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こころと体の健康をサポート Vol.142

こころと体の健康をサポート Vol.142

質問1:2月から結婚のため宇都宮に住み始めましたが、月経前のイライラ・不安・落ち込みが激しくなり、悩んでいます(その期間は夫が側にいるだけで気持ちが爆発しそうです)。市販の和漢薬を服用し始めたのですが、効いているか疑問です。何か良い治療法は?(20代女性)

卵巣から分泌されるホルモンは2種類あり、1つは卵胞ホルモン(E)で分泌量の増減はありますが、持続的に分泌されています。Eは女性の味方であり、心身を安定化させます。2つ目のホルモンが黄体ホルモン(P)で、妊娠を維持するためのものです。Pは分泌する女性自身の心身に好ましくない影響だけを与えます。Pは排卵後=高温期のいわゆる月経前にのみ分泌され、それ自体の作用とE効果を打ち消すことで月経前の心身不調を発生させる、と私は考えています。
治療法について話します。①Pの悪影響を緩和するため、高温期に自然界から抽出したE剤を服用する。血栓症の確率は増えません。②妊娠を希望するまで、ピルではないジエノゲストという薬剤服用で、排卵そして月経を止めてしまう。③正しい中国医学診断から導き出された漢方製剤を服用する。エキス剤では、熱実タイプ→防風通聖散、熱虚→酸棗仁湯、寒実→疎経活血湯、寒虚→抑肝散加陳皮半夏。

 

質問2:息子のことで相談です。志望した会社に出勤し始めました。今は研修期間ですが、これからの不安のせいか、毎朝緊張で青白い顔をして出かけていきます。親として、何と声をかけたら良いですか?(40代女性)

社会人となれば、心身への負荷は学生時より大きなものになることは間違いありません。①仕事そのもの、②職場の人間関係への適応が求められるからです。
①については、速さには個人差はあるでしょうが、焦らずに努めればほとんどの方は適用できていくものです。特に息子さんは志望した会社なのですから、心配無用ではないでしょうか。「他者と比較せず焦らない。わからないところは恥ずかしがらずに質問する」ことを助言することが良いと思います。
②の場合、パワハラ上司・相性の悪い(または意地悪な)先輩が、最大の敵になる可能性があります。パワハラだと思ったら、「会社の産業医との面談を申し入れること」を提案してください。ありがたくない先輩の多くは理性が低く、感情的言動を主とする人間ですが、それに感情的に対応してしまうと泥沼に落ち込みます。職場で感情的言動をする人間は、実は本人にこそ余裕のない人なので、「哀れみを忘れずに、その人の許せる部分を見てあげましょう」と教えてください。

 

質問3:漢方薬で、疲れのとれやすい薬剤と痩せやすい薬剤を教えてください。以前に処方を受けましたが効果がわかりませんでした。(50代女性)

疲労への薬剤について。疲労が主訴ですので、すべて虚証とします。胃腸に問題ありの場合は熱証で便秘がちには清暑益気湯、下痢ぎみには清心蓮子飲。寒証にはまず黄耆建中湯で、効かなければ十全大補湯。胃腸に問題が無ければ、熱証には六味丸、寒証には八味丸を選び、各々にクコの実(4g/日)+菊花(4g/日)を加える。
痩せるための薬剤として、熱実証→通導散、熱虚→桂枝茯苓丸加薏苡仁、寒実→二朮湯、寒虚→茯苓飲+薏苡仁エキスが良いでしょう。

 


上野院長栃木県立宇都宮高校、北海道大学医学部卒業後、慶応義塾大学大学院で医学博士号取得。1985年からうえの医院に勤務。

住所:宇都宮市大寛2-5-7 TEL:028-636-8707
HP:www.uenoiin.net


 

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