリスマスにぴったりの香り高いウイーン紅茶DEMMERSと、ザルツブルグの伝統工芸品であるスパイスを使ったクリスマスオーナメントを販売。

●紅茶、クリスマスオーナメントなど各種250円~
●定休日:11月27日(水)

SHOP2 てしごと市

クリスマス雑貨をはじめ、北海道在住の作家達の手作り作品を週替わりで販売します。出展者スケジュールはWebから「てしごと市」で検索。

●クリスマス雑貨500円~
●定休日:12月10日(火)

SHOP3 ティンク マルシェ

ドイツ直輸入のキャンドルホルダーの店。粘土を染めて、いくつもの工程を経て焼き上げた温かみのあるハンドメイド商品です。

●キャンドルホルダー1,980円
●定休日:12月11日(水)

クリスマスにまつわる逸話

12月25日はクリスマスの始まりの日
本来、クリスマスは25日のみで終わるのではなく、クリスマス期間(降誕節)として、1月6日の「主の公現」の祭日直後の日曜日まで続きます。「主の公現」の祭日は、東方の三博士がイエスの誕生を祝って来訪した日とされます。クリスマス期間は新しい年の始まりと重なります。イエス・キリストが地上にやってきたことを、冬至が終わり、光が戻ってくる時期と重ね合わせて祝う習慣ができたといわれます。

イタリアではクリスマスの締めくくりに魔女が来る?!

イタリアでは、1月6日の真夜中に、ベファーナという魔女が街中を飛び回り、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を靴下に入れていくという言い伝えがあります。ベファーナは、東方の三博士がベツレヘムへ向かう途中に宿泊した家の主で、三博士と一緒にベツレヘムへ行かなかったことを後悔して、今でも神の子を探してさすらっているとされています。

サンタクロースのモデル、聖ニコラウスとは?

3~4世紀のトルコの司教で、子どもの守護聖人です。貧しい貴族の3人の娘を救うため、お金の入った袋を3度、夜中に窓から投げ入れたという伝説から、12月6日(聖ニコラウスの祝日)の前夜にプレゼントを持ってくる存在ともなりました。オランダでは船乗りの守護聖人として崇敬されます。17世紀になると、オランダ人の北米入植とともに、聖ニコラウスのお祭りは、彼らが築いたニューアムステルダムへと伝わります。その後ニューアムステルダムは戦争でイギリスに奪われ、ニューヨークと名前を変えますが、オランダの伝統は残ります。そして、19世紀の初頭、聖ニコラウスはニューヨークのシンボルにもなりました。その後のアメリカのおもちゃ産業や商業の発展と結びつきながら、今日のサンタクロースのイメージができあがったといわれています。

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