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スマホを持っていても学力が高い子どもの特徴とは?デジタル機器との上手な付き合い方

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今や私たちの生活に欠かせないものとなっているスマートフォンやパソコン、タブレット端末など。子どもたちが関わる機会も多くなり、家庭でどのように使わせたらいいのか、親として迷っている方もいるのでは。子どものデジタル機器との上手な付き合い方について、考えてみませんか。

 

幼いうちからのルール決めが肝心

来年度から必修化となるプログラミング教育をはじめ、“情報活用能力”を育む取り組みなど、小学校の授業でも子どもたちがパソコンやタブレット端末を使用する機会は増えています。そのような機器を適切&効果的に活用することは、将来のためにも確実に身に付けたい、大切なスキル。

その一方で、発達段階にある子どもたちだからこそ、情報モラルを守ったり、使い過ぎないようにしたり、私たち大人が気遣い、的確なアドバイスをするべき点も多々あります。

宮城県教育委員会では、スマホなどの使用について家族で話し合った上でルールを決める必要があると、リーフレットを作成して啓蒙活動を実施。

また、仙台市教育委員会では、スマホなどの使い方について考える授業プランを作成し、子どもたちが自ら考える機会を持つための取り組みを行っています。

さらに、仙台市教育委員会は東北大学と共同で「学習意欲の科学的研究に関するプロジェクト」を展開し、全仙台市立小・中学生約7万人を対象とした大規模調査を平成22年度から実施。その結果をもとに、スマホなどの望ましい使い方について提言しています。

同プロジェクトのメンバーである東北大学加齢医学研究所・博士研究員の榊浩平さんに、スマホなどデジタル機器を使う際のポイントや心がけを聞きました。

 

スマートフォンは・・・

1日1時間までの使用に

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『スマホの使用時間が長い子どもほど、学力が顕著に低い』ということが、平成25年度に行った仙台市教育委員会と東北大学の調査で明らかになりました。その結果は現在に至るまで、毎年同じ傾向を示しているそうです。

「さらに注意深く解析結果を見てみると、スマホを持っていながらも、1日の使用時間を1時間未満に抑えられている子どもたちが、最も学力が高いことがわかったのです」(榊さん)

なぜスマホを全く使わなかったり、1時間以上使ったりする子どもたちよりも、使用時間が1時間未満の子どもたちの方が学力が高いのでしょうか?

「理由の一つに、自己管理能力の高さが考えられます。スマホという魅力的な機器を持ちながらも、使う時間を抑制できている。スマホに依存するのではなく、スマホを上手に使いこなしていると言えそうです」(榊さん)

また、同調査によると“ながらスマホで”1日3時間以上も勉強している子どもたちより、“ながらスマホをせずに”集中して1日30分勉強している子どもたちの方が偏差値が高いという、驚きの結果が得られたそうです。

以上のことから、効果的にスマホを使うためには、「1日1時間までに制限する。勉強中はスマホの電源を切って、目に入らない場所に置くことを徹底するべき」と榊さんは話します。

 

タブレット端末・パソコンは・・・

メディア・マルチタスキングに注意

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パソコン、特にタブレット端末を使用して、電子書籍で読書を楽しむケースが増えている昨今。その際に気を付けてほしいのが『メディア・マルチタスキング』であると榊さんが教えてくれました。

メディア・マルチタスキングとは、メディア機器を用いて複数の機能を並行して行うこと。

「例えば、電子書籍を読んでいる際に画面の隅にLINEなどの通知が入ったらどうしますか? 多くの子は通知が気になって開かずにはいられないのではないでしょうか。通知がなくても集中が途切れて、ついほかのアプリを始めてしまうこともあるかもしれません」(榊さん)

このような傾向が高い子どもは、一つのことに集中することが苦手で、学力や学習効率が低いことが分かっているのだとか。

「便利な機能が多く搭載されているこのような機器は、メディア・マルチタスキング状態を生み出す土壌が完璧に整っていると言えます。電子書籍で読書をする際には、可能な限り専用の端末を用いることをおすすめします」(榊さん)

読書以外の場合もメディア・マルチタスキング状態にならないように心がけることが大切ですね。

 

ゲーム機は・・・

自律的に制限時間を設定

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数年前まではゲームは専用の端末を使って、友達同士などが同じ部屋に集まり一緒に楽しむことが主流でした。

しかし、近年はゲーム機がインターネットに接続され、遠隔地の見ず知らずの他人とさえも、ゲームを介しての交流が可能に。

「このような技術の進歩とともに、従来のゲーム内で得られる報酬に加えて、他者との交流の中で得られる称賛や被受容感などといった『社会的報酬』が追加され、ゲーム依存の問題がさらに深刻化。ついに今年、世界保健機関(WHO)は国際疾病分類に『ゲーム障害』という病名を加えることを発表したほどです」(榊さん)

そのような依存状態に陥らないよう、子どもの頃から自律的に制限時間を設け、熱中し過ぎないようにしたいものです。

 

まとめ~上手な付き合い方のポイント

●ルールは子どもに考えさせて自己管理能力を育てよう

デジタル機器を使う際のルールは、親が子どもに押し付けるのではなく、子どもたち自身に作らせましょう。

自分で作ったルールを自分で守るという過程を通して自己管理能力を育て、依存に負けない強い心を養う手助けをしてあげることが大切です。

 

●親自身が良いお手本に

まずは親である皆さんが自分自身の生活を振り返ってみてください。子どもは親の背中を見て育ちますから、良いお手本となれるよう子どもの前では必要以上にスマホなどを使わないように心がけてみて。

 
 
 

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