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  3. 「母親に 逆らう兄妹 ○○○○○」リビング奥さま川柳大賞2019発表
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年末恒例企画「リビング奥さま川柳大賞」の発表です!

今年、リビング仙台、リビング福島・郡山、提携紙「マ・シェリ」(盛岡)の3エリアで集まった作品数は1441。最終審査には全日本川柳協会常任幹事の仁多見千絵さんに参加してもらい、大賞および各部門賞が決定しました。

「目に見えている言葉はもちろん、その奥にある人の心まで見えてくるのが川柳の面白さ。入賞作品はもちろん、惜しくも賞を逃した作品でも、新時代の流れをうまく汲み取りながら、日常の1コマで感じた心情やユーモアが豊かに表現されていましたね」と仁多見さん。

話題のラグビーに関する言葉や、「令和」「消費増税」「キャッシュレス」といった今年らしさを巧みに取り入れた作品も目立った今回、どんな作品が受賞したのか、さっそく見ていきましょう!!
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取材・審査協力/仁多見千絵さん。全日本川柳協会常任幹事、仙台市民川柳会会長。仙台リビング新聞社のカルチャー教室でも講師を務める。

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母親に 逆らう兄妹
   ワンチーム
福島県福島市/五十嵐江利子さん/37歳

作者コメント
趣味が川柳と俳句で、日頃から気になったことを書き留めています。これも子育ての合間に生まれた句。ケンカばかりの兄妹ですが、私に反抗する時はすごく仲良し。今年話題のラグビーのように「ワンチーム」で攻めてきます(笑)。「◯◯だよね! お兄ちゃん!」「そうだ! そうだ!」と、心が一つになっていることを感じます。
仁多見先生講評
子どもたちが反抗してくる様子にムッとしながらも、仲の良い兄妹をちょっぴりうれしく思っている、親の愛情を感じられる句です。今年は時流に沿ったワードを取り入れた川柳が多かった中、話題のラグビー日本代表と家族を重ねた情景が目に浮かんだこの句は秀逸でした!
2018-crown_silver家族部門
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ハイハイの 娘が我が家の
ルンバです
岩手県北上市/ゆりゆりママさん/38歳

作者コメント
長女が今年6月頃からハイハイをはじめ、部屋中を隅々まで移動する姿に「まるでルンバだ~!」と家族で笑い合ったことを川柳にしました。1歳3カ月になった今では少しずつ歩くようになり、子どもの成長を実感する毎日です。初投稿でしたが、受賞できてとてもうれしく思います。
仁多見先生講評
赤ちゃんがハイハイで部屋中どこまでも行ってしまう、ほほえましい様子が伝わってきます。背景には、赤ちゃんのために部屋の中をキレイにしておかなくちゃという、母親の気遣いも感じられますね。躍動感のあるお子さんの姿をうまく詠んだ一句です。
2018-crown_silverビューティー・健康部門
いつか着る
やがて着れると 20年
福島県郡山市/ポチャポチャのうさぎさん/57歳

作者コメント
私ぐらいの年齢なら、皆さん心当たりがあるはず! 衣替えのたびに「痩せたら着られる」と再びタンスに戻すことを繰り返して20年。いまだ手放せない服が何十着かあります。そうこうしているうちに「流行は繰り返す」の言葉通り、再びブームが到来。私のウエストは入りませんが、代わりに娘が着ています。
仁多見先生講評
体型が変わっても、まだ着られるのではと服を残してしまう―。もったいないというよりも、その服が着られた時代の自分にまたなりたいという隠れた願望が、女性からの共感を呼ぶ句です。「20年」というワードも、下5にぴったり収まるいいセレクトです。
2018-crown_silver奥さまなんでも部門
リサイクル 持って行っては 買ってくる
岩手県金ケ崎町/カイリのばぁばさん/57歳

作者コメント
リサイクルショップに持って行っても「何かいいものはないかな?」と見てまわり、ついつい購入、また物が増える…。そんな実話をもとに詠んでみました。川柳は初心者ですが、川柳が好きだったおじいさんが書きためた本をペラペラとめくるうち、自分でも詠んでみようという気持ちになり挑戦してみました。
仁多見先生講評
人の心情を詠む川柳において、「あるある!」と思わせられる句。無駄買いをした失敗談とも取れるけれど、物々交換的な発想でリサイクルやリユース品を楽しむことは、ある意味エコ。しっかり者の奥さまの一面が垣間見える句です。
2018-crown_silver2019年部門
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キャッシュレス 買ったかどうか キオクレス
宮城県仙台市/串子さん/41歳

作者コメント
増税後はクレジットカード払いやコード払いなどをよく使うようになり、気付けば思った以上にお金を使ったり、同じものを2個買ったり…。気軽にピピッと支払える分、より賢くお買い物しなくちゃ、と感じています。今回初めて川柳を詠んだら、リズムが楽しくて、日常のシーンを五七五で捉えるようになってきました。
仁多見先生講評
リズムの整ったユーモアのある句です。クレジットカードやスマホ決済のすべてを家計簿に付けておければいいけれど、毎日となるとなかなか難しい。あとで明細を見て、「この買い物は何?」と思うこともありますよね。買い物にも賢さが求められていくこれからの時代、いち早くそれに気づけた作者は賢い奥さまなのではないでしょうか。
2018-crown_silver02ご当地部門
リビング仙台賞
牡蠣出番
セリも追っかけ 美味の冬
宮城県仙台市/今野美智子さん/78歳

作者コメント
教室に通い、川柳・俳句を学んでいます。ご当地というテーマで思い浮かべたのが、仙台名物として全国的に知られる「カキ」と「セリ鍋」。特にセリ鍋は、わが家の食卓に冬の訪れを知らせてくれる、年に一度のお楽しみです。おいしいものいっぱいの季節を心待ちにしている思いを詠んでみました。
リビング仙台編集長コメント
スーパーにカキが並び始め、目を輝かせた人も多いはず。 濃厚&クリーミーな宮城のカキは生で良し、焼いて良し。私は自家製オリーブオイル漬けにハマっています。葉と根の食感の違いが楽しいセリもシーズン中に何度も食べるので、迷わずこの句に一票を投じました。宮城の冬の食文化を美しく表現した一句に拍手!

マ・シェリ賞
今日もまた
鹿が飛び出す 釜石線
岩手県矢巾町/りんごちゃん/66歳

作者コメント
以前、釜石から友人が遊びに来た際、鹿の影響で列車が遅れたことがありました。私自身も同じように、40分ほど遅れた経験があります。ローカル線ならではの出来事だなと思い、この句を思いつきました。川柳が好きで、マ・シェリで連載中の川柳コーナーに投稿し、結果を毎回楽しみにしています。
マ・シェリ編集長コメント
「ラグビーW杯」で脚光を浴びた釜石。今年6月には、三陸鉄道リアス線石塚トンネルに子鹿が迷い込み、列車が子鹿を追いかけるように徐行、遅延したことが全国ニュースになりました。トンネルの外では心配そうに親鹿が待っていたそうです。そんな出来事も思い出す、岩手らしい一句です。

リビング福島・郡山賞
接続詞?
「だから」戸惑う 他県民
福島県福島市/小西由華さん/25歳

作者コメント
「だから」は「そうだよね~」という意味の東北の方言。2年前、仕事の関係で千葉県から福島市に引っ越してきたのですが、最初は「だから」を接続詞だと思い、話の続きを待ってしまいました。こちらで知り合った友だちも「だから」を多用。「だから」使いをマスターしたら、本物の福島市民になれると思います。
リビング福島・郡山統括編集長コメント
福島に来たばかりの27年前は、私も「だから~」の後「…」(沈黙)でしたが、今では接続詞じゃなく、同意の「だよね~」と理解。決して自分の意見を押し付けたり、強要したりしない、含みをもたせた「だから~」は優しく奥ゆかしい、福島県人には大切なワードなんですよね。

仁多見先生より
川柳は、上五(かみご)・中七(なかしち)・下五(しもご)のリズムが大切。今年はカッコや記号を使わない整った句が例年以上に多く、皆さんがまっすぐに川柳と向き合っていることが伝わってきました。流行の言葉を使う場合は、ダジャレや言葉遊びで終わらず、ユーモアを交えて心情や情景を表現すると深みが増します。紙とペンがあればどこでも気軽に楽しめるのが川柳の魅力なので、今回に終わらず、続けて親しんでいただきたいですね。日々の心に残ったエピソードを日記風に詠むのもオススメですよ。
あと一歩だった作品
家族部門
我が夫 体格だけは ラガーマン
おままごと うちの日常 バラされる
ボケ防止 祖母が目指すは ユーチュー婆
ビューティー・健康部門
活量 タピオカ吸えず めまいする
何も無い 道でつまずき ワントライ
取りたいな お腹のお肉と 主婦休み
奥さまなんでも部門
LINE待ち しびれ切らして 電話する
へそくりは 昔たんすで 今スマホ
スッピンで 顔認証が 通せんぼ
2019年部門
ポイントに 釣られついつい 無駄遣い
特売日 頑張れ家族 ワンチーム
ドラレコで ばれる私の 下手運転

 
 

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