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意外と知らないビタミンDの役割。体内の脂質状態改善や免疫異常の抑制も

  • 2018/09/12 UP!

ビタミンDについてのあれこれ

意外と知らないビタミンDの役割。体内の脂質状態改善や免疫異常の抑制も

 ビタミンDってどんなビタミンかイメージできますか? 「ビタミンCならイメージできるけど、Dはわからないな」という方も多いかと思います。今回は、クリニックでも話題に上ることが多い、ビタミンDについて取り上げてみたいと思います。
 ビタミンとは? 日本ビタミン学会のホームページによると「ビタミンとは、一口にいえば、微量有機栄養素である。すなわち、正常な生理機能を営むために必要不可欠であるが、その必要量を体内で作れないので体外から取り入れなければならない有機化合物のうち、必要量が微量であるものの総称である」と書かれています。
 以前から、北海道のような日照時間の短い地方に住んでいる人や屋内生活時間の長い高齢者は、ビタミンDの摂取不足による欠乏症が起こりやすいことが分かっています。また、ビタミンD欠乏症になると、乳幼児・小児は肋骨や下肢骨の変形を特徴とするくる病、成人では骨の石灰化障害を特徴とする骨軟化症が現われてくることがわかっています。
 ビタミンDは骨粗しょう症の治療薬としても用いられてきましたが、最近の研究ではそれだけにとどまらず、骨、ミネラル代謝調節にかかわるステロイドホルモンの一つと理解されてきました。ビタミンDが不足する状態が心血管系に対する作用や高血圧の発症のリスクに関係していることが明らかになり、ビタミンDの摂取により体内の脂質状態が改善されるという報告も出てきています。また、ビタミンDの免疫系への関与も知られるようになり、不足状態では自己免疫の発症や炎症性疾患の遷延化が生じ、高用量のビタミンDの投与で免疫異常や炎症状態を抑制することも分かってきています。免疫にかかわる不妊症、冬場のインフルエンザ予防、冬季うつなどの予防でビタミンDのサプリメントを用いることも多くなってきています。

今回のドクター

先生

医療法人社団 ゆほな会 はやしたくみ女性クリニック院長
林 巧 先生
1966年札幌市生まれ。札幌医科大学医学部卒業。札幌医科大学附属病院をはじめ、斗南病院、函館五稜郭病院、市立赤平総合病院、NTT東日本札幌病院を経て、2009年2月19日はやしたくみ女性クリニックを開業

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