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将来子供がほしい女性や、その親にも知っておいてほしいこと

  • 2019/06/06 UP!

将来の妊娠・出産のために、20代から備えるべきこととは?不妊の予防と妊娠力の維持のために

将来子供がほしい女性や、その親にも知っておいてほしいこと

 今は未婚で仕事も忙しいけれど、「将来は子供がほしい」と考える人も多いでしょう。そのためには今から正しい知識を持ち、妊娠力を高める体作りをすることが大切です。
 女性の平均初産年齢は平成28年度で30・7歳ですが、最も妊娠しやすいのは20代。晩産化により不妊症の女性が増えています。妊娠・出産にはタイムリミットがあり、加齢と共に卵子の数の減少と質の老化が進み妊娠しにくくなります。卵子の数は、現在持っている数を予測する抗ミューラー管ホルモン(AMH)検査があり、血液検査で簡単に調べることができます。
 また妊娠力を下げる、特に注意すべき病気がいくつかあります。まず近年、ライフスタイルの変化などで増えている子宮内膜症。不妊の重大な原因になるため早期発見・治療が重要です。次にクラミジア感染症。自覚症状が少なく、知らないうちに卵管がダメージを受け不妊や子宮外妊娠の原因となります。発見が遅れると子宮摘出が必要な子宮頸がんは、性交渉で感染するヒトパピローマウイルスが原因。若い女性にも多くみられるため検診で早期発見しましょう。
 そして不妊を避けるために20代から気を付けてほしいことは次の通りです。
①月経異常や婦人科の病気を放置しない。月経不順・無月経・生理痛・過多月経や、おりものの異常があったら婦人科医に相談を
②婦人科検診(子宮がん検診、超音波検査)を年一度は受診。定期的な超音波検査で子宮内膜症や子宮筋腫、卵巣腫瘍などを早期発見できる
③基礎体温をつける
④禁煙。タバコは卵巣を5~10歳老化させ、不妊や流産のリスクを高めます
⑤運動や入浴、ストレッチ。血流を良くするとホルモンバランスも良くなります
⑥バランスの良い食生活。不足しがちな栄養素(葉酸、ビタミンD、乳酸菌、食物繊維、抗酸化物質など)をサプリメントで補充
⑦太りすぎ、やせすぎを避け適正体重を維持
⑧ストレス発散。極度のストレスは卵巣を老化させる
⑨風疹抗体検査をし抗体価が低ければワクチンを接種(妊娠中はワクチンを受けられません)
 定期的な健診と生活習慣の改善で健康な子宮と卵巣をキープし、妊娠力を高めましょう。

今回のドクター

先生

美加レディースクリニック 院長
金谷 美加 先生
札幌医科大学卒業。医学博士。日本産婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、母体保護法指定医

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