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リウマチのイロハ ~リウマチは早期診断、早期治療が重要です~

  • 2019/08/01 UP!

リウマチのイロハ~リウマチは早期診断、早期治療が重要です~

骨の変形が出る前に治療を。薬の使用は専門医の総合的な判断で

 「リウマチって温泉の効能に書いてあるのを見たことがあるけど、どんな病気なの?」。 例えるなら「突き指」のような痛みと腫れが、毎日続きます。携帯電話も操作しづらいし、家事も仕事もできなくなる。そして怖いのは骨に異常が出てくることです。関節が溶けて変形してくるのです。骨というのは変形すると虫歯と一緒で治りません。そのため、異常が出る前の治療が必要なのです。女性の50~60人に1人はリウマチの可能性があります。早期発見、早期治療が重要です。
 よく間違えられるものにへバーデン結節や更年期障害に伴う痛みがあります。しかし血液検査の「リウマチ因子」の項目だけでは、それらと早期のリウマチと見極められません。検査一つだけではわからないのです。関節を触る診察所見やレントゲン、関節超音波検査などで総合的に判断する必要があります。また、リウマチは自然治癒する可能性はほぼありません。自然治癒したなら、それは別の原因だったのかもしれません。
 治療には痛み止め、ステロイド、漢方薬、湿布などの痛みを和らげる治療があります。ただ自然治癒しないリウマチは、これらの痛みを緩和する治療を漫然と続けていてもダメなのです。骨の異常や変形が出て手遅れになります。抗リウマチ薬といわれる、根本に作用する薬を使用しなければなりません。
 抗リウマチ薬の進歩は著しく、毎年新しい薬が誕生します。それぞれの状態に応じて、基本の薬から最新の薬まで適切に選択しなければなりません。どの薬を使うのかは、年齢や内臓機能、感染症を評価し、その人の生活や費用負担など総合的な判断が必要です。複数の選択肢を提示し、ご自身に選択してもらうことも求められます。また治療は強める方向の一方通行ではありません。状態が良くなれば弱められる場合があります。治療の強弱を長期的な視点で調節する必要があり、良い状態なら緩和薬から順番に中止を目指し、薬を減らすことが理想です。
 リウマチは長く付き合う病気です。あなたを長期的な視点で総合的に診てくれるリウマチ専門医に相談しましょう。

今回のドクター

先生

札幌大通リウマチ内科 院長
澤向 範文 先生
釧路市出身。1998年産業医科大学医学部卒業。北海道大学内科Ⅱ特任講師、北海道リウマチ内科病院リウマチ膠原病センター長などを経て2019年4月より現職。医学博士、日本リウマチ学会認定リウマチ専門医

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