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講談・文楽・浄瑠璃と日本伝統芸能を楽しく観賞するための「観劇」ガイド

  • 2018/04/05 UP!

日本の伝統芸能に触れよう

“初めて”の観劇ガイド

伝統芸能を観たいけれど、敷居が高いと思っている人も多いのでは?
この春おすすめの公演と、初めてでも楽しめる鑑賞ポイントを紹介します。

 文楽

人形の美しく精妙な動きに魅せられる

人形浄瑠璃として1600年ごろ生まれた芸能。物語に節(ふし)をつけて聴かせる浄瑠璃という芸能の演奏に、三味線が用いられ、古くからあった人形操りと結びつきました。語り手を太夫(たゆう)とよび、太夫は三味線弾きと恊働して登場人物の台詞や心情、情景描写を語り分けます。この義太夫節(ぎだゆうぶし)という浄瑠璃で描かれる物語を視覚的に表現するのが人形です。一体の人形を3人で操るやり方で美しく精妙な動きを生み出しています。

鑑賞ポイント
国立劇場 宣伝担当

文楽の演目には3つのジャンルがあります

演目は大きく3つに分けられます。もっとも作品が多い「時代物」は江戸時代より前の歴史上の事件や人物を、「世話物」は江戸時代の暮らしの中で起きた庶民の恋愛や人情を題材にしています。一方、「景事」(けいごと)は舞踊や音楽などの要素が強い演目です。

プログラムやイヤホンガイドを上手に利用

公演ではプログラム(太夫が語る内容を記した本<床本>付き)を販売しています。また、音声ガイドのイヤホンガイド(有料)もあります。どちらも、作品についてわかりやすく解説しており、文楽や作品について理解が深まることで、より観劇を楽しめます。

文楽

5月文楽公演。第一部は、「本朝廿四孝」と「義経千本桜」、第二部は、「彦山権現誓助剣」

文楽

5月文楽公演の見どころポイント

国立劇場では、毎年2月、5月、9月、12月に文楽公演を上演。12月には、初めて文楽を観る人にもおすすめの解説付きの公演「文楽鑑賞教室」があります。今回の5月公演では、人形遣いの吉田幸助が五代目吉田玉助を襲名。第一部は、「本朝廿四孝」と「義経千本桜」を上演。五代目吉田玉助襲名披露口上もあります。また、第二部では、女剣士による敵討ちの物語である「彦山権現誓助剣」を18年ぶりに半通しで上演します。

◆住所:千代田区隼町4-1 東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅徒歩5分
◆日時:5/12(土)~ 28(月)第1部:11:00から、第2部16:00から電話、インターネットで発売中
※4/8(日)から窓口販売開始
◆料金:1等7000円、2等5800円、3等1700円※学生料金あり
◆国立劇場チケットセンター
TEL 0570-07-9900
http://www.ntj.jac.go.jp/

 講談

歴史・史実を語って聴かせる話芸の妙味

張扇で釈台を叩き、調子良くメリハリをつけて語る講談。リズミカルな話芸の妙味によって、どんな荒唐無稽なお話でも嘘いつわりのない本当の出来事のように思わせてしまいます。

鑑賞ポイント
お江戸日本橋亭 事業部担当

張扇をパンパンたたくのが講談

高座に釈台という小さい机を置き、張扇をパンパン叩きながら話すところが落語と違います。また、演目も落語のようにお客さんを笑わせるというより、軍記物などの物語を抑揚つけて語るのが特徴です。

冬は義士、夏はお化け

講談協会と日本講談協会の二派が別々に公演を開催していますので、それぞれのホームページの公演カレンダーをチェックするのが良いと思います。関西の講釈師がゲストで出演することもあります。講談の世界では「冬は義士、夏はお化けで飯を食い」という言葉があり、講釈師も気合が入る題材ですので初心者の人におすすめです。予習などせずにありのままを聞いてみてください。

神田すずさん

神田すずさん・平成18年神田すみれに入門、22年に二ツ目昇進。現在数カ月に一度、お江戸日本橋亭の定期公演に出演

講談

永谷お江戸日本橋亭の見どころポイント

新宿末広亭や浅草演芸ホールなど、毎日公演している寄席では、毎回1~2人の講釈師の出演があります。一方で永谷商事の運営するお江戸上野広小路亭、お江戸日本橋亭、お江戸両国亭、新宿永谷ホールでは毎月定期的に講談だけの公演が組まれています。

◆住所:中央区日本橋本町3-1-6日本橋長谷ビル1階 東京メトロ銀座線ほか「三越前」駅徒歩2分
◆TEL 03-3245-1278※4月定期公演は4/28(土)~30(日)9:30から
◆料金:1000円で3日連続公演あり、予約不要

 浄瑠璃

江戸時代の美意識を体現

歌舞伎の伴奏としての重厚さと、舞踊の伴奏としての軽妙さを合わせ持っています。浄瑠璃と三味線をじっくりと聞かせる素浄瑠璃の演奏によって古風に、時には艶っぽく江戸時代の美意識を体現しています。

浄瑠璃

鑑賞ポイント
常磐津協会

浄瑠璃の一派常磐津とは?

常磐津は江戸の庶民に好まれた三味線音楽の一つ。その中でも語り物として、歌舞伎向けの物語性の高い曲から日本舞踊の伴奏としての大衆向けなものまで、中棹の三味線で幅広く演奏されます。「唄」と「セリフ」と「語り」のバランスの良さが最大の魅力です。

目を閉じて演奏を聴いて

視覚的な変化がなく、事前に歌詞の書かれた冊子は配られますが、解説などはありません。目を閉じて演奏を聴いて、江戸時代に同じ音があったのだと思いをはせることが第一歩と言えます。

5月の定期演奏会の見どころポイント

浄瑠璃の中でも「唄」と「語り」のバランスが取れた常磐津。独自の語り口から難易度が高いとも言われますが、ベテランだけではなく、次代を担う若手の演奏や、女流の演奏も注目です。

◆5/29(火)日本橋公会堂で毎年行われている定期演奏会開催。13:00開演予定。
詳細はhttp://www.tokiwazu.jp/

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