1. 栃木トップ
  2. 暮らしのサービス
  3. 病院・診療所, 薬局・健康
  4. こころと体の健康をサポート Vol.143

こころと体の健康をサポート Vol.143

こころと体の健康をサポート Vol.143

質問1:月経は順調で月経前後のイライラもないですが、市販の和漢薬を更年期障害予防に飲んだ方がよいですか? 最近、LDLコレステロール値が上がってしまい(LDL138/HDL126)、心配です。適度に運動し、お酒もたばこも吸わず、和食中心で健康です。(40代女性)

更年期障害に関して不安・心配になる方はたくさんいます。はっきり言わせて頂くと、更年期症状は閉経(多くは48~52歳)前後6カ月間という限られた期間だけの症状で、日常生活に支障をもたらす例はとても少なく、恐れるに足りません。予防などまったく必要ありません。
LDL値は閉経前であれば150以内が正常なので、質問者は正常範囲で、日ごろの生活ぶりが功を奏して善玉と考えられるHDLが多めです。何も減らさず補わず、今の生活を続ければ元気に長生きします。

 

質問2:私の顔はシミだらけで黒く、髭も濃く生え出してきて気になっています。とても冷え性なのですが、冷えとシミ・濃い髭は因果関係があるのでしょうか? 対策はどうしたらよいでしょうか?(30代女性)

髭と共に前胸部・背中・大腿部にも発毛が活発化しているなら、「多毛症」かも知れません。原因は卵巣腫瘍あるいは副腎腫瘍のために男性ホルモン活性が高まるためか、体質が原因の2種類あります。まずは血中テストステロンとアンドロステロンの値を測ってください。その値に異常がなければ、皮膚科で相談を受けると良いでしょう。
シミ(肝班)とは皮膚基底層でのメラニン色素の沈着過多です。誘因は紫外線と卵胞ホルモン(E)といいます。前者には同意できますが、後者の場合は単純ではなく、性的な部分=乳輪・外陰部ではEがメラニン過沈着に関係すると思いますが、顔面部・皮膚基底層ではメラニンに関する受容体の個人差によるのではないかと、私はみます。主要な治療機関は皮膚科ですが、漢方製剤による対策を書きます。質問者は若くて冷え性なので、「疎経活血湯」が第1選択薬です。当然、冷え性は2つの病態の誘因とはなりません。

 

質問3:夫の転勤で引っ越して来ましたが、近所付き合いや子どもの学校関係の新たな人間関係に疲れています。何か良い音楽療法やリラックス法は?(40代女性)

安寧希求性の強い方と考えます。この思いは深層意識から発するもので、根本的に鎮めるには深層意識を安定させる方法を選ぶべきでしょう。まず、意識と森羅万象の「故郷」である無窮=“太極”を心奥でとらえることから始めます。推薦する方法は、モーツアルトの交響曲41番終楽章を念頭に、“荒海や佐渡に横とう天の河”のア音とオ音の悠遠なる交錯リズムをモーツアルトの燦然たるリズムに共振させ味わいます。リズムの彼方に、太極がおぼろに浮かんでくるはずです。
太極を観想した心象を透かして現実の人間関係を眺めると、それが相対的なものに過ぎぬことが腑に落ちるでしょう。華厳哲学に言う“理事無碍”です。そうした見方を続けていくと、太極を透かさなくとも自己と社会は相対的関係性の中で動いていると観るようになります(華厳の“事事無碍”境位)。“マインドフルネス療法”はこの過程を目指すものでしょう。

 


上野院長栃木県立宇都宮高校、北海道大学医学部卒業後、慶応義塾大学大学院で医学博士号取得。1985年からうえの医院に勤務。

住所:宇都宮市大寛2-5-7 TEL:028-636-8707
HP:www.uenoiin.net


 

同じジャンルの記事を読む

この記事が気に入ったら公式アカウントをぜひフォローしてね。おすすめ記事をダイジェストでお届けします。

人気記事ランキング

  1. 栃木トップ
  2. 暮らしのサービス
  3. 病院・診療所, 薬局・健康
  4. こころと体の健康をサポート Vol.143

暮らしの安心HAND BOOK2019

暮らしの安心
HAND BOOK
2019

電子ブックを読む



会員登録・変更