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少量でも長引く出血や極端に短い周期で起こる出血には要注意!

  • 2020/01/09 UP!

閉経期前後の不正出血に要注意!~早めの婦人科受診が、早期発見のポイント~

少量でも長引く出血や極端に短い周期で起こる出血には要注意!

 現代女性の平均寿命はかなり延びましたが、閉経年齢は昔から50歳前後と変わりません。
 閉経前の更年期には卵巣機能が停止するためホルモンの変動が大きく、不正出血を来しやすい時期です。明らかに不正出血であるにも関わらず「更年期だからこんなもの」と受診が遅れることがありますが、必ず診察を受けましょう。
 正常な月経とは周期が25~36日前後、持続期間が3~7日です。たとえ少量でも1週間以上長引く出血や極端に短い周期で出血するときは月経ではなく不正出血です。原因の多くはホルモンバランスの乱れからくるものですが、子宮内膜増殖症、子宮内膜ポリープ、子宮体がんなど、悪性の病気が潜んでいる場合があります。
 子宮がんは、子宮体部にできる子宮体がんと子宮部にできる子宮頸がんに分類されます。子宮頸がんは性交渉によるヒトパピローマウイルス(HPV)への感染で発生します。子宮体がんは、女性ホルモン・エストロゲンの刺激が長期間続くことが原因の場合と、エストロゲンが無関係の場合があります。
 子宮体がんは増加傾向にあり、全国で年間約1万6000人が診断されます。なりやすい人の特徴として閉経前後の人、肥満のある人、若いときから月経不順の人、妊娠出産経験が少ない(無い)人、更年期障害でエストロゲンのみの投与を受けている人などがあげられます。症状として90%の人に不正出血が起こり、出血は褐色の帯下(おりもの)だけの場合もあるので注意が必要です。50~60歳代に多い病気ですが、若くても発症することがあります。
 不正出血が続く場合、子宮体がんを疑って早めに婦人科を受診し、検診を受けることで早期発見・治療につながります。子宮がん検診には子宮の入り口を検査する子宮頸がん検診と子宮の中(内膜)を検査する子宮体がん検診があるので注意してください。子宮体がん検診は子宮口から細い器具を挿入し細胞を採取します。高齢の人や出産経験が無い人は子宮口が狭くなっていたり閉じてしまっていて器具が挿入できない場合があります。痛みが強く十分な細胞や組織が取れない場合、あらかじめ子宮口を広げる処置をしたり、麻酔を使用することもできます。また、普段の検診時に経膣超音波検査で子宮内膜の厚さや凹凸の有無を見ることも大切です。

今回のドクター

先生

美加レディースクリニック 院長
金谷 美加 先生
札幌医科大学卒業。医学博士。日本産科婦人科学会産婦人科専門医、日本生殖医学会生殖医療専門医、母体保護法指定医

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