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ワインに込められた思いとは?今注目の宮城のワイナリー

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宮城県では東日本大震災後、
秋保地区にワイナリーがオープンしたのを皮切りに、
山元町、大和町、川崎町と、近年、新たなワイナリーが続々と誕生。
南三陸町でもワイナリー設立に向けたプロジェクトが進行しています。
ワインを通して人や地域をつなぎ、賑わいを生もうとするその取り組みとは…。

秋です。作り手の思いが込められた宮城のワイナリーのワインを楽しみませんか。

 

 

1.仙台市太白区|秋保ワイナリー

 
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地域の食文化を楽しむ
“テロワージュ”構想が進行中

「今年のブドウの生育は順調です」と、目を細める代表取締役の毛利親房さん。東日本大震災後、復興への強い思いから2015年に当時県内唯一のワイナリーとして「秋保ワイナリー」をオープン。この秋で3回目の収穫を迎えます。

畑にはメルロー、ピノグリといった16品種、約7000本のブドウを栽培。質の良い安定したブドウを生産するためには、5年、10年と時間を要するため、現在は他県産のブドウを使ったワインを中心に販売しています。

「ワイナリーやイベントでの試飲をメインに数量限定で100%秋保産のブドウのワインを提供し、2020年の本格販売を目指しています」(毛利さん)

akiu_mori008秋保ワイナリー代表取締役 毛利親房さん

日当たり良好で東西に名取川が流れ、風が通り抜ける立地、そして秋保石のミネラル分を豊富に含む土壌は、宮城の山海の幸にぴったりのワインが作れるとか。

「目指すのは自社のワインの魅力だけを伝えるのではなく、人や地域、文化の魅力を伝えるワイナリー。お酒、人、食材には必ずストーリーがあり、それを知って口にするとおいしさは何倍にも増します。生産者と消費者をつなぎ地域活性を促す拠点にできたら」

そんな毛利さんの思いに共感する人々や企業と共に、その土地でしか味わえない食材や食文化と地酒を楽しむという”テロワージュ”構想も進行しているそうです。ワイン醸造の新たな担い手の育成にも力を注ぎながら、毛利さんの挑戦は続きます。

akiu_wine039左からビール感覚で楽しめるというスパークリングワイン「デラウェア フリッツァンテ 2017」(ワイナリー限定販売)、和食とも好相性という赤ワイン「マスカット・ベリーA 赤2017」(各2160円)

所/仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西6
問/TEL 022-226-7475
営/9:30~17:00、火曜定休
商品取り扱い/藤崎、仙台三越、仙台空港ほか
http://akiuwinery.co.jp/

 

2.山元町|やまもとワイナリー

 
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生産農家の思いと発想が詰まった
“真実のいちごワイン”

東日本大震災以前、宮城県内唯一のワイナリーがあった山元町。「震災後は、この町に1日でも早くいちごとワイナリーを取り戻すことを目指していました」と話す代表の岩佐隆さんは、震災から3カ月後に、地元いちご農家3軒が集まった「山元いちご農園」を立ち上げました。

2016年秋にはワイナリーが併設され、生産農家だからこそできる”真実のいちごワイン”をコンセプトに醸造をスタート。自社ハウスで採れた「とちおとめ」「紅ほっぺ」「もういっこ」の3種類を原料に、ブレンドして使用されています。

yamamoto-strowbery060代表取締役の岩佐隆さん(左)と醸造担当の村田恵利佳さん

現在、仕込みなどの大掛かりな作業以外は、女性2人で醸造しているそう。醸造担当の村田さんは「いちごは鮮度が大切。品質が変わらないうちに冷凍し、いちご本来の香りや甘みを存分に楽しめるように仕込んでいます。思うように進まないことも多いですが、生産者の方がいちごと向き合って作っているように、私たちも課題を一つ一つ乗り越えていきたいです」と話します。

“生産者の顔が見えるワイン”であることも魅力の一つと岩佐さん。

「農家が手間暇かけて作ったその思いや、ワイン造りを行う若い世代の努力や発想がここで造るワインには詰まっています。そういったところも感じてもらえたらうれしいですね。いずれは地元の食材と一緒に味わえるようなイベントにもチャレンジしたいです」

yamamoto-wine030左から「苺香(いちかおり)」(720ml 2786円)、「愛苺(まないちご)」(720ml 2786円)、「苺夢(べりーむ)」(500ml 2462円)

所/宮城県亘理郡山元町山寺字稲実60
問/TEL 0223-37-4356
営/カフェ 10:00~17:00、(ワイナリーは10:00~12:00、13:00~15:00、月・火曜定休)
※カフェは10月31日(水)まで火曜定休
※イチゴ狩りは12~6月実施。料金・時間などの詳細は問い合わせを
商品取り扱い/仙台空港、藤崎各店ほか
http://www.yamamoto-ichigo.com/

 

3.大和町|了美ヴィンヤード&ワイナリー

 

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愛情たっぷりの上質なワインを届けたい!
故郷への思いからワイナリーをオープン

昨年12月、大和町吉田地区の標高約330mの高台にオープンした「了美ヴィンヤード&ワイナリー」。七ツ森の大自然に抱かれた牧草地を数年かけて開墾したという広大な敷地には、傾斜地を活用してブドウ約7200本が植えられたブドウ畑と醸造所があります。

「ここは水はけが良く、程よい保水力もある。日当たりや風通しもいいので害虫なども付きにくい。ブドウ作りに適した土地でした」と取締役の早坂美代子さん。

taiwa_hayasaka023了美ヴィンヤード&ワイナリー取締役の早坂美代子さん

早坂さんがワイナリーを始めたきっかけは、夫で社長の了悦さんの故郷である大和町への思いから。

「これまで夫婦二人三脚でさまざまな事業を行ってきました。その集大成として地元に恩返ししたいとワイナリーの建設を決意。今は挑戦の毎日です」

醸造を担うのは、フランスのボルドー大学で醸造の技術を学び、国内のワイナリーで経験を積んだ樫原さん。青森県産のブドウを使った赤「スチューベン」、山梨県産のブドウを使った白「甲州」、リンゴを使った「シードル」は、根白石産と山形県産の2種類を手掛けています。ワインもシードルも、果実本来のポテンシャルを生かした、欧州で愛されている味わいに近い仕上がりなのだとか。

「現在は、赤白合わせて10数種類のブドウを育てています。将来的には100%大和町産のブドウを使ったワインを作りたい。地域の皆さんが誇れるワインを目指します」

taiwa_wine075左から赤ワイン「スチューベン」、根白石産リンゴの「シードル」(750ml 1944円、500ml 1296円)、白ワイン「甲州」(ワインは各750ml 2700円)。中でも、シャンパーニュと同じ瓶内二次発酵方式を採用し、華やかな香りときめ細かい泡立ちをかなえたシードルは、コンクールで受賞したほどの実力派。ラベルに描かれているのは七ツ森

所/宮城県黒川郡大和町吉田字旦ノ原36-15
営/10:00~16:00(4~9月は17:00まで)、火・水曜定休
※醸造所の見学は予約制。醸造期間中(9~11月)は応相談
問/TEL 022-725-8370
商品取り扱い/仙台市内では藤崎ほか
http://ryomi-wine.jp/

 

4.南三陸町|南三陸ワインプロジェクト

 
minamisanriku010南三陸ワインプロジェクト共同代表 兼 醸造部長 正司勇太さん

海を眺めながらワインと
地元の海産物を楽しめる場所を

南三陸町では、ワイン造りを通して地域活性化や各産業の振興を目指す「南三陸ワインプロジェクト」が2016年にスタート。約3年後のワイナリー完成に向けて準備を進めています。
 
ワインの製造を担当している正司勇太さんは、ワイン造りの道を歩み始めて今年で5年目。もともとワインが好きで、ソムリエではなく醸造の世界に飛び込みました。石川県で移住体験をしながらワイン造りの知識を蓄え、その後は山梨県のワイナリーで働くことに。

「ワインに関するニュースをチェックしていた時に南三陸町のプロジェクトを知り、この機会に思いきってやってみようという気持ちになりました」

プロジェクト始動後は、中心メンバー2人に加え、ボランティア参加者や研修でお世話になった方などの力を借りながら、試行錯誤の日々。「ワインに関する勉強をしながら、一つずつ課題を乗り越えていきたいです。これからも土地を生かした新たな取り組みを行ったり、他の産業やプロジェクトと協力したりしてこの町を盛り上げていきたいですね」と話します。

そんな正司さんが考えるのは、気候を生かしたワイン造り。「その年のブドウの特徴を生かした製造方法を考えています。南三陸町で生産から醸造までできるようになるのが夢。まだまだステップアップしていきます」と意気込みます。

minamisanriku_wine0436昨年完成した第1号のワイン。今後は数量限定で販売も考えているそう

南三陸ワインプロジェクト
https://www.msr-wine.com/

 

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