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精密検査では超音波検査で甲状腺疾患やしこりの有無を確かめます

  • 2018/11/28 UP!

健康診断で指摘される首の腫れについて

精密検査では超音波検査で甲状腺疾患やしこりの有無を確かめます

 よく健康診断などで「首が腫れている」と言われた方も多いのではないでしょうか。
 健康診断の診察で触診が行われて「頸部腫大」と判断され、精密検査を目的に来院される方が多くいらっしゃいます。首の腫れにはどのような原因があるのでしょうか? 首のはれは、首のリンパ節のはれもありますが、主に甲状腺の病気を疑います。
 甲状腺は首の前面、鎖骨の少し上に位置する、甲状腺ホルモンを分泌する臓器です。甲状腺の腫れ(腫大)には、甲状腺全体が腫れる「びまん性腫大」と、こぶのように一部分が腫れる「結節性腫大」に大別されます。触診で明らかにわかることもありますが、多くは超音波検査ではっきりします。逆にいうと、触診のみでは腫大の確定は困難なことも多く、検査機器を必要とします。
 びまん性腫大では甲状腺機能異常を伴うことが多く、それらにはバセドウ病や橋本病などが含まれます。また、結節性腫大は、いわゆる甲状腺にできるしこり(結節)であり、その中には甲状腺がんや良性の腺腫様甲状腺腫、分泌液がたまるなどがあります。
 甲状腺結節の診断には、まず超音波検査でその存在を確かめ、同時にそれが悪性(がん)を疑うものか良性であるかを判断します。その後、悪性を疑うものや、良性と思われてもそのしこりが3㎝以上と大きなものに対しては吸引細胞診を行います。この穿刺吸引細胞診は、通常の注射針と同じ太さの針で行いますが、この検査を併用することでかなりの精度で甲状腺結節の確定診断がつきます。
 このように一口に「頸部腫大」といっても、そこから発見される甲状腺の病気には、バセドウ病などのいわゆる機能性疾患(甲状腺ホルモン分泌の病気)から、腫瘍性疾患(しこりの病気)とさまざまです。また、頸部腫大は、健康診断では触診のみで判断されるので、実際に精密検査を行うと異常が無かったということも少なくありません。
 「頸部腫大」を指摘された、または自覚した方は、一度甲状腺専門の医療機関を受診してみることをおすすめします。

今回のドクター

先生

大通り乳腺・甲状腺クリニック 院長
亀嶋 秀和 先生
1992年札幌医科大学卒業。同大第一外科、がん研有明病院、滝川市立病院、東札幌病院などの勤務を経て2017年4月開院

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