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“痔”とはどんな病気? イメージに惑わされず、まずは相談を

  • 2019/02/06 UP!

「私は痔(ぢ)なんでしょうか?」

“痔”とはどんな病気? イメージに惑わされず、まずは相談を

 痔は日本人の3人に2人は患っているといわれるほどの国民病であり、痔という言葉もなじみがあり日常的に頻繁に耳にします。
 では「痔とはどういう病態なのか?」という痔の本質についてはわかっていない方が多いと思われます。しかも痔という言葉は(特に「ぢ」とひらがなで表記されると)非常に悪者のイメージが付きまとっており、痔はどういう病気かよく分からないが、痔になってしまうのは恥ずかしい、痔には絶対なりたくないと感じている方が多いと思います。
 当クリニックを受診する方も、おしりの痛みや出血という症状の改善よりも自分は痔なのか否かを最大のテーマとして来院し、「自分が痔であることの」を烙印押されて、ショックを受けて帰られる方が多い(特に女性にその傾向が強い)のです。
 実は、痔という言葉は日本語特有の言い回しであり、1つの疾患を表す言葉ではありません。痔はおしりに発生する病気すべてを表わしている総称です。そしてその多くは痔核(いぼ痔)、裂肛(切れ痔)、痔ろう(あな痔)の3つの疾患です。それぞれ病態が異なるため、対処法、治療法も異なります。例えば痔核と裂肛は、患部を温めると血行が良くなり改善しますが、痔ろうは温めてしまうと悪化します。痔核と裂肛の多くは原因を改善して適切な薬を使うことにより治ってしまうことが多いのですが、痔ろうは薬を使っても治ることはほとんどなく、完治するためには手術が必要です。
 またおしりが腫れる、痛い、出血するという症状は痔以外の症状であることもあります。特に、近年増加している大腸がんは痔とまぎらわしい症状が出現します。先日公表された厚労省のデータでは、がんは臓器別がんの罹患率では男女とも大腸が最多であり、死亡率でも女性は大腸がんが第1位でした。
 おしりが腫れる、痛い、出血するなどの症状がある方は一度医療機関を受診し、まずは痔なのかどうなのか、大腸がんなどの危険な病気が隠れてないか、そして痔であればどの種類の痔なのか、どういう治療が適切かということを相談されてはいかがでしょうか?

今回のドクター

先生

札幌駅前 樽見 おしりとおなかのクリニック院長
樽見 研 先生
1983年札幌南高等学校卒業、1991年札幌医科大学卒業。市立室蘭総合病院、札幌いしやまクリニック院長を経て16年より現職。日本大腸肛門病学会大腸肛門病専門医、 日本外科学会外科専門医。医学博士

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