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捨てずに育てる!再生可能な野菜はコレ~リボベジを楽しもう

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野菜が元気に育つ春。「庭や広いベランダがないから家庭菜園は難しいかな」と諦めている人にオススメなのが、手軽さから近年人気を集めている「リボーンベジタブル(リボベジ)」です。その楽しみ方を野菜ソムリエプロの石館志保子さんに聞きました。

 

 

リボベジの魅力って?

キッチン周りの小さなスペースで始められるキッチン菜園。食卓やお弁当に彩りが欲しい時、プチッと収穫して使える新鮮野菜が近くにあれば便利ですよね。

中でも近年話題なのが野菜の切れ端や根から再び野菜や芽を育てる「リボーンベジタブル(リボベジ)」。

食品ロスを減らす取り組みが進む今、捨ててしまうはずの野菜の切れ端を再利用でき、家計の節約にもつながることが人気の理由です。

「苗やタネを買う必要がなく、野菜の切れ端さえあればできる手軽さがリボベジの魅力。葉の形や育ち方もさまざまな野菜は、インテリアとしても心を癒やしてくれますよ」と話すのは、ホームエコファーマーの資格を持つ石館志保子さん。

水耕栽培が基本ですが、広い意味では水に浸けて根が出たものを土に植え替える栽培も含むそう。

「急成長した」「こんな花が咲くんだ」と生育を身近で体感するうちに、野菜への愛着が湧いてくるから不思議。子どもと一緒に実験感覚で始めれば、好き嫌いの軽減や食育にもつながりそうです。
 

リボベジ(基本の水耕栽培)のコツ

1. 旬の野菜を選ぶ
野菜それぞれに生命力のみなぎる時期は異なり、リボベジもその時期に応じて栽培すると成功しやすくなります。最も生命力のある時期は「旬」の頃。今なら春野菜でチャレンジ!
 
2. 切れ端は長め・厚めに残す
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切れ端の養分で育てる水耕栽培は、大きめの切れ端の方がよく育ちます。新しい組織を生み出す「生長点」を切れ端に残すこともポイント。生長点は多くの場合、根と葉の境目周辺にあるので、根を育てたい場合も茎は少し残しておきます。
 
3. 水量は野菜に応じて、こまめに替える
全体が水に浸かると呼吸ができず腐る原因に。根菜類は切り口が、葉物は根が水に浸かる程度の水で育てます。水の衛生面にも注意。1日1回は水を替え、容器のぬめりや切り口の汚れは洗い落として。水温が上がり、雑菌が発生しやすい夏場の栽培は避けるのが無難。異臭がしたら迷わず捨てて。
 
4. 直射日光を避けた淡い明るさで育てる
多くの野菜は、淡い明るさでよく育ちます。直射日光では葉焼けを起こしてしまう野菜もあるのだとか。家の中でも直射日光が当たらない配置になっているキッチンの窓辺やカウンターは、まさに野菜が育ちやすい環境!キッチンに窓がない場合は、日中のみ明るい場所へ移動を。
 
5. 収穫時期や再生回数を見極める
花をつける野菜は花や種子に栄養が回ってしまうため、収穫目的なら花が咲く前につぼみごと収穫を。葉物野菜も青々としてツヤがある時が収穫の目安。また、切れ端の養分のみで育てる分、成長や再生には限界があります。愛着が湧いてきますが、育ちにくくなってきたら諦めることも必要です。
 

 

育てやすい野菜はコレ

 
豆苗(収穫:1~2回)

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《育て方》

根から2~3㎝上に出ている脇芽を残してカットし、豆が水の上に出て根の部分のみが浸る程度の水で育てます。成長が早いので、芽の先が折れたり倒れたりする前に収穫を。

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《使い方》

ほのかな豆の香りとシャキシャキ感が魅力。購入時ほどの量は再生しないため、ちょこっと使いが◎。オススメは「豆腐と豆苗のみそスープ」。みそ汁を作る要領で水の量を人数分の半量にし、煮立ててダシ、みそ、食べやすい大きさに切ったエノキタケ、豆腐を加える。人数分の半量にあたる豆乳と食べやすい大きさに切った豆苗を最後に加えて、サッと火を通して完成。

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ニンジンの葉(収穫:1回)
 

《育て方》

再生を楽しめるのは葉の部分。ヘタ部分に生長点があるので、なるべく盛り上がっているものを選びしょう。皮付きのまま1㎝~1.5㎝ほどの厚さを残してカットし、切り口が浸る程度の水で育てます。葉が3㎝ほどになれば収穫OK!

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《使い方》

セリ科で、香りが良く少しクセのある味わい。さっと湯がくと甘さが増し、彩りとして使えます。オススメは、「ニンジン葉とコーンのバターごはん」。炊き上がったごはんに、バター、粒コーン(缶でOK)、さっと湯がいてみじん切りにしたニンジン葉を混ぜて完成!

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小ネギ(収穫:1回)
 

《育て方》

根が付いたネギも、初心者が育てやすい野菜の一つ。根に近い部分に生長点があるので根の上2㎝以上を残してカット。コップなど高さのある容器で、根の部分のみ水に浸して育てます。バラバラにならないよう、輪ゴムでゆるく束ねると◎。15~20㎝ほどに伸びた頃が収穫の目安。

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《使い方》

みそ、みりん、砂糖を3:2:1の割り合いで合わせて弱火で練り上げ、小口切りの小ネギをたっぷり加えた「ねぎみそ」は、豆腐に乗せたりディップにしたりとアレンジ自在

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卵3個にみりん大さじ1、砂糖大さじ1、塩少々を加え、みじん切りのニンジンと小口切りの小ネギを加えて焼いた「卵焼き」もオススメです。

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このほか水耕OKなベジは

アブラナ科の大根・カブ

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アブラナ科の水菜・キャベツ・芽キャベツ

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ユリ科ネギ属のタマネギの芽
 
キク科のリーフレタス

ほかいろいろ

水耕でリボベジに向かない野菜

  • ホウレン草
  • カイワレダイコン
  • ナス
  • トマトなど

 
 

庭やプランターに移して土耕栽培するコツ

1. 根を育てる・増やせるなど土耕向きの野菜を選ぶ
一般的に根を張る野菜なら、水耕栽培で根を育てて土に移せば大きく育ち、野菜によっては自然に増えます。ただしニンジンや大根などヘタから葉を育てている状態の根菜類は、土に移しても可食部はあまり伸びません。
 
2. 旬の野菜を使い切れ端は長め・厚めに
旬の野菜を使い、「生長点」を切れ端に残すことは水耕栽培と同様。根を張る力が強く、生命力の強い野菜を選ぶことが、成功させるコツです。
 
3. 野菜に合わせた湿度を保つ水やりを
水耕栽培との違いは、野菜に応じた水やりが必要ということ。湿地で育てるようなセリなどの野菜は特に、高い湿度をキープして育てましょう。
 
4. 天候に左右されると心得る。虫や雑草への対策も必要
屋外での土耕栽培は外気や天候の影響を受けやすく、天候次第ではうまく育たない場合もあると心得ましょう。虫や雑草も増えやすいので対策もしっかりと!
 

土耕栽培にオススメなベジは

ミツバ(収穫:複数回)

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全国的に自生が見られるミツバは、土耕栽培に向いています。根が付いたものを選び、生長点を残すよう根の上3㎝以上を残してカット。新芽があれば残します。根の部分を土で覆い、土が乾ききらないよう水やりをして育てます。根付けば花から種子がこぼれ、自然に増えていくので、ミツバ畑ができちゃうかも!?
 

これらも土耕OK

ミツバと同じセリ科のセリ
 
アブラナ科のクレソン、水菜
 
シソ科のミント
 
 

取材協力
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石館 志保子さん
旬菜薬膳料理研究家、野菜ソムリエプロ。料理教室「花野果村キッチンガーデン」主宰。室内やベランダの限られたスペースを利用して野菜づくりに取り組む、ホームエコファーマーの資格を持つ。

 
 

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