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  • 2019/05/16 UP!

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飼育環境の向上や医療の進歩も要因と言われるペットの高齢化。犬や猫の平均寿命は数年前と比べると1歳程度延びています。※ 空前のペットブームと言われて久しい中、「かわいい」「癒やされる」だけでは済まされない、ペットの医療や介護、終焉(しゅうえん)についてこの機会に考えてみませんか。
※犬の平均寿命/2010年:13.87歳→2018年:14.29歳。猫の平均寿命/2010年:14.36歳→2018年:15.32歳。㈳ペットフード協会 「全国犬猫飼育実態調査」調べ

 

ペット医療は「どこまでかける」かが決め手

自由診療であるペットの医療費。
信頼できるかかりつけ医を見つけよう

ペット保険のメリットデメリット

ペットには、人の国民健康保険に相当する保険制度がありません。ペットが病気やけがをした際、高額な医療費を補てんしてくれるのがペット保険です。
費用を気にせずに治療が受けられるのが最大のメリット。ただし、多くのペット保険では、避妊手術や去勢手術、妊娠・出産等に関する入院・手術は原則として補償の対象外になっています。また、ペット保険は定額の保険料の支払いがあり、ペットの年齢が上がるにつれて保険料が割高になってくるので、加入には一長一短があります。「もしもの時のお守り」として加入している人が多いようです。

動物病院の選び方

体調不良はもちろん、予防接種で利用する動物病院。その治療費は「自由診療」になっていて、病院ごとに治療費、薬代が違います。そのため、会計の際「高額な医療費を請求されてびっくりした」というケースも。
「動物病院では、獣医師と治療法、医療費について納得のいくまで話をすることが大切です。日ごろから“言いたいことが言える、信頼できるかかりつけ医”を作っておくことをお勧めします。飼い主さんが後悔しない治療を施すことが、ホームドクターとしての義務だと思っています」(水谷動物病院 水谷達二獣医師)。
ペットの医療費は「かかる」のではなく、どこまで「かける」かで決まりそうです。


後悔のない飼育と心の準備を

sh19051702PH水谷動物病院 獣医師 水谷達二さん
動物との暮らしには、常に気付きやひらめきがあり新鮮で楽しいものです。特に高齢者にとっては、世話をすることで責任感が生まれ、社会と接点を持つきっかけにもなり、自分の健康を高めることにつながります。
しかしほとんどの動物は人間より早いスピードで高齢化し、先に亡くなります。“愛する家族”でも、違う種類の生き物であるという認識が必要です。擬人化して密着しすぎると、失ったときに健康を害することも。
ペットロスにならないためには、日ごろから終焉を受け止める心の準備を。いつか「人間の世界から動物の世界に帰す」という気持ちで接し、後悔のない飼育を心掛けましょう。「やれることはした」という満足感があれば、ペットロスは軽く済みます。
もしペットを失っても、決して自分を責めないでください。人に「自分の悲しみ」を伝えることや、次の動物の飼育も立ち直るきっかけになります。


 

介護で疲れ果てる前に

疲労困憊(ひろうこんぱい)するのはペット介護も同じ。特に手のかかる「老犬」は、必要に応じて施設を利用する方法もあります

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老犬ホームとは

何らかの事情で、老犬の世話ができなくなってしまった飼い主から、短期や長期で老犬を預かり介護する施設。ペットケアの専門家が食事やトイレの介助、散歩のサポート、認知症などに対応してくれます。

ホームの選び方

ケージだけでなく、グレードの異なる個室が用意されている施設のほかに、ペットホテルというカテゴリーで、若い犬と一緒に庭のある一軒家で預かってくれる施設もあります。「若い犬と触れ合うと、“群れ”という秩序の中で、老犬も顔に表情が戻り、迎えに来た飼い主さんがびっくりされることがあります」(わんこのうち中海岸 ペットケア&トレーナー 今子恒男さん)。リハビリ施設、動物病院、ドッグラン、トレーニング部屋など併設施設はホームによって違うので、必ず飼い主が足を運び、愛犬に合った施設を見極めましょう。

一時預かりと終生飼養(終身預かり)

数日から数カ月預かる「一時預かり」と、飼い主が施設に入所するなどで飼育できなくなった場合、その犬が亡くなるまでの預かる「終生飼養」があります。また、出張介護支援サービスを実施している施設もあります。


 

飼い主が納得がいくお別れを

愛玩動物としてのペットの「葬儀」は、「ペットセレモニー」へ大きく変化しています
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葬儀

納棺からお別れ式、火葬までを「セレモニー」として実施する飼い主が増えています。「ありがとうという気持ちで、時間をかけて最後のお別れをすることは、心の整理にもつながります。火葬まで付き添ってあげることは、飼い主さんにとっての最大の責任だと考えます」(ペットセレモニーウェイビー代表 井上充さん)。

火葬の形

立会個別火葬
…火葬車や霊園火葬の後、飼い主が一緒に見送りをし、骨拾いをします。返骨のほか、霊園での埋葬や納骨施設への安置も

一任合同火葬
…他家のペットと合同で火葬。骨拾い・納骨などはセレモニースタッフに一任します

一任個別火葬
…個別火葬ですが、骨拾い・納骨などは一任合同火葬と同じ

供養

自宅安置、庭に埋葬、ペット霊園、散骨など、ペット供養に決められたルールはありません。「最近では、手元供養(自宅安置)の人も非常に多くなりました。飼い主が納得のいく形で供養するのが一番です」(井上さん)。

 


取材協力
・水谷動物病院 ☎0466-33-5383
・ペットケアハウス わんこのうち中海岸 ☎0467-81-5892
・ペットセレモニーウェイビー ☎0463-54-7900

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