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こころと体の健康をサポート Vol.139

こころと体の健康をサポート Vol.139

質問1:更年期に当たる年齢では、すべての体調不良を更年期障害に当てはめたくなります。もし本当にそうであるならば、どうしたら乗り越えられるでしょう?(50代女性)

更年期とは、閉経(卵巣機能が廃絶すること)前後1年程の期間と考えてください。心身に影響をもたらす最も大きな変化は卵巣由来の卵胞ホルモン(E)が激減することですが、下垂体からの卵巣刺激ホルモン(FSH)の分泌過多も影響するのではないか?と私は考えます。
更年期症状は、顔面部のぼせ・自汗・動悸・首肩凝り・倦怠感などの不定愁訴が中心です。イライラ・気分の落ち込みなどの心理的不調を伴うこともありますが、決して主症状にはなりません。Eの減少による症状であれば、Eを1週間補充すれば改善します。そして希望があれば、長くて5年間のE補充療法が可能です。ホルモン療法以外には各自に最適な漢方製剤があります。この場合は中国正統医学に精通した医師の診療が必須です。E服用でも症状改善がなければ、心療内科での診療をお勧めします。

 

質問2:最近、仕事上でとても嫌な思いをしました。それから毎日、繰り返しそのことが思い出されてしまいます。仕事にも集中できません。どうしたら嫌な思い出を消せるのか、忘れる方法を教えてください。(40代男性)

私も人生において酷(ひど)く嫌な思いを少なからず経験してきました。私の場合、あまり後を引かずに70歳になってもフルに仕事を続けております。嫌な思いに封じ込められなかった理由を自分なりに考えましたので、参考にしてください。
①人類に通底する生きることの宿命的苦悩・不快を俯瞰的に観るイェイツ(「動揺」や「瑠璃」など)の詩に親しみ、苦悩を相対化する心性が備わったこと。②「嫌な思い→心の生気減少→嫌な思いの増強」の悪循環からさっと逃れられる無意識領域での回帰性が、モーツァルトの音楽により高められたこと。例えば、「ファゴット協奏曲」と「39番交響曲」の第3楽章・魔笛でのアリア「恋人があれば良いのに」。しかし衝撃的な心的負荷を被った時は、以下のような応急処置を行います。人生で最もいきいきしていたころに流行(はや)り、高校の大先輩が作詞した「いつでも夢を」、「寒い朝」をカラオケで唄う。映画「男はつらいよ」の鑑賞で心を温める。人影が疎らになった大谷やろまんちっく村、薄明りの中を逍遥する。

 

質問3:30代になって仕事が忙しいこともあり、カゼをひきやすくなりました。今までは餃子やミカンを食べたり生姜(しょうが)湯を飲んだりして治せたのですが長引くように。カゼをひきにくくする対策は?(30代女性)

生姜が効果をもたらし、餃子がニンニク入りのものならば中国医学的には寒実タイプだったでしょう。しかし、カゼをひきやすくなった=抵抗力低下と考えれば、危ないな?と思ったら生姜2g+紫蘇葉4gを煎じた飲料や、漢方製剤の香蘇散が最適です。
ほかにカゼ予防として、左右の前腕掌外側にある尺沢・孔最2つのツボに刺激絆を貼っておくこと。小まめな水分補給・のど飴・冷たい風への暴露を減らす・外界でのマフラーとマスク装着・移動後の手洗い洗顔・帰宅時の吸入・睡眠時間確保なども試してください。

 


上野院長栃木県立宇都宮高校、北海道大学医学部卒業後、慶応義塾大学大学院で医学博士号取得。1985年からうえの医院に勤務。

住所:宇都宮市大寛2-5-7 TEL:028-636-8707
HP:www.uenoiin.net


 

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