散骨について知ろう
- 特派員No. 567
ねおねおさん
- 2017/11/13 UP!
自分の最期は自分で決めたい
「必ず来るその時」のために、人生の最期に向けた「終活」を元気なうちに行う人が多くなりました。自身の終末期や死後に家族や親近者は様々な判断をし、手続きを進めなければなりません。
その際に必要な情報を残すためのエンディングノートの書き方を指導するセミナーもあちこちで開かれています。
今回は葬儀の後に行われる「散骨」についてお伝えしようと思います。
納骨にはいくつかの方法があります
人が亡くなってからの葬り方には、いくつかの選択肢があります。
近頃はお通夜も告別式もしない「直葬」や、家族や親族、親しかった人達だけで見送る「家族葬」など、規模の小さな葬儀を希望する人が多くなってきました。
葬儀の後の遺骨の仕舞い方も、多様化しています。
かつては、それぞれが所有するお墓や菩提寺などに納骨することがほとんどでした。
しかし近頃は「散骨」という言葉をよく耳にするようになりました。
ところで、皆さんは散骨についてご存知でしょうか?
散骨には「樹木葬」や「宇宙葬」など、いくつかの方法がありますが、そのひとつ「海洋散骨」について札幌市内にある葬儀関連会社「NK北海道(株)」代表取締役の本間さんにお話を伺いました。
散骨ってどんなふうにするの?
散骨が周知されるようになったのはここ十年くらいのことで、希望者の約80%は故人の遺志に従ってのものだとのこと。散骨に関わる問い合わせは年々増えており、北海道内だけでなく、遠くは関西などからもあるそうです。
実際に散骨をするのは、亡くなってから2、3ヶ月以上たってからがほとんどです。
5月から10月頃の海が穏やかな日に、遺族や友人などが乗船したクルーザーで小樽港から約2海里(3.7㎞)離れた沖へ行き、執り行われることが多いのだとか。
その他、親族などが同行しない「委託散骨」も選択できます。
遺骨は2㎜以下の粉状にしてから、会社で手作りしている水溶性の袋に入れて海に還します。
一緒に花を撒く場合は、条例に従い、花びらだけにしなければなりません。
当日の天候や遺族の都合にもよりますが、散骨を終えた後は故人を偲びながら散骨した場所の辺りをクルージングをすることもできます。
それらの時間も含め、2時間ほどで儀式は終わります。
故人の願いを叶えてのケースが多いせいか、散骨後の遺族は晴れやかな表情の方々が多いのが印象的、と本間さんは語っていました。
散骨を希望するのはどんな場合?
お墓などを持つことを望まない人だけが散骨を希望するのでは、と思っていましたが、必ずしもそうではないことも知りました。
故人が生前に希望していた場合、それはもちろん、最優先されます。
しかし、それ以外の場合では、遺骨を「自然に還す自然葬」と遺族が捉えている、故人が海を愛していた、お墓へ行かなくても海を見るたびに亡くなった人に想いを馳せることができる、など、海洋散骨を希望する人たちの動機はそれぞれです。
そして…
生き方が各々違うように、人生の幕の閉じ方や葬り方にもそれぞれの意志や選択があるはず。
生を受けてその命を全うした時、従来通りの葬り方であれ、散骨であれ、最期を自分が選択することができるのは、幸せなことです。
そして、それをかなえるには、常日頃の身の処し方も大いに関わるのでしょう。
自分の最後の願いを残る人に託す、そのためにはに予めきちんと自らの意志を伝えておくことと、その準備が何より必要であることを強く感じました。
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- この記事を書いた人特派員No. 567 ねおねお
- しばらく文章を書くことから遠去かっていましたが、今回のチャンスを機に又書き始めようと楽しみにしています。 住んでいるエリアは「北海道開拓の礎」とも言うべき所なので、お伝えできる歴史的なトピックスもたくさんありそうです。
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